第二章
夢小説設定
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二日酔い覚悟で目を覚ましたら、異常に身体が軽かった。
「…?」
しかも、俺の身体の下にはうみがいて。
何だこの状況。
「…えっと、」
「重たいです」
「あ、ごめん」
俺が慌ててどくと、うみは寝不足の顔で起き上がった。
まだ明け方だろうか。甲板からはちらほら目覚めの気配がしている。
「…何でこんな所で寝てたの」
わざわざ俺の下で寝なくても。
とにかく訳が分からなくて尋ねた言葉だったが、うみはそれを聞いてネオンブルーの瞳を大きく見開いた。
「覚えてないんですか?」
「え?」
昨日のこと、という意味だろうか。
昨日は…ここで酒盛りをしていて。
そうだ、HIROさんとうみが仲良さそうに喋っているのが何だか気に食わなくて深酒をしてしまったのだ。
途中で何か衝撃的なことを聞いた気がするんだけど。
何だっけ。
「思い出せないな。飲みすぎた」
うみが零れるんじゃないかと心配になるくらい目を見開いて、俺を見つめている。
まさか、俺なにかやらかしたのだろうか。
「俺、何かした…?」
恐る恐るたずねると、しばらく放心状態だったうみははっと我に返ったように首を横に振った。
「い、いえ!!何もありませんでした!!」
「…?本当に?」
俺は隣に座るうみの顔をずいっと覗き込んだ。うみは反射的に手のひらで顔を隠す。
「なっ何も無かったですから!本当に!私も酔っ払ってて、気がついたら樹さんの下で寝ちゃってたって、それだけですから!」
「じゃあ何で目ぇ逸らすの。こっち見ろって」
「いやっ、それはっ」
俺たちがそんなことを言い合っていると、周りで寝ていたみんなが目を覚ます。
「何やねん…うるさいでいっちゃん、うみ……二日酔いに響くからやめてや」
「痴話喧嘩は他所でどうぞ」
陣さんとケンチさんが言う。
そうだ、二日酔い。
いつもの倍くらい飲んだのに、全く二日酔いがないばかりかむしろ調子がいい。身体が軽い。
何でだ。
分からないことばかりで混乱する俺をよそにうみはぱっと立ち上がると
「ちょ、ちょっと酔いを覚ましてきますね!」
と引き止める間もなくあっという間に海へと消えていった。俺が船べりから覗き込むと、すいすいと泳ぎ回る背中が見える。
「…樹、うみと何かあったの?」
「いや……ない、と思うけど」
俺の隣で船べりから海を覗き込む翔平に尋ねられ、俺は首を捻った。
「…?」
しかも、俺の身体の下にはうみがいて。
何だこの状況。
「…えっと、」
「重たいです」
「あ、ごめん」
俺が慌ててどくと、うみは寝不足の顔で起き上がった。
まだ明け方だろうか。甲板からはちらほら目覚めの気配がしている。
「…何でこんな所で寝てたの」
わざわざ俺の下で寝なくても。
とにかく訳が分からなくて尋ねた言葉だったが、うみはそれを聞いてネオンブルーの瞳を大きく見開いた。
「覚えてないんですか?」
「え?」
昨日のこと、という意味だろうか。
昨日は…ここで酒盛りをしていて。
そうだ、HIROさんとうみが仲良さそうに喋っているのが何だか気に食わなくて深酒をしてしまったのだ。
途中で何か衝撃的なことを聞いた気がするんだけど。
何だっけ。
「思い出せないな。飲みすぎた」
うみが零れるんじゃないかと心配になるくらい目を見開いて、俺を見つめている。
まさか、俺なにかやらかしたのだろうか。
「俺、何かした…?」
恐る恐るたずねると、しばらく放心状態だったうみははっと我に返ったように首を横に振った。
「い、いえ!!何もありませんでした!!」
「…?本当に?」
俺は隣に座るうみの顔をずいっと覗き込んだ。うみは反射的に手のひらで顔を隠す。
「なっ何も無かったですから!本当に!私も酔っ払ってて、気がついたら樹さんの下で寝ちゃってたって、それだけですから!」
「じゃあ何で目ぇ逸らすの。こっち見ろって」
「いやっ、それはっ」
俺たちがそんなことを言い合っていると、周りで寝ていたみんなが目を覚ます。
「何やねん…うるさいでいっちゃん、うみ……二日酔いに響くからやめてや」
「痴話喧嘩は他所でどうぞ」
陣さんとケンチさんが言う。
そうだ、二日酔い。
いつもの倍くらい飲んだのに、全く二日酔いがないばかりかむしろ調子がいい。身体が軽い。
何でだ。
分からないことばかりで混乱する俺をよそにうみはぱっと立ち上がると
「ちょ、ちょっと酔いを覚ましてきますね!」
と引き止める間もなくあっという間に海へと消えていった。俺が船べりから覗き込むと、すいすいと泳ぎ回る背中が見える。
「…樹、うみと何かあったの?」
「いや……ない、と思うけど」
俺の隣で船べりから海を覗き込む翔平に尋ねられ、俺は首を捻った。