第四章
夢小説設定
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「チャラン!」
亜嵐の口の端に血が滲んでいる。
それでも亜嵐の正確無比な弾丸は敵の急所を次々に撃ち抜いていった。
私も突撃してきた男の心臓にサバイバルナイフを突き立てる。
「…心配すんな。まだ戦える」
そう言ってはいるけど、ここへと繋がる入口が敵に見つかってしまった今、最後まで侵入を防ぎきることができるかと問われれば分からないと答えるしかない。
私だって非戦闘員といえど戦い方はマフィア時代に叩き込まれている。現役戦闘員には及ばないにしても戦力の頭数にはなるはずだ。
しかし、それでも味方は私と亜嵐の2人だけ。
応援を要請したがいかんせんここは秘密の地下室。HIRO以外入口は分からないのだから迅速な対応は難しいだろう。
状況は最悪だった。
「入口はひとつだけなんだ、ここさえ死守できれば…」
亜嵐がハンドガンに弾を込めながら呟く。私も頷いて銃の引き金を引いた。
ドオンという鈍い音が響いて天井からパラパラとホコリが落ちてくる。
「上のみんなは自分の戦いで忙しそうだね。私たちだけで何とかするしかないか、っと」
突っ込んでくる男を亜嵐が羽交い締めにする。私の回し蹴りで首の骨が折れる嫌な音が鳴った。
「大丈夫。みさは死んでも俺が守り抜くから」
「HIROにそう言われたの?」
「違う」
耳をつんざくような雷鳴が鳴って、敵がバタバタと倒れた。感電死だ。
「惚れた女は命かけてでも守り抜くのが男だと思うから」
亜嵐は私に微笑みかけると片腕で強く抱き寄せた。
短く、激しいキス。
「…もし俺が死んだら、GENERATIONS に『先行く』って伝えといて」
「バカ。自分で言ってよ」
私はその背中に腕を回してぐい、と引っぱり背後まで迫っていた男の眉間に銃弾をぶち込んだ。
「人のために死ぬとか一番馬鹿らしいじゃん」
再び轟音と共に建物が揺れる。
この建物もじきに崩れるだろう。
「遺言とか残してる暇あったらもっと殺せっつの」
「こわ」
背中越しに笑いあったその時だった。
「残念だけど、それはできなさそうだよ?」
銃声。
鮮血。
全てがスローモーションだった。
煙の立ち上る銃口を向け、得体の知れない笑みを浮かべる黒髪の少年。
その背後で敵を倒し、地下室に駆け込んでくる慎と樹。
倒れていく亜嵐。
私の絶叫が、いやに大きく響いた。
「亜嵐!!!!!!!!!!!!!!!!!」
亜嵐の口の端に血が滲んでいる。
それでも亜嵐の正確無比な弾丸は敵の急所を次々に撃ち抜いていった。
私も突撃してきた男の心臓にサバイバルナイフを突き立てる。
「…心配すんな。まだ戦える」
そう言ってはいるけど、ここへと繋がる入口が敵に見つかってしまった今、最後まで侵入を防ぎきることができるかと問われれば分からないと答えるしかない。
私だって非戦闘員といえど戦い方はマフィア時代に叩き込まれている。現役戦闘員には及ばないにしても戦力の頭数にはなるはずだ。
しかし、それでも味方は私と亜嵐の2人だけ。
応援を要請したがいかんせんここは秘密の地下室。HIRO以外入口は分からないのだから迅速な対応は難しいだろう。
状況は最悪だった。
「入口はひとつだけなんだ、ここさえ死守できれば…」
亜嵐がハンドガンに弾を込めながら呟く。私も頷いて銃の引き金を引いた。
ドオンという鈍い音が響いて天井からパラパラとホコリが落ちてくる。
「上のみんなは自分の戦いで忙しそうだね。私たちだけで何とかするしかないか、っと」
突っ込んでくる男を亜嵐が羽交い締めにする。私の回し蹴りで首の骨が折れる嫌な音が鳴った。
「大丈夫。みさは死んでも俺が守り抜くから」
「HIROにそう言われたの?」
「違う」
耳をつんざくような雷鳴が鳴って、敵がバタバタと倒れた。感電死だ。
「惚れた女は命かけてでも守り抜くのが男だと思うから」
亜嵐は私に微笑みかけると片腕で強く抱き寄せた。
短く、激しいキス。
「…もし俺が死んだら、
「バカ。自分で言ってよ」
私はその背中に腕を回してぐい、と引っぱり背後まで迫っていた男の眉間に銃弾をぶち込んだ。
「人のために死ぬとか一番馬鹿らしいじゃん」
再び轟音と共に建物が揺れる。
この建物もじきに崩れるだろう。
「遺言とか残してる暇あったらもっと殺せっつの」
「こわ」
背中越しに笑いあったその時だった。
「残念だけど、それはできなさそうだよ?」
銃声。
鮮血。
全てがスローモーションだった。
煙の立ち上る銃口を向け、得体の知れない笑みを浮かべる黒髪の少年。
その背後で敵を倒し、地下室に駆け込んでくる慎と樹。
倒れていく亜嵐。
私の絶叫が、いやに大きく響いた。
「亜嵐!!!!!!!!!!!!!!!!!」