第二章
夢小説設定
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「ここで少し様子を見よう」
「はい」
北人さんが眉間にシワを寄せて船の方を見つめる。
「あいつらの狙いはうみだ。理由は分からないけど俺たちの懸賞金を上げてまでうみのことを探してる。明らかに普通じゃない」
その時、海軍のガレオン船で大爆発が起こった。火薬庫に火がついたのだろう。
「よっしゃ、これで海軍の船は全滅」
北人さんが嬉しそうに私を振り返った。
「よかった…みなさん大きな怪我がなければいいんですけど」
心配して岩陰から覗いていると、THE RAMPAGE号がゆっくりとこっちに近づいてきた。「北人ー!うみー!」とみんなが呼ぶ声が聞こえてくる。
「行こう。ていうか連れてってもらっていい?」
「ふふ、はい」
私は北人さんを背中に乗せて岩場を滑り出し、船へと向かった。
「おーい!ここだよー!」
「あっいました!北人もうみも無事です!」
「良かった…!心配かけんな2人とも!」
「ははっ、すんません陣さん!」
ボートを下ろしてもらって、そこに2人で乗り込む。船の上に戻ったとたん、樹さんが私たちのもとに駆け寄ってきた。
「北人さん怪我は!?うみも大丈夫!?」
「大丈夫だよ。うみが治してくれたから」
「私は何ともありません。みなさんの方こそ大丈夫ですか?」
未だに火薬と血の匂いが残っている船上を見回す。みんなどこかしらに傷を負っていたが、さっきの北人さんほどの大きな傷は無いようだった。
「俺たちは平気だよ、こんなのしょっちゅうだから。ただ…」
「ただ?」
「船は壊したけど、さっきの式島とかいう奴の死体だけ見当たらない。それが気になるな」
山彰さんが鼻の頭にしわを寄せる。
あの男。
北人さんを打ち負かすほどに強かった。もしあの男が生きていて、まだ私を狙っているのかもしれないと思うと恐ろしい。
でも、今は戦いの疲れを癒すことに専念するべきだ。
「まこっちゃん、包帯巻いてくんね?」
「あ、俺も俺も」
「順番にやりますから」
「汚ったね~、掃除しないと」
「ちゃっちゃとやるか」
それぞれ動き出す船上は、きっともうすぐで元通りになるだろう。
でも、私の心には拭いきれない不安があった。
私を狙う海軍、戦いに巻き込まれていくTHE RAMPAGEのみんな、北人さんの怪我。
私は、どうすればいいのだろう。
どうすれば大切なみんなを守れるのだろう。
「はい」
北人さんが眉間にシワを寄せて船の方を見つめる。
「あいつらの狙いはうみだ。理由は分からないけど俺たちの懸賞金を上げてまでうみのことを探してる。明らかに普通じゃない」
その時、海軍のガレオン船で大爆発が起こった。火薬庫に火がついたのだろう。
「よっしゃ、これで海軍の船は全滅」
北人さんが嬉しそうに私を振り返った。
「よかった…みなさん大きな怪我がなければいいんですけど」
心配して岩陰から覗いていると、THE RAMPAGE号がゆっくりとこっちに近づいてきた。「北人ー!うみー!」とみんなが呼ぶ声が聞こえてくる。
「行こう。ていうか連れてってもらっていい?」
「ふふ、はい」
私は北人さんを背中に乗せて岩場を滑り出し、船へと向かった。
「おーい!ここだよー!」
「あっいました!北人もうみも無事です!」
「良かった…!心配かけんな2人とも!」
「ははっ、すんません陣さん!」
ボートを下ろしてもらって、そこに2人で乗り込む。船の上に戻ったとたん、樹さんが私たちのもとに駆け寄ってきた。
「北人さん怪我は!?うみも大丈夫!?」
「大丈夫だよ。うみが治してくれたから」
「私は何ともありません。みなさんの方こそ大丈夫ですか?」
未だに火薬と血の匂いが残っている船上を見回す。みんなどこかしらに傷を負っていたが、さっきの北人さんほどの大きな傷は無いようだった。
「俺たちは平気だよ、こんなのしょっちゅうだから。ただ…」
「ただ?」
「船は壊したけど、さっきの式島とかいう奴の死体だけ見当たらない。それが気になるな」
山彰さんが鼻の頭にしわを寄せる。
あの男。
北人さんを打ち負かすほどに強かった。もしあの男が生きていて、まだ私を狙っているのかもしれないと思うと恐ろしい。
でも、今は戦いの疲れを癒すことに専念するべきだ。
「まこっちゃん、包帯巻いてくんね?」
「あ、俺も俺も」
「順番にやりますから」
「汚ったね~、掃除しないと」
「ちゃっちゃとやるか」
それぞれ動き出す船上は、きっともうすぐで元通りになるだろう。
でも、私の心には拭いきれない不安があった。
私を狙う海軍、戦いに巻き込まれていくTHE RAMPAGEのみんな、北人さんの怪我。
私は、どうすればいいのだろう。
どうすれば大切なみんなを守れるのだろう。