出会い
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ここの寮はTHE RAMPAGEというダンスボーカルグループ専用で、計16人の男たちが暮らしているらしい。私、女ひとりで大丈夫なのだろうか。いや、別に変な意味は無いけど。そういうつもりで心配してるんじゃないけど。
「で、ここがみささんの部屋です…さてと、メンバー紹介もしたし、寮の案内も終わったし、今日はこんなもんやろ。何か聞きたいことありますか?」
つっても俺らも来たばっかだしデビュー決まってまだ数日でバタついてるからここに慣れてるとかやないんやけど、川村壱馬と名乗ったボーカルの彼はそう言って肩を竦めた。
「えっと…あ、か、川村さんは今日の晩御飯のリクエストとか、ありますか」
「え?」
「え?」
「あ、いや…俺だけに聞くよりみんなにも聞いた方がええんやないですか?」
「川村さん、ずっと私の対応をしてくださってたので。お礼と言っては何ですが、川村さんの食べたいものを作ろうかなと思って…いやでもやっぱ皆さんにも聞くべきですね!ちょっと聞いて…」
「肉」
「…へ?」
「肉食いたいです。鶏肉でも牛肉でも豚肉でも何でもいいですけど」
またざっくりとしたリクエスト。でもちょっと少年ぽいというか、男の子っぽい1面を見られた気がして微笑ましい。
「そうだな、じゃあ王道で豚肉の生姜焼きにしましょう」
「よっしゃ」
ギャップ萌えとはこのことか。小さくガッツポーズする様子がとても可愛くて、私は思わず吹き出してしまった。
「あ、やっと笑った」
「え?」
「みんなと自己紹介してる時もずっとガチガチに緊張してたやないですか。今日初めて笑った」
そういう自分もそんなに笑わないですよね、なんて言い返そうかと思ったけどやめた。
嬉しそうに口角を上げる彼の顔があまりにも綺麗だったから。
そんな顔で笑いかけられたら、
「それから」
「はっ、はい」
「みささん俺のいっこ上やろ?そんな川村さんとかよそよそしい呼び方やなくて壱馬でええし。あとタメ語でええから。これから一緒に暮らすんやから、仲良くやりましょーや」
「あ…うん、分かった。かずま、これからよろしく。歳上って言っても1年だけだし、壱馬も呼び捨てタメ語でいいよ」
「ん、りょーかい。よろしく、みさ」
みさ。
壱馬の声が耳を擽って、そこからじわじわと熱が広がっていく。
くどいようだけど、何回でも言わせて欲しい。
彼、川村壱馬こそが私の人生を大きく変えてしまう張本人だということを。
「で、ここがみささんの部屋です…さてと、メンバー紹介もしたし、寮の案内も終わったし、今日はこんなもんやろ。何か聞きたいことありますか?」
つっても俺らも来たばっかだしデビュー決まってまだ数日でバタついてるからここに慣れてるとかやないんやけど、川村壱馬と名乗ったボーカルの彼はそう言って肩を竦めた。
「えっと…あ、か、川村さんは今日の晩御飯のリクエストとか、ありますか」
「え?」
「え?」
「あ、いや…俺だけに聞くよりみんなにも聞いた方がええんやないですか?」
「川村さん、ずっと私の対応をしてくださってたので。お礼と言っては何ですが、川村さんの食べたいものを作ろうかなと思って…いやでもやっぱ皆さんにも聞くべきですね!ちょっと聞いて…」
「肉」
「…へ?」
「肉食いたいです。鶏肉でも牛肉でも豚肉でも何でもいいですけど」
またざっくりとしたリクエスト。でもちょっと少年ぽいというか、男の子っぽい1面を見られた気がして微笑ましい。
「そうだな、じゃあ王道で豚肉の生姜焼きにしましょう」
「よっしゃ」
ギャップ萌えとはこのことか。小さくガッツポーズする様子がとても可愛くて、私は思わず吹き出してしまった。
「あ、やっと笑った」
「え?」
「みんなと自己紹介してる時もずっとガチガチに緊張してたやないですか。今日初めて笑った」
そういう自分もそんなに笑わないですよね、なんて言い返そうかと思ったけどやめた。
嬉しそうに口角を上げる彼の顔があまりにも綺麗だったから。
そんな顔で笑いかけられたら、
「それから」
「はっ、はい」
「みささん俺のいっこ上やろ?そんな川村さんとかよそよそしい呼び方やなくて壱馬でええし。あとタメ語でええから。これから一緒に暮らすんやから、仲良くやりましょーや」
「あ…うん、分かった。かずま、これからよろしく。歳上って言っても1年だけだし、壱馬も呼び捨てタメ語でいいよ」
「ん、りょーかい。よろしく、みさ」
みさ。
壱馬の声が耳を擽って、そこからじわじわと熱が広がっていく。
くどいようだけど、何回でも言わせて欲しい。
彼、川村壱馬こそが私の人生を大きく変えてしまう張本人だということを。