第四章
夢小説設定
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吸って、吐いて。吸って、吐いて。
体内を酸素が循環していくのを感じながら、目を開く。
目の前に置かれているのは愛用するスナイパーライフル。
(教えて。お前の未来を)
俺はみさがいない間も未来や過去を見る訓練を続けていた。
突発的に、危機察知的なニュアンスで未来を見ることはできるようになった。
でも、それじゃダメだ。
いつどこでどんな状況でも自在に時空を超えられる目を養わなければ。
そばの椅子では壱馬さんが静かに俺の様子を見守っている。
じっと、空中に浮かぶもやのようなものに目を凝らす。
(何だ…?)
その時、ピリっと頭の中に電流が走った気がした。
突然目の前に鮮明な映像が展開して、俺へと迫ってくる。
俺たちのアジト。みんなボロボロに傷つき、それでも『何か』と戦っている。
銃弾が雨のように降り注ぎ、能力と能力が激しくぶつかり合う。至る所で爆発が起こり、俺たちの街は見る影もなく崩壊していく。
景色が変わった。
(どこだろう、ここは)
広大な地下室。俺の身長よりも高い長方形の箱がぎっしりと立ち並び、コードが床一面を這っている。
地面がぐらぐらと揺らぎ、天井から崩壊し始める。
そこに、見慣れた銀髪の後ろ姿があった。
遠ざかっていく華奢な背中。
青い虹彩が俺を振り返った。
『さよなら』
「──────────────────ッ」
バチッと、目の奥に鋭い痛みが走った。映像は爆ぜるようにして一瞬にして消え去り、俺は鋭く痛む目元を押さえてうずくまる。
「慎!?おい、大丈夫か!?」
「うぁ…だ、大丈夫です」
壱馬さんが慌てた様子で駆け寄ってきた。
目が熱い。おそらく力を使いすぎたせいだ。
…力を使いすぎた。つまり俺は今、たしかにこの能力を使っていたのだ。
それならば、あの映像は。
俺が見たものは。
俺は顔を上げ、壱馬さんの肩を掴んだ。
「ここが襲撃されます。見たんです、未来を」
体内を酸素が循環していくのを感じながら、目を開く。
目の前に置かれているのは愛用するスナイパーライフル。
(教えて。お前の未来を)
俺はみさがいない間も未来や過去を見る訓練を続けていた。
突発的に、危機察知的なニュアンスで未来を見ることはできるようになった。
でも、それじゃダメだ。
いつどこでどんな状況でも自在に時空を超えられる目を養わなければ。
そばの椅子では壱馬さんが静かに俺の様子を見守っている。
じっと、空中に浮かぶもやのようなものに目を凝らす。
(何だ…?)
その時、ピリっと頭の中に電流が走った気がした。
突然目の前に鮮明な映像が展開して、俺へと迫ってくる。
俺たちのアジト。みんなボロボロに傷つき、それでも『何か』と戦っている。
銃弾が雨のように降り注ぎ、能力と能力が激しくぶつかり合う。至る所で爆発が起こり、俺たちの街は見る影もなく崩壊していく。
景色が変わった。
(どこだろう、ここは)
広大な地下室。俺の身長よりも高い長方形の箱がぎっしりと立ち並び、コードが床一面を這っている。
地面がぐらぐらと揺らぎ、天井から崩壊し始める。
そこに、見慣れた銀髪の後ろ姿があった。
遠ざかっていく華奢な背中。
青い虹彩が俺を振り返った。
『さよなら』
「──────────────────ッ」
バチッと、目の奥に鋭い痛みが走った。映像は爆ぜるようにして一瞬にして消え去り、俺は鋭く痛む目元を押さえてうずくまる。
「慎!?おい、大丈夫か!?」
「うぁ…だ、大丈夫です」
壱馬さんが慌てた様子で駆け寄ってきた。
目が熱い。おそらく力を使いすぎたせいだ。
…力を使いすぎた。つまり俺は今、たしかにこの能力を使っていたのだ。
それならば、あの映像は。
俺が見たものは。
俺は顔を上げ、壱馬さんの肩を掴んだ。
「ここが襲撃されます。見たんです、未来を」