けむりの向こうの君へ
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タバコやめないの、と何の気なしに尋ねてみたことがある。
そうしたら君はまた新たな一本をその少し厚みのあるくちびるに挟んでちょっと顔をしかめてみせた。
やめないのではなく、やめられないのだと。
少し掠れたハスキーな声が、けむりと一緒にぷかぷかと立ち上って、そして消えた。
「忘れられないんじゃなくて、忘れたくない」
そうやって君は白い煙の中に自分の命を少しずつ、少しずつ混ぜていたのだろう。
そうやって、一本吸う毎に命を削って、俺よりも早くこの世を去ってしまったのだろう。
そうしたら君はまた新たな一本をその少し厚みのあるくちびるに挟んでちょっと顔をしかめてみせた。
やめないのではなく、やめられないのだと。
少し掠れたハスキーな声が、けむりと一緒にぷかぷかと立ち上って、そして消えた。
「忘れられないんじゃなくて、忘れたくない」
そうやって君は白い煙の中に自分の命を少しずつ、少しずつ混ぜていたのだろう。
そうやって、一本吸う毎に命を削って、俺よりも早くこの世を去ってしまったのだろう。
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