第一章
夢小説設定
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福岡から東京の寮に戻った、12月25日。
午後からはPRINCE OF LEGENDの撮影があるため、俺は自分の部屋で台本を確認していた。
と、そこへ翔吾さんが宅急便の箱を持って部屋に入ってくる。
「樹、なんか荷物届いたよ」
「俺宛てっすか?」
「そう。差出人さくらちゃんになってる」
「え」
別れ際に言っていた言葉を思い出して、俺は翔吾さんから荷物を受け取るとさっそく開封した。
高級ブランドのロゴが書かれた、小さな箱。かぱりと開けると、中にはシックなデザインの香水のボトルが入っていた。
「俺の好きなブランド…」
手首に吹きかけてみる。
森林のような爽やかでいて落ち着いた香り。甘すぎる匂いが苦手な俺でも気にせず使えそうだ。
さすがは幼なじみ。俺のお気に入りのブランドも、香りも、よく分かっている。
「…あれ?」
俺は香水の箱の底に小洒落たクリスマスカードが入っているのを発見した。何気なく手に取って、中を見てみる。
それは、さくらからの手書きのメッセージだった。
【Merry Christmas 樹
こんな形でプレゼントを贈るのははじめてなので、少しどきどきしています。香水、喜んでくれたかな?樹に似合いそうな香りを選んだつもりです。
どうしていきなりプレゼントを贈ったかというと、今年は特別な年だったからです。
THE RAMPAGEがついにメジャーデビュー。武者修行や活動休止も経て、本当に大変な道のりだったと思います。おめでとう。
いちファンとして、これからもずっと樹やメンバーを応援しています。
ツアーも始まりましたね。これを書いているのは福岡公演の前だけど、今からワクワクしています。ちゃんと時間までに起きられるかが不安だけど。怪我なく完走しきれることを願っています。
それでは、よいクリスマスを。
さくら
追伸:東京で素敵な彼女ができるといいね】
「さくら…」
さくらの綺麗な文字を、何度も何度も追いかける。
手紙を書いてくれるなんて、今までほとんどなかったのに。
やばい、すげぇ嬉しい。
俺は1人でニヤニヤしながら、カードと香水を棚の上に丁寧に飾った。
宝物だ。
午後からはPRINCE OF LEGENDの撮影があるため、俺は自分の部屋で台本を確認していた。
と、そこへ翔吾さんが宅急便の箱を持って部屋に入ってくる。
「樹、なんか荷物届いたよ」
「俺宛てっすか?」
「そう。差出人さくらちゃんになってる」
「え」
別れ際に言っていた言葉を思い出して、俺は翔吾さんから荷物を受け取るとさっそく開封した。
高級ブランドのロゴが書かれた、小さな箱。かぱりと開けると、中にはシックなデザインの香水のボトルが入っていた。
「俺の好きなブランド…」
手首に吹きかけてみる。
森林のような爽やかでいて落ち着いた香り。甘すぎる匂いが苦手な俺でも気にせず使えそうだ。
さすがは幼なじみ。俺のお気に入りのブランドも、香りも、よく分かっている。
「…あれ?」
俺は香水の箱の底に小洒落たクリスマスカードが入っているのを発見した。何気なく手に取って、中を見てみる。
それは、さくらからの手書きのメッセージだった。
【Merry Christmas 樹
こんな形でプレゼントを贈るのははじめてなので、少しどきどきしています。香水、喜んでくれたかな?樹に似合いそうな香りを選んだつもりです。
どうしていきなりプレゼントを贈ったかというと、今年は特別な年だったからです。
THE RAMPAGEがついにメジャーデビュー。武者修行や活動休止も経て、本当に大変な道のりだったと思います。おめでとう。
いちファンとして、これからもずっと樹やメンバーを応援しています。
ツアーも始まりましたね。これを書いているのは福岡公演の前だけど、今からワクワクしています。ちゃんと時間までに起きられるかが不安だけど。怪我なく完走しきれることを願っています。
それでは、よいクリスマスを。
さくら
追伸:東京で素敵な彼女ができるといいね】
「さくら…」
さくらの綺麗な文字を、何度も何度も追いかける。
手紙を書いてくれるなんて、今までほとんどなかったのに。
やばい、すげぇ嬉しい。
俺は1人でニヤニヤしながら、カードと香水を棚の上に丁寧に飾った。
宝物だ。