第二章
夢小説設定
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「はぁ?嫌だよ」
「頼む!みさしかおらへんのや!」
顔をしかめるみさに、陣さんががばりと頭を下げた。
みさは大きくため息をついて椅子をくるりと回し、パソコンに向き直る。背中いっぱいに「拒絶」の二文字が書かれているようだった。
「潜入捜査はハイサイコンビの管轄でしょ。私は非戦闘員だっつの」
「やからもうひとり潜入させる。戦闘が始まるようならそいつがみさを守るし、カタをつけるのは待機してる俺らがやる。みさはテロリストの親玉に接触してその日行われた取引について探ってくれるだけでええんや。万全のサポート体制で臨むから危ない目には合わせん、約束する」
陣さんが頼み込んでいるのは、一週間後に行われる例のパーティの潜入捜査についてのことだ。
パーティに首席するテロリストの男はかなりの艶福家らしく、それならば女性が接触した方が捜査がスムーズに進むだろうという話になったのだ。
「そういうのはE-Girlsに頼みなよ」
「あの人らは今THE SECONDさんと組んでデカい縄張り争いの最中なんや。頼んだけどどうしても手が離せんらしい」
取り付く島もない様子のみさを見かねて、入口のところで壁に背を預けて黙っていた俺もフォローに入った。
「みさ。自分で言うのも何だけど、俺たち結構強いよ。任務を遂行するだけの力は持ってるし、それに、俺たちは仲間のためなら死んでもいいと本気で思ってる。16人全員ね」
いや、17人か。
「みさは俺たちの仲間だから。俺たちはこの命に変えても、みさを守ってみせる」
「まこっちゃんの言う通りや。もしみさがこの話を受けてくれるなら、俺たちは死んでもみさを…」
「重い」
みさが振り返る。憮然とした表情を浮かべて、この日3度目のため息をついた。
「私のことが大好きなのは分かったけど愛が重すぎてキモい」
みさは独特の感性で俺たちの言葉を理解したようだ。まぁそんなに間違ってないからいいんだけど。
仲間として俺たちはそれぞれのことが大好きだし、盲目的とも言える絶対の信頼を置いている。そこに男女の隔たりはない。
いやまぁみさとはつい最近色々あったけども。それは別の話だ。
「みさは紛れもなく俺たちの仲間や。俺たちを信頼してほしい」
陣さんが切に訴える。みさはしばらく黙っていたが、ぼそりと呟いた。
「…プリン50個ね。近くのケーキ屋さんのとろとろのやつ」
「頼む!みさしかおらへんのや!」
顔をしかめるみさに、陣さんががばりと頭を下げた。
みさは大きくため息をついて椅子をくるりと回し、パソコンに向き直る。背中いっぱいに「拒絶」の二文字が書かれているようだった。
「潜入捜査はハイサイコンビの管轄でしょ。私は非戦闘員だっつの」
「やからもうひとり潜入させる。戦闘が始まるようならそいつがみさを守るし、カタをつけるのは待機してる俺らがやる。みさはテロリストの親玉に接触してその日行われた取引について探ってくれるだけでええんや。万全のサポート体制で臨むから危ない目には合わせん、約束する」
陣さんが頼み込んでいるのは、一週間後に行われる例のパーティの潜入捜査についてのことだ。
パーティに首席するテロリストの男はかなりの艶福家らしく、それならば女性が接触した方が捜査がスムーズに進むだろうという話になったのだ。
「そういうのはE-Girlsに頼みなよ」
「あの人らは今THE SECONDさんと組んでデカい縄張り争いの最中なんや。頼んだけどどうしても手が離せんらしい」
取り付く島もない様子のみさを見かねて、入口のところで壁に背を預けて黙っていた俺もフォローに入った。
「みさ。自分で言うのも何だけど、俺たち結構強いよ。任務を遂行するだけの力は持ってるし、それに、俺たちは仲間のためなら死んでもいいと本気で思ってる。16人全員ね」
いや、17人か。
「みさは俺たちの仲間だから。俺たちはこの命に変えても、みさを守ってみせる」
「まこっちゃんの言う通りや。もしみさがこの話を受けてくれるなら、俺たちは死んでもみさを…」
「重い」
みさが振り返る。憮然とした表情を浮かべて、この日3度目のため息をついた。
「私のことが大好きなのは分かったけど愛が重すぎてキモい」
みさは独特の感性で俺たちの言葉を理解したようだ。まぁそんなに間違ってないからいいんだけど。
仲間として俺たちはそれぞれのことが大好きだし、盲目的とも言える絶対の信頼を置いている。そこに男女の隔たりはない。
いやまぁみさとはつい最近色々あったけども。それは別の話だ。
「みさは紛れもなく俺たちの仲間や。俺たちを信頼してほしい」
陣さんが切に訴える。みさはしばらく黙っていたが、ぼそりと呟いた。
「…プリン50個ね。近くのケーキ屋さんのとろとろのやつ」