第五章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「始まったね」
「…はい」
島の各地に設置された隠しカメラ。それら全てを管理するセキュリティールームで、私とマスターは島に突入してくるみんなを見つめていた。
とうとう始まってしまった。
止められないと分かってはいた。彼らを止めることなんてできるはずもないと、分かっていた。
それでも、来て欲しくなかったのに。
お互いに傷つくだけなのに。
「みさ?」
マスターが私の唇を人差し指でなぞる。
触れるだけのキスを落として、少年は年に似つかわしくない妖艶で老獪な笑みを浮かべた。
「心配しなくてもいい。すぐに決着はつく」
「マスター、私は」
「君は」
僕のものだ。
唇を合わせたまま、マスターが言った。至近距離でじっとこちらを覗き込むブラックホールが、私を飲み込んでいく。
そうだ。
私の全ては、このひとに貰った。
私はこのひとのもの。
わたしは、
「私の全ては、あなたに…マスターに捧げます」
「…はい」
島の各地に設置された隠しカメラ。それら全てを管理するセキュリティールームで、私とマスターは島に突入してくるみんなを見つめていた。
とうとう始まってしまった。
止められないと分かってはいた。彼らを止めることなんてできるはずもないと、分かっていた。
それでも、来て欲しくなかったのに。
お互いに傷つくだけなのに。
「みさ?」
マスターが私の唇を人差し指でなぞる。
触れるだけのキスを落として、少年は年に似つかわしくない妖艶で老獪な笑みを浮かべた。
「心配しなくてもいい。すぐに決着はつく」
「マスター、私は」
「君は」
僕のものだ。
唇を合わせたまま、マスターが言った。至近距離でじっとこちらを覗き込むブラックホールが、私を飲み込んでいく。
そうだ。
私の全ては、このひとに貰った。
私はこのひとのもの。
わたしは、
「私の全ては、あなたに…マスターに捧げます」