第二章
夢小説設定
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三日後。
「…治るの早くない?あの熱だったら1週間は安静だと思ってたけど」
「人魚というのは元々回復力の高い生き物ですから。でも、これだけ早いのは慎さんのお陰です。ありがとうございました」
「これが俺の仕事だから。治ってよかった」
慎さんはえくぼを浮かべて笑った。つられて私も笑う。
そばでナックルを手入れしていた壱馬さんも「慎の医術の腕はこの海一番やから」と嬉しそうだ。
「樹も心配しとったで?」
「ていうか結構通いつめてたじゃないですか。俺ネコと樹さんがここで寝てるの見てまじビビりましたよ」
「やっ、やめてください…普通に様子を見てくださってただけです」
私は顔を赤くして俯いた。私も目が覚めた時にベッドに乗っかる樹さんの寝顔を見て死ぬほどびっくりしたのだ。
久々に海に入りたくて甲板に出ると、帆に繋がるロープを引いていた樹さんが振り返る。
「あ、うみ。もう大丈夫?」
「はっはい!大丈夫です、ご迷惑おかけしました。ちょっと海に入ってきますね!」
さっきの会話を思い出してつい恥ずかしくなってしまった私は早口にそう言って船べりから海へと飛び込んだ。
冷たい海水で頭もしゃきっとして、やっぱり水中が好きだと思う。
『おや、人魚か。会えて嬉しいね』
「あ、鯨さんはじめまして。いい海ですね?」
大きなシロナガスクジラの群れ。私はしばらく彼らと一緒に海中散歩を楽しむ。
「おーいうみ!あんまり船から離れんなよ!」
翔平さんの声が遠くから聞こえてきて、私はいつの間にか船から離れてしまったことに気がついた。
「あ、しまった…じゃあ鯨さん、さよなら!」
『さようなら。元気でな』
THE RAMPAGEの船の船底。私はそこまで戻ると、ざぱりと海面に顔を出した。
「すいませーん、戻りましたぁ」
いつもだったら誰かが服を投げてくれて、梯子の数段目で人間の姿に戻ってから着替えるんだけど。
今日は様子がおかしい。
みんなが一斉に舷縁から顔を出したかと思うと、大きな身振り手振りで何かを伝えようとしている。
「…?どうかしたんですか?」
みんながしきりに私の後方を指さすので、私は何事かと後ろを振り返る。
そこにいたのは、ボートに乗った怖そうな人間の男数人。
「…に、」
あ、これってまずい?
「人魚おおおおおおおおおおおおおおおお!!??」
「…治るの早くない?あの熱だったら1週間は安静だと思ってたけど」
「人魚というのは元々回復力の高い生き物ですから。でも、これだけ早いのは慎さんのお陰です。ありがとうございました」
「これが俺の仕事だから。治ってよかった」
慎さんはえくぼを浮かべて笑った。つられて私も笑う。
そばでナックルを手入れしていた壱馬さんも「慎の医術の腕はこの海一番やから」と嬉しそうだ。
「樹も心配しとったで?」
「ていうか結構通いつめてたじゃないですか。俺ネコと樹さんがここで寝てるの見てまじビビりましたよ」
「やっ、やめてください…普通に様子を見てくださってただけです」
私は顔を赤くして俯いた。私も目が覚めた時にベッドに乗っかる樹さんの寝顔を見て死ぬほどびっくりしたのだ。
久々に海に入りたくて甲板に出ると、帆に繋がるロープを引いていた樹さんが振り返る。
「あ、うみ。もう大丈夫?」
「はっはい!大丈夫です、ご迷惑おかけしました。ちょっと海に入ってきますね!」
さっきの会話を思い出してつい恥ずかしくなってしまった私は早口にそう言って船べりから海へと飛び込んだ。
冷たい海水で頭もしゃきっとして、やっぱり水中が好きだと思う。
『おや、人魚か。会えて嬉しいね』
「あ、鯨さんはじめまして。いい海ですね?」
大きなシロナガスクジラの群れ。私はしばらく彼らと一緒に海中散歩を楽しむ。
「おーいうみ!あんまり船から離れんなよ!」
翔平さんの声が遠くから聞こえてきて、私はいつの間にか船から離れてしまったことに気がついた。
「あ、しまった…じゃあ鯨さん、さよなら!」
『さようなら。元気でな』
THE RAMPAGEの船の船底。私はそこまで戻ると、ざぱりと海面に顔を出した。
「すいませーん、戻りましたぁ」
いつもだったら誰かが服を投げてくれて、梯子の数段目で人間の姿に戻ってから着替えるんだけど。
今日は様子がおかしい。
みんなが一斉に舷縁から顔を出したかと思うと、大きな身振り手振りで何かを伝えようとしている。
「…?どうかしたんですか?」
みんながしきりに私の後方を指さすので、私は何事かと後ろを振り返る。
そこにいたのは、ボートに乗った怖そうな人間の男数人。
「…に、」
あ、これってまずい?
「人魚おおおおおおおおおおおおおおおお!!??」