第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
GOTR宮城公演を終え、次の新潟までは少し日にちが開くため私たちは一旦東京に帰ってきていた。
この機会に軽く自己紹介をしておこうと思う。誰にとは言わない。ただの独り言だ。
私は1995年6月15日に愛知県で生まれ、6歳で東京に引越してきた。
身長154cm、体重は言わない。
左目だけ青いオッドアイは最近ようやくチャームポイントだと思えるようになった。
3歳からダンスを初めて、EXILEへの憧れから小学校入学と同時にEXPG東京校に通うため東京に引っ越してきた。
ダンス漬けの日々。とにかく踊っていることが楽しかった。
でも小学生中学生とオッドアイのせいでいじめにあって。
『化け物』
『気持ち悪い』
思い出したくもないくらい、酷いことをされた。
そのトラウマでパニック障害になってしまって。
大好きだったステージに立つと脈が早くなって手足がしびれ、息がうまくできなくなってしまう。
でもダンスしか取り柄がなかったし、いじめっ子を見返したいという思いから必死に克服した。最近は発作もほとんど起きていない。
ピンポーン
「…ん?こんな夜中に誰だろう」
他のメンバーは寮で暮らしているけど、さすがに女ひとりで男どもの巣窟に飛び込ませるわけにはいかないという上の人の判断から私は寮近くのマンションで一人暮らしをしている。
壁の時計は11時を少し過ぎている。
私は訝しみながらもインターホンの画面を覗き込んだ。
「はい」
『白奈~入れて~』
「うわっ」
画面に映っていたのは健太、瑠唯、山彰の95年組3人。健太がヘラヘラしながらカメラごしに話しかけてくる。
「…酔ってるでしょ」
『酔ってる』
「帰れ」
『入れてくれるまでエントランス居座る』
「…」
私は無言で解錠ボタンに人差し指を叩きつけた。3人は喜び勇んでエントランスを通りエレベーターへ。
今度は扉の前にあるインターホンを鳴らして、3人がどやどやと家に入ってきた。
「あ~第2の我が家~」
「違うから」
入ってくるなりソファにダイブする健太。山彰は私の飼い猫、オッドアイの白猫「まる男」を抱き上げる。瑠唯は瑠唯で酔ったノリだろう、私の肩に腕を回した。
「まる男~久しぶりだなぁ」
「白奈、はいさーい」
「お昼のリハで一緒にいたじゃん。何、3人で飲んでたの?うち来るくらいなら最初から呼んでくれればよかったのに」
人の家で好き勝手やり始める3人。
私が腕を組んで睨みつけると、健太はソファにでろーんと伸びながら笑った。
「だって白奈だけ取材あったじゃん。後から呼ぼうと思って先に始めてたらこんな時間になっちゃったから、それだったらいっそ白奈ん家で宅飲みしようって」
いくら同い年だからってそんな横暴な。
とは一応思うけどこの4人が集まって楽しくないことなんて無かったし、何だかんだ私もお酒大好きだからつい許してしまうのだ。
「…ツアー中だし糖質気になるからウイスキーね」
「白奈最高」
山彰が嬉しそうにまる男を撫でる。
私は最近ハマっているウイスキーの瓶とチーズを冷蔵庫から取り出し、ソファ前のローテーブルに置いた。
「ウイスキーにチーズ?合うの?」
瑠唯がきょとんと首を傾げる。
「種類によるけど、合うやつはすごいおいしくお酒が飲めるんだよ」
「あーこれ前に白奈が教えてくれた組み合わせ!何だっけ、ゴートチーズとアードベッグ?」
「そうそう。ちょっと独特だけどクセになるよ」
グラス4つにアードベッグを注いで、小皿にチーズを盛る。そして4人で乾杯をした。
「「かんぱーい!」」
「っくぅ~、これすごいね」
「あは、山彰あんまこういうの飲まないよね」
「うん。でもこれ結構いける」
「確かにこれはクセになるね」
瑠唯もチーズをかじりながら言う。
そんな風に4人で他愛もない話をしながら、ゲラゲラ笑って飲んで、ふざけあって。
私と健太ほどにはお酒に強くない瑠唯と山彰はいつのまにか寝てしまって、健太とサシ飲み状態。
「もう、最初から泊まってく気だったでしょ」
「当たり前じゃん」
「はぁ…」
少しは悪びれろ。
私は呆れてため息をつきながら、床で眠る瑠唯と山彰に毛布をかける。
「こうやって4人で飲むようになったの、いつからだっけ?」
唐突に健太が尋ねた。
どうでもいいけどそんなに口いっぱいにチーズ頬張ってたら本当にリスみたいで可愛い。
そんなことを思いながら、私はふやけた脳みそから過去の記憶を引っ張りだした。
