第二章
夢小説設定
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今日はHARD HITのMV撮影。
「しょご、しょご」
「ん~?なんスか白奈さん…って、うわ!」
振り返った翔吾に「がおー」と歯を剥き出しにすると、翔吾はわかりやすく飛び跳ねて驚いた。
イタズラ成功。翔吾かわいい。
「ビックリした~…どうしたんですか、その牙」
そう、牙。
MVの最初の方のカットで、狼のように鋭い犬歯を生やした私の口元を写すらしい。
「メイクさんが付けてくれた。かっこいいでしょ」
「かっこかわいいっす」
「翔吾の方が100倍可愛い」
「俺は?ねぇ俺は?」
「健太うるさい」
私が噛み付くマネをすると、健太は嬉しそうに「ひゃ~」と悲鳴を上げる。
そんなことを話していると、私の撮影の番に。ベンチコートを脱いで撮影セットの方へ向かう。
「わ、」
「ん?どしたの健太」
「いや…今回は露出多いね。服」
「…じろじろ見ないでよ。恥ずかしいんだから」
今回の私の衣装はビキニみたいな形の黒の見せブラに赤を基調とするシャツを羽織り、裾を黒のハイウエストデニムショートパンツにインしている。
アクセサリーはフープピアス、メタリックなチョーカーを2つ重ねている。
「あと3秒私のこと見たら目潰しするから」
「見ないから写真撮らせて」
「…ふん!」
「ぎゃあああああ、目が、目があああああッ」
床に転がる健太を置いて、ソロカット撮影。
そのあとに全員でのダンスシーンを撮る。
次はソロのダンスシーンだ。
私は春先だというのにベンチコートを着込んで、むすくれていた。
「白奈さん、俺はその服かっこよくて好きっすよ」
「やだ。露出多い服恥ずかしい」
壱馬が隣の椅子に座って慰めてくれるが、それでも私の機嫌は治らない。
すると壱馬は楽しそうに笑って、大好きなチョコレートのお菓子を差し出してきた。
「…」
私は無言で受け取ってもそもそ食べ始める。
こんなので機嫌が治るわけ…甘い…幸せ………
私の思考回路もチョコみたいに溶けてきたところを見計らって、まこっちゃんが私の耳にイヤホンをねじこむ。
あ、今私がハマってる洋楽…楽しい……踊りたくなってきた……
「じゃあ次、雪平さんのダンスカット撮りまーす」
「っしゃぶちかましてやろうじゃねぇか」
ばさりとベンチコートを脱ぎ捨てて楽屋を出ていく私を見送って、壱馬とまこっちゃんはハイタッチを交わしていた。
「案外チョロいんよな」
「っすね」
「しょご、しょご」
「ん~?なんスか白奈さん…って、うわ!」
振り返った翔吾に「がおー」と歯を剥き出しにすると、翔吾はわかりやすく飛び跳ねて驚いた。
イタズラ成功。翔吾かわいい。
「ビックリした~…どうしたんですか、その牙」
そう、牙。
MVの最初の方のカットで、狼のように鋭い犬歯を生やした私の口元を写すらしい。
「メイクさんが付けてくれた。かっこいいでしょ」
「かっこかわいいっす」
「翔吾の方が100倍可愛い」
「俺は?ねぇ俺は?」
「健太うるさい」
私が噛み付くマネをすると、健太は嬉しそうに「ひゃ~」と悲鳴を上げる。
そんなことを話していると、私の撮影の番に。ベンチコートを脱いで撮影セットの方へ向かう。
「わ、」
「ん?どしたの健太」
「いや…今回は露出多いね。服」
「…じろじろ見ないでよ。恥ずかしいんだから」
今回の私の衣装はビキニみたいな形の黒の見せブラに赤を基調とするシャツを羽織り、裾を黒のハイウエストデニムショートパンツにインしている。
アクセサリーはフープピアス、メタリックなチョーカーを2つ重ねている。
「あと3秒私のこと見たら目潰しするから」
「見ないから写真撮らせて」
「…ふん!」
「ぎゃあああああ、目が、目があああああッ」
床に転がる健太を置いて、ソロカット撮影。
そのあとに全員でのダンスシーンを撮る。
次はソロのダンスシーンだ。
私は春先だというのにベンチコートを着込んで、むすくれていた。
「白奈さん、俺はその服かっこよくて好きっすよ」
「やだ。露出多い服恥ずかしい」
壱馬が隣の椅子に座って慰めてくれるが、それでも私の機嫌は治らない。
すると壱馬は楽しそうに笑って、大好きなチョコレートのお菓子を差し出してきた。
「…」
私は無言で受け取ってもそもそ食べ始める。
こんなので機嫌が治るわけ…甘い…幸せ………
私の思考回路もチョコみたいに溶けてきたところを見計らって、まこっちゃんが私の耳にイヤホンをねじこむ。
あ、今私がハマってる洋楽…楽しい……踊りたくなってきた……
「じゃあ次、雪平さんのダンスカット撮りまーす」
「っしゃぶちかましてやろうじゃねぇか」
ばさりとベンチコートを脱ぎ捨てて楽屋を出ていく私を見送って、壱馬とまこっちゃんはハイタッチを交わしていた。
「案外チョロいんよな」
「っすね」