第一章
夢小説設定
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「はい今日は愛知公演でした~ありがとうございました~」
「あざした」
私が氷ブロウをやろうと廊下に出ると、プレゼントがいっぱい置いてある机の前で喋れない2人が動画を撮っていた。
ファンの方からいただくプレゼントの中には『おかえり白奈ちゃん』と書かれたボードもあったりして、アンチしかいなかった結成当初が嘘みたいだとちょっと嬉しくなる。
おっと、感動している場合ではない。あの2人の動画に巻き込まれたらヤケドどころでは済まないことを知っている。
でも結局こっそり通り過ぎようとする私を目ざとく見つけた健太にカメラの前まで連行された。
「ちょっと!私今から氷ブローやるから!」
「いいじゃんほら、地元でのライブはどうだった?」
「愛知は…routeAは来たことあったのか。でも私はCだったし、17人では初めてだね。やっぱ地元が1番アガる。お客さんもレスポンスがよくて、私も負けないようにって熱くなれました、ありがとうございました」
「じゃあ質問箱やりましょう」
「いやいっちゃん私の話聞いてる?自由か」
樹は『けんゆき&いつゆきの箱』と書かれた箱の中から小さな紙を取り出した。
「『名古屋弁でお互い日頃の感謝を伝え合う』…だ、そうです」
「こういうの今までいっぱいやってるじゃん…しかも私三河弁しか喋れないし」
「じゃあ三河弁でいいから、俺と樹の好きなところ」
「ん~…」
とりあえず樹への感謝を…
「…いつも遅くまでダンスの練習に付き合ってくれてめっちゃ感謝しとるじゃんね。でもたまにはゆっくり休みんよ?」
「照れてんなよ樹」
「いや…照れてないっす」
樹は口元を手の甲で抑えてニヤつきを隠しながら、小さく頭を下げる。
「樹ばっかずるい!次俺おれ!俺にも…」
「あ、残り10秒っすよ」
「嘘でしょ」
この世の終わりみたいな表情を浮かべる健太は放っておいて、ついでにナチュラルに私の腰に回ろうとする樹の手をひっぱたいて、私は動画のシメコメントをした。
「じゃあ愛知のみなさん、ありがとうございました。健太、明日は?」
「…広島」
「はい、なんかいじけてる奴はほっといて、明日もよろしくお願いしまーす」
「ありがとうございました~」
「あざした」
私が氷ブロウをやろうと廊下に出ると、プレゼントがいっぱい置いてある机の前で喋れない2人が動画を撮っていた。
ファンの方からいただくプレゼントの中には『おかえり白奈ちゃん』と書かれたボードもあったりして、アンチしかいなかった結成当初が嘘みたいだとちょっと嬉しくなる。
おっと、感動している場合ではない。あの2人の動画に巻き込まれたらヤケドどころでは済まないことを知っている。
でも結局こっそり通り過ぎようとする私を目ざとく見つけた健太にカメラの前まで連行された。
「ちょっと!私今から氷ブローやるから!」
「いいじゃんほら、地元でのライブはどうだった?」
「愛知は…routeAは来たことあったのか。でも私はCだったし、17人では初めてだね。やっぱ地元が1番アガる。お客さんもレスポンスがよくて、私も負けないようにって熱くなれました、ありがとうございました」
「じゃあ質問箱やりましょう」
「いやいっちゃん私の話聞いてる?自由か」
樹は『けんゆき&いつゆきの箱』と書かれた箱の中から小さな紙を取り出した。
「『名古屋弁でお互い日頃の感謝を伝え合う』…だ、そうです」
「こういうの今までいっぱいやってるじゃん…しかも私三河弁しか喋れないし」
「じゃあ三河弁でいいから、俺と樹の好きなところ」
「ん~…」
とりあえず樹への感謝を…
「…いつも遅くまでダンスの練習に付き合ってくれてめっちゃ感謝しとるじゃんね。でもたまにはゆっくり休みんよ?」
「照れてんなよ樹」
「いや…照れてないっす」
樹は口元を手の甲で抑えてニヤつきを隠しながら、小さく頭を下げる。
「樹ばっかずるい!次俺おれ!俺にも…」
「あ、残り10秒っすよ」
「嘘でしょ」
この世の終わりみたいな表情を浮かべる健太は放っておいて、ついでにナチュラルに私の腰に回ろうとする樹の手をひっぱたいて、私は動画のシメコメントをした。
「じゃあ愛知のみなさん、ありがとうございました。健太、明日は?」
「…広島」
「はい、なんかいじけてる奴はほっといて、明日もよろしくお願いしまーす」
「ありがとうございました~」