日常
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…すげぇ上手い。誰あれ」
「みさっつって俺らの寮に住み込みで働いてくれてる子で」
「えっプロの人とかじゃないの?」
ステージの下でGENERATIONSの玲於さんと翔平が話している。でも私の耳にはあまり届いていなかった。
今市さんと登坂さんがHIROさんに話を通して訳が分からないままにステージに上げられたのだ。仕方ないのでLDHグループの知っている曲をアレンジして弾き始めたらつい楽しくなってしまい、今に至る。
「やばいね、手の動き見えないじゃん」
そう言ったのはたぶんKENCHIさん。
曲は24karats GOLD SOUL。私のテンションは最高潮で、座るとスリットがぺろーんってなって最高に脚が見えちゃって恥ずかしいとか、そもそも私にそんなピアノの実力ないとか、死ぬほどどうでもよくなっていた。
一番低い音から高い音まで駆け上がって、叩きつけるように両腕を動かす。ステージの下では何人かが踊り出していて、
やっばい、楽しい。
ちらりとステージ下を見ると、壱馬と目があった。
その目がとびきりきらきらしていた気がして、私は思わずにこりと笑いかける。再び鍵盤に集中する。
さぁ、フィナーレだ。
力強く、しかして繊細に。
腕を薙ぎ払うほどの勢いで最後の音を鳴らせば、次の瞬間にはどっと拍手と歓声。
驚き、慌ててお辞儀する私。それを見つめるひとりの男がいた。
「…ここにも暴れん坊、か」
「みさっつって俺らの寮に住み込みで働いてくれてる子で」
「えっプロの人とかじゃないの?」
ステージの下でGENERATIONSの玲於さんと翔平が話している。でも私の耳にはあまり届いていなかった。
今市さんと登坂さんがHIROさんに話を通して訳が分からないままにステージに上げられたのだ。仕方ないのでLDHグループの知っている曲をアレンジして弾き始めたらつい楽しくなってしまい、今に至る。
「やばいね、手の動き見えないじゃん」
そう言ったのはたぶんKENCHIさん。
曲は24karats GOLD SOUL。私のテンションは最高潮で、座るとスリットがぺろーんってなって最高に脚が見えちゃって恥ずかしいとか、そもそも私にそんなピアノの実力ないとか、死ぬほどどうでもよくなっていた。
一番低い音から高い音まで駆け上がって、叩きつけるように両腕を動かす。ステージの下では何人かが踊り出していて、
やっばい、楽しい。
ちらりとステージ下を見ると、壱馬と目があった。
その目がとびきりきらきらしていた気がして、私は思わずにこりと笑いかける。再び鍵盤に集中する。
さぁ、フィナーレだ。
力強く、しかして繊細に。
腕を薙ぎ払うほどの勢いで最後の音を鳴らせば、次の瞬間にはどっと拍手と歓声。
驚き、慌ててお辞儀する私。それを見つめるひとりの男がいた。
「…ここにも暴れん坊、か」