「ん~…あ、そうだ。確か合宿だよ。山中湖合宿で、私と健太が仲良くなってさ」
この機会に軽く自己紹介をしておこうと思う。誰にとは言わない。ただの独り言だ。
私は1995年6月15日に愛知県で生まれ、6歳で東京に引越してきた。
身長154cm、体重は言わない。
左目だけ青いオッドアイは最近ようやくチャームポイントだと思えるようになった。
3歳からダンスを初めて、EXILEへの憧れから小学校入学と同時にEXPG東京校に通うため東京に引っ越してきた。
ダンス漬けの日々。とにかく踊っていることが楽しかった。
でも小学生中学生とオッドアイのせいでいじめにあって。
『化け物』
『気持ち悪い』
思い出したくもないくらい、酷いことをされた。
そのトラウマでパニック障害になってしまって。
大好きだったステージに立つと脈が早くなって手足がしびれ、息がうまくできなくなってしまう。
でもダンスしか取り柄がなかったし、いじめっ子を見返したいという思いから必死に克服した。最近は発作もほとんど起きていない。
ピンポーン
「…ん?こんな夜中に誰だろう」
他のメンバーは寮で暮らしているけど、さすがに女ひとりで男どもの巣窟に飛び込ませるわけにはいかないという上の人の判断から私は寮近くのマンションで一人暮らしをしている。
壁の時計は11時を少し過ぎている。
私は訝しみながらもインターホンの画面を覗き込んだ。
「はい」
『白奈~入れて~』
「うわっ」
画面に映っていたのは健太、瑠唯、山彰の95年組3人。健太がヘラヘラしながらカメラごしに話しかけてくる。
「…酔ってるでしょ」
『酔ってる』
「帰れ」
『入れてくれるまでエントランス居座る』
「…」
私は無言で解錠ボタンに人差し指を叩きつけた。3人は喜び勇んでエントランスを通りエレベーターへ。
今度は扉の前にあるインターホンを鳴らして、3人がどやどやと家に入ってきた。
「あ~第2の我が家~」
「違うから」
入ってくるなりソファにダイブする健太。山彰は私の飼い猫、オッドアイの白猫「まる男」を抱き上げる。瑠唯は瑠唯で酔ったノリだろう、私の肩に腕を回した。
「まる男~久しぶりだなぁ」
「白奈、はいさーい」
「お昼のリハで一緒にいたじゃん。何、3人で飲んでたの?うち来るくらいなら最初から呼んでくれればよかったのに」
人の家で好き勝手やり始める3人。
私が腕を組んで睨みつけると、健太はソファにでろーんと伸びながら笑った。
「だって白奈だけ取材あったじゃん。後から呼ぼうと思って先に始めてたらこんな時間になっちゃったから、それだったらいっそ白奈ん家で宅飲みしようって」
いくら同い年だからってそんな横暴な。
とは一応思うけどこの4人が集まって楽しくないことなんて無かったし、何だかんだ私もお酒大好きだからつい許してしまうのだ。
「…ツアー中だし糖質気になるからウイスキーね」
「白奈最高」
山彰が嬉しそうにまる男を撫でる。
私は最近ハマっているウイスキーの瓶とチーズを冷蔵庫から取り出し、ソファ前のローテーブルに置いた。
「ウイスキーにチーズ?合うの?」
瑠唯がきょとんと首を傾げる。
「種類によるけど、合うやつはすごいおいしくお酒が飲めるんだよ」
「あーこれ前に白奈が教えてくれた組み合わせ!何だっけ、ゴートチーズとアードベッグ?」
「そうそう。ちょっと独特だけどクセになるよ」
グラス4つにアードベッグを注いで、小皿にチーズを盛る。そして4人で乾杯をした。
「「かんぱーい!」」
「っくぅ~、これすごいね」
「あは、山彰あんまこういうの飲まないよね」
「うん。でもこれ結構いける」
「確かにこれはクセになるね」
瑠唯もチーズをかじりながら言う。
そんな風に4人で他愛もない話をしながら、ゲラゲラ笑って飲んで、ふざけあって。
私と健太ほどにはお酒に強くない瑠唯と山彰はいつのまにか寝てしまって、健太とサシ飲み状態。
「もう、最初から泊まってく気だったでしょ」
「当たり前じゃん」
「はぁ…」
少しは悪びれろ。
私は呆れてため息をつきながら、床で眠る瑠唯と山彰に毛布をかける。
「こうやって4人で飲むようになったの、いつからだっけ?」
唐突に健太が尋ねた。
どうでもいいけどそんなに口いっぱいにチーズ頬張ってたら本当にリスみたいで可愛い。
そんなことを思いながら、私はふやけた脳みそから過去の記憶を引っ張りだした。
「ん~…あ、そうだ。確か合宿だよ。山中湖合宿で、私と健太が仲良くなってさ」