日常
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夏って本当に一瞬だ。外は夕方になれば肌寒く感じるようになった。
いよいよ迫ってきたツアーに向けて、みんなは体作りやレッスンに余念が無い。私も最近は高タンパク低脂質を心がけてメニューを組んでいる。
それから、もうひとつ。
「Oh yeah
I'll be here for you on rainy nights
Can't let you go, babe, I want you to stay」
ボーカル3人がピアノの周りに集まって、私の伴奏で歌の練習。これも最近の夕食後の日課だ。
「んー…今、北人と俺のところがうまくできなかった。ごめんもう1回合わせてもらえない?」
「俺も思ってた」
「じゃあその2小節前から伴奏弾くね。その後も続ける?」
「あ、その後俺の苦手なフレーズやから続けてほしい」
「OK」
3人は満足するまでとことんやる。だから陣さんか力也さんに声をかけられてようやくお開きになるというのがデフォルトで、今日もほら、
「こら、お前ら休むのも大事だぞ。みさだって疲れてるだろうし、そろそろ寝ろよ」
力也さんにそう言われ、練習会はお開きとなった。
「うあ~やっべぇボーカルだけのバラードってこんなにムズいんだね」
「誤魔化しきかない。シンプルだからこそ試されてる気がする」
「せやな…もっと頑張らな。みさも毎回付き合ってくれてほんまありがと」
「ううん。みんなのためだもん」
またはちみつレモンでも作ろう。パフォーマーも含め、みんなそろそろ疲れが溜まってくる頃だろう。
熱意があるのは大事なことだ。でも、あまり根を詰めすぎるのもよくない。視野が狭くなって、かえっていいものが作れなくなる。
この前だって、あの温厚な瑠唯くんが珍しくイライラしていたし、陣さんはひっそりと真夜中に晩酌をしながら満足いくパフォーマンスができないと言って涙を零していた。私はお酌をしながら話を聞くことしかできなくて。
何も出来ない自分の無力さが歯がゆい。
今日の反省点を話し合いながら寝る支度を始める3人の背中を見つめる。
ちょっと、心配だった。
「ねぇ、」
「ん?」
「頑張りすぎて、もう後にも先にも進めなくなった時は1回その場に座り込んでみればいいって、私、そう思うよ」
不安な私の気持ちが伝わったのだろうか、3人は顔を見合わせて笑う。壱馬が私の髪をくしゃりと撫でた。
「もう進めへんってなっても、暴れ回って無理やり進むのがRAMPAGEやろ?」
いよいよ迫ってきたツアーに向けて、みんなは体作りやレッスンに余念が無い。私も最近は高タンパク低脂質を心がけてメニューを組んでいる。
それから、もうひとつ。
「Oh yeah
I'll be here for you on rainy nights
Can't let you go, babe, I want you to stay」
ボーカル3人がピアノの周りに集まって、私の伴奏で歌の練習。これも最近の夕食後の日課だ。
「んー…今、北人と俺のところがうまくできなかった。ごめんもう1回合わせてもらえない?」
「俺も思ってた」
「じゃあその2小節前から伴奏弾くね。その後も続ける?」
「あ、その後俺の苦手なフレーズやから続けてほしい」
「OK」
3人は満足するまでとことんやる。だから陣さんか力也さんに声をかけられてようやくお開きになるというのがデフォルトで、今日もほら、
「こら、お前ら休むのも大事だぞ。みさだって疲れてるだろうし、そろそろ寝ろよ」
力也さんにそう言われ、練習会はお開きとなった。
「うあ~やっべぇボーカルだけのバラードってこんなにムズいんだね」
「誤魔化しきかない。シンプルだからこそ試されてる気がする」
「せやな…もっと頑張らな。みさも毎回付き合ってくれてほんまありがと」
「ううん。みんなのためだもん」
またはちみつレモンでも作ろう。パフォーマーも含め、みんなそろそろ疲れが溜まってくる頃だろう。
熱意があるのは大事なことだ。でも、あまり根を詰めすぎるのもよくない。視野が狭くなって、かえっていいものが作れなくなる。
この前だって、あの温厚な瑠唯くんが珍しくイライラしていたし、陣さんはひっそりと真夜中に晩酌をしながