第二章
夢小説設定
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島の内部には鬱蒼としたジャングルが広がっていた。
「これじゃどこかに敵が潜んでても気づかれへん…」
「これが最短ルートや。突っ切るしかない」
翔吾さんと壱馬さんがそんな言葉を交わしている。
迷っている暇などない。
うみを取り戻すその時まで、止まるつもりはなかった。
俺たちは一気に走り出した。
少し奥に進んだあたりで頭上から鳴り響く発砲音。
「っ、やっぱそう来たか…!」
慎が舌打ちをうって、樹上からこちらを狙う敵の眉間に弾丸をぶち込む。
さらに翔吾さんも手近な枝にすたんと飛び乗ると、懐からナイフを数本まとめて投擲、動脈を切り裂かれた狙撃手たちが雨のように降ってくる。
「ここは俺がやる。行け!!!!」
翔吾さんが木の上から叫んだ。
「翔吾さん!!でも!」
「行くんや慎。翔吾も、俺たちも、約束を守るって決めた。せやろ?」
「壱馬さん…はい」
翔吾さんをひとり残して、俺たちは先に進む。
そうだ。うみとの約束。
絶対に死なないこと。
大丈夫。翔吾さんは、絶対に負けない。
「へへっ…『THE RAMPAGE二大特攻隊長』のスピード、見せてやる」
次に見えてきたのは流れの急な川。
そこにかかる唯一の橋は中ほどで破壊されている。
間違いない。奴の仕業だ。
「…しゃーないな」
陣さんがぼそりと呟いて、サーベルを鞘から抜く。
そして川岸に生えている木の幹に渾身の力を込めてサーベルを叩きつけた。
ミシミシ、ミシ
根元から穿たれた木はちょうど丸太橋のように川の上にかかる。
その時、こちら側の岸にわらわらと敵が現れた。物陰に隠れていたらしい。
陣さんと陸さんを残して渡りきったところだった俺は、ふたりを振り返る。
「陣さん、陸さん!」
陸さんは振り返って笑いかけると、木の幹に深々とレイピアを突き立てた。
ビシビシと亀裂が入り、急ごしらえの丸太橋はあっという間に崩落する。
「うみを頼んだよ!」
「さっさと行け!」
「はい!」
俺と翔平と北人さん、壱馬さんと慎は再び走り出す。
ふたりの武運を願って。
「俺は『シルバーウルフ』。噛みつかれたら終わりやと思え」
「『死突』のレイピア、その恐ろしさを教えてあげる」
「これじゃどこかに敵が潜んでても気づかれへん…」
「これが最短ルートや。突っ切るしかない」
翔吾さんと壱馬さんがそんな言葉を交わしている。
迷っている暇などない。
うみを取り戻すその時まで、止まるつもりはなかった。
俺たちは一気に走り出した。
少し奥に進んだあたりで頭上から鳴り響く発砲音。
「っ、やっぱそう来たか…!」
慎が舌打ちをうって、樹上からこちらを狙う敵の眉間に弾丸をぶち込む。
さらに翔吾さんも手近な枝にすたんと飛び乗ると、懐からナイフを数本まとめて投擲、動脈を切り裂かれた狙撃手たちが雨のように降ってくる。
「ここは俺がやる。行け!!!!」
翔吾さんが木の上から叫んだ。
「翔吾さん!!でも!」
「行くんや慎。翔吾も、俺たちも、約束を守るって決めた。せやろ?」
「壱馬さん…はい」
翔吾さんをひとり残して、俺たちは先に進む。
そうだ。うみとの約束。
絶対に死なないこと。
大丈夫。翔吾さんは、絶対に負けない。
「へへっ…『THE RAMPAGE二大特攻隊長』のスピード、見せてやる」
次に見えてきたのは流れの急な川。
そこにかかる唯一の橋は中ほどで破壊されている。
間違いない。奴の仕業だ。
「…しゃーないな」
陣さんがぼそりと呟いて、サーベルを鞘から抜く。
そして川岸に生えている木の幹に渾身の力を込めてサーベルを叩きつけた。
ミシミシ、ミシ
根元から穿たれた木はちょうど丸太橋のように川の上にかかる。
その時、こちら側の岸にわらわらと敵が現れた。物陰に隠れていたらしい。
陣さんと陸さんを残して渡りきったところだった俺は、ふたりを振り返る。
「陣さん、陸さん!」
陸さんは振り返って笑いかけると、木の幹に深々とレイピアを突き立てた。
ビシビシと亀裂が入り、急ごしらえの丸太橋はあっという間に崩落する。
「うみを頼んだよ!」
「さっさと行け!」
「はい!」
俺と翔平と北人さん、壱馬さんと慎は再び走り出す。
ふたりの武運を願って。
「俺は『シルバーウルフ』。噛みつかれたら終わりやと思え」
「『死突』のレイピア、その恐ろしさを教えてあげる」