第一章
夢小説設定
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2017年12月23日。
「福岡のみなさん、本日は本当にありがとうございました!」
壱馬さんの最後のあいさつも終わり、俺たちは舞台袖にはけていく。関係者席にちらりと目をやると、俺の家族と共にさくらが拍手をしていた。
俺が小さく手を振ると、さくらも少し笑って振り返してくれる。
「樹、さくら来てたな」
「ん、あぁ、うん。入り時間までに起きれるかが心配だったけど3つ子の姉妹が起こしてくれたらしくて」
「あー、そういうところ変わんねー」
翔平が服で汗をふきながら笑った。
俺と翔平は小学校から知り合いで、さくらにも何度か合わせたことがある。2人が会うのは久しぶりだろう。
と、俺たちの会話を聞いていた北人さんが尋ねた。
「さくらって誰?樹の彼女?」
「違います。幼なじみです」
「あ、関係者席にいた子?樹の親戚か何かだと思ってたわ。可愛いじゃん」
「どうも」
ちょっと微妙な感情。
幼なじみを褒められて嬉しいけど、邪な思いを抱かれても困るというか。
「あーっ樹の幼なじみってあの子!?めっちゃ可愛いじゃねぇかお前この野郎早く言えよそういうことは!」
健太さんがうるさい。
するとそれを聞いていた他のメンバーもざわつき始めた。
「ていうかあの子どっかで見たことあるような…」
「俺もそんな気がします。でもどこで…?」
と、そこへ壱馬さんが楽屋に戻ってくる。何やら興奮気味だった。
「えっ待ってヤバい、今日の関係者席、櫻川さくらがいたんやけど…間違いない、あれは本物や。俺らのファンやったん?何で関係者席におるん?」
「櫻川?樹の幼なじみの苗字、櫻川って言うの?ていうか何で壱馬フルネーム…」
陸さんが首を捻る。尋ねられた壱馬さんも怪訝な顔で俺を見た。
「樹の幼なじみ?」
あ、しまった。
壱馬さんに「どういうことや」と詰め寄られ、もう隠しきれないと観念した俺は渋々白状することにした。
「いや…壱馬さんがお気に入り作家って言ってた櫻川さくらは俺の幼稚園からの幼なじみで…黙っててすみませんでした」
「福岡のみなさん、本日は本当にありがとうございました!」
壱馬さんの最後のあいさつも終わり、俺たちは舞台袖にはけていく。関係者席にちらりと目をやると、俺の家族と共にさくらが拍手をしていた。
俺が小さく手を振ると、さくらも少し笑って振り返してくれる。
「樹、さくら来てたな」
「ん、あぁ、うん。入り時間までに起きれるかが心配だったけど3つ子の姉妹が起こしてくれたらしくて」
「あー、そういうところ変わんねー」
翔平が服で汗をふきながら笑った。
俺と翔平は小学校から知り合いで、さくらにも何度か合わせたことがある。2人が会うのは久しぶりだろう。
と、俺たちの会話を聞いていた北人さんが尋ねた。
「さくらって誰?樹の彼女?」
「違います。幼なじみです」
「あ、関係者席にいた子?樹の親戚か何かだと思ってたわ。可愛いじゃん」
「どうも」
ちょっと微妙な感情。
幼なじみを褒められて嬉しいけど、邪な思いを抱かれても困るというか。
「あーっ樹の幼なじみってあの子!?めっちゃ可愛いじゃねぇかお前この野郎早く言えよそういうことは!」
健太さんがうるさい。
するとそれを聞いていた他のメンバーもざわつき始めた。
「ていうかあの子どっかで見たことあるような…」
「俺もそんな気がします。でもどこで…?」
と、そこへ壱馬さんが楽屋に戻ってくる。何やら興奮気味だった。
「えっ待ってヤバい、今日の関係者席、櫻川さくらがいたんやけど…間違いない、あれは本物や。俺らのファンやったん?何で関係者席におるん?」
「櫻川?樹の幼なじみの苗字、櫻川って言うの?ていうか何で壱馬フルネーム…」
陸さんが首を捻る。尋ねられた壱馬さんも怪訝な顔で俺を見た。
「樹の幼なじみ?」
あ、しまった。
壱馬さんに「どういうことや」と詰め寄られ、もう隠しきれないと観念した俺は渋々白状することにした。
「いや…壱馬さんがお気に入り作家って言ってた櫻川さくらは俺の幼稚園からの幼なじみで…黙っててすみませんでした」