第二章
夢小説設定
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「樹さん…?」
砂浜に倒れる樹さん。私は人魚の姿のまま這うようにしてずりずりとそちらに近づいて行く。
傷口からは絶えず血が溢れている。
嘘だ、こんなの。
嘘だ。
「樹ッ!!!!!!!!!!」
北人さんをはじめとしたTHE RAMPAGEのみんなが駆け寄ってきた。
尾ひれの上に樹さんの頭を乗せる。血と砂で汚れた頬に手を這わせた。
「嘘、嘘でしょ、ねぇ、樹さん…」
茶色がかった黒い瞳に、私が映っている。樹さんは震える手を伸ばして、私の髪にそっと触れた。
「うみ…ごめん、いま、思い出した。EXILEさんとの宴の夜、うみとキス、したんだ」
「…!いいんです、そんなのいいから、」
「うみが、恋をするなら……俺と、って、言ってくれた、から」
「喋っちゃダメです樹さん、傷が」
血が止まらない。傷口を強く押さえても、後から後から熱い血が溢れてくる。
私のせいで。
私が海軍へと下ったせいで、樹さんが。
パニックに陥る私の頬を、樹さんの手が撫でた。
温かい。
私の膝の上で、樹さんは柔らかく笑っていた。
その笑顔は、初めてキスをされたあの夜と同じで。
ほら、あなたがまたそんな顔で笑うから。
私の想いは溢れて止まらないのに。
気持ちばかりいっぱいいっぱいで、涙は出てこないのに。
「うみ、」
「やだやだ、樹さん、ダメです、やだ、こんな、」
樹さんは駄々をこねる子供のように首を振る私の顔を両手で挟んで、ぐっと引き寄せる。
こつんと、額と額がぶつかった。
「うみ、あの時の、へんじ、するから……きいてて、」
分かった、聞く、聞くから。
お願い、
しなないで。
「おれ、も、うみのことが
す
砂浜に倒れる樹さん。私は人魚の姿のまま這うようにしてずりずりとそちらに近づいて行く。
傷口からは絶えず血が溢れている。
嘘だ、こんなの。
嘘だ。
「樹ッ!!!!!!!!!!」
北人さんをはじめとしたTHE RAMPAGEのみんなが駆け寄ってきた。
尾ひれの上に樹さんの頭を乗せる。血と砂で汚れた頬に手を這わせた。
「嘘、嘘でしょ、ねぇ、樹さん…」
茶色がかった黒い瞳に、私が映っている。樹さんは震える手を伸ばして、私の髪にそっと触れた。
「うみ…ごめん、いま、思い出した。EXILEさんとの宴の夜、うみとキス、したんだ」
「…!いいんです、そんなのいいから、」
「うみが、恋をするなら……俺と、って、言ってくれた、から」
「喋っちゃダメです樹さん、傷が」
血が止まらない。傷口を強く押さえても、後から後から熱い血が溢れてくる。
私のせいで。
私が海軍へと下ったせいで、樹さんが。
パニックに陥る私の頬を、樹さんの手が撫でた。
温かい。
私の膝の上で、樹さんは柔らかく笑っていた。
その笑顔は、初めてキスをされたあの夜と同じで。
ほら、あなたがまたそんな顔で笑うから。
私の想いは溢れて止まらないのに。
気持ちばかりいっぱいいっぱいで、涙は出てこないのに。
「うみ、」
「やだやだ、樹さん、ダメです、やだ、こんな、」
樹さんは駄々をこねる子供のように首を振る私の顔を両手で挟んで、ぐっと引き寄せる。
こつんと、額と額がぶつかった。
「うみ、あの時の、へんじ、するから……きいてて、」
分かった、聞く、聞くから。
お願い、
しなないで。
「おれ、も、うみのことが
す