革命
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「何、を」
私は言っている意味が分からずぽかんと壱馬を見上げた。
「ライブがどんだけ楽しいか知らんやろ。その場にいる全員でぶち上がって、音を伝えて、そうやってひとつの音楽を作っていくんやで。音楽は言葉のない会話だって、俺は思う」
言葉のない会話。
HIROさんも似たようなことを言っていた。『音楽はことばを探す愛』、だっけ。
壱馬はテーブルの上に置いた私の手を優しく握った。
「なぁ、みさ。ほんまはピアニストになりたいんやろ」
「それは…」
「他と比べる必要なんかない。誰かに伝えたい『ことば』があるんなら、それがみさの本心や」
私が伝えたい『ことば』。
それなら、ある。
「私はみんなの、THE RAMPAGEやLDHグループの音楽を世界中の人に知ってもらいたい。私が弾きたいのはクラシックやジャズじゃなくて、THE RAMPAGEのみんなの音楽。私が世界で一番好きな『ことば』」
壱馬の手の温もりに溶かされて、言葉が堰を切ったように溢れ出てきた。
「諦められるわけなかったんだ。私はピアノが大好きで、さらに大好きな音楽に出会っちゃったんだから。なりたいよ。ピアニストになって、みんなと同じステージの上で、みんなでひとつの音楽を奏でたい」
嗚咽混じりに必死に声を絞り出す。
壱馬の温もりが、背中をさすってくれる慎の手が、涙を流す陣さんが、力也さんの真剣な眼差しが、私がちゃんと言い終えるまで黙って待ってくれているメンバーみんなが。
大好きだから。
「みさ」
これ以上ないってくらいに優しい声で、壱馬が私の名前を呼ぶ。
「本当の気持ち、教えてくれてありがとう。明日、HIROさんのところに行ってもう一回みさのピアノ聞いてもらおう。きっと分かってもらえる」
「うん」
こくりと頷く。するとそれまで静かだったみんなが一斉に両手を上げてはしゃぎ出した。
「みさと一緒にライブだって!!よっしゃあああ!!」
「ピアニスト夏目みさのデビューじゃあああ」
「演出どうする!?どうやって登場させよう!!」
「い、いやみんなまだ気が早いから…決まったわけじゃないのに」
涙を拭って笑う私の肩を、壱馬が抱きよせる。
「大丈夫。俺らがついとるんやし、全部上手くいく」
みさはひとりじゃない。
そう言われた瞬間、私の頬を最後の涙が伝った。
私は言っている意味が分からずぽかんと壱馬を見上げた。
「ライブがどんだけ楽しいか知らんやろ。その場にいる全員でぶち上がって、音を伝えて、そうやってひとつの音楽を作っていくんやで。音楽は言葉のない会話だって、俺は思う」
言葉のない会話。
HIROさんも似たようなことを言っていた。『音楽はことばを探す愛』、だっけ。
壱馬はテーブルの上に置いた私の手を優しく握った。
「なぁ、みさ。ほんまはピアニストになりたいんやろ」
「それは…」
「他と比べる必要なんかない。誰かに伝えたい『ことば』があるんなら、それがみさの本心や」
私が伝えたい『ことば』。
それなら、ある。
「私はみんなの、THE RAMPAGEやLDHグループの音楽を世界中の人に知ってもらいたい。私が弾きたいのはクラシックやジャズじゃなくて、THE RAMPAGEのみんなの音楽。私が世界で一番好きな『ことば』」
壱馬の手の温もりに溶かされて、言葉が堰を切ったように溢れ出てきた。
「諦められるわけなかったんだ。私はピアノが大好きで、さらに大好きな音楽に出会っちゃったんだから。なりたいよ。ピアニストになって、みんなと同じステージの上で、みんなでひとつの音楽を奏でたい」
嗚咽混じりに必死に声を絞り出す。
壱馬の温もりが、背中をさすってくれる慎の手が、涙を流す陣さんが、力也さんの真剣な眼差しが、私がちゃんと言い終えるまで黙って待ってくれているメンバーみんなが。
大好きだから。
「みさ」
これ以上ないってくらいに優しい声で、壱馬が私の名前を呼ぶ。
「本当の気持ち、教えてくれてありがとう。明日、HIROさんのところに行ってもう一回みさのピアノ聞いてもらおう。きっと分かってもらえる」
「うん」
こくりと頷く。するとそれまで静かだったみんなが一斉に両手を上げてはしゃぎ出した。
「みさと一緒にライブだって!!よっしゃあああ!!」
「ピアニスト夏目みさのデビューじゃあああ」
「演出どうする!?どうやって登場させよう!!」
「い、いやみんなまだ気が早いから…決まったわけじゃないのに」
涙を拭って笑う私の肩を、壱馬が抱きよせる。
「大丈夫。俺らがついとるんやし、全部上手くいく」
みさはひとりじゃない。
そう言われた瞬間、私の頬を最後の涙が伝った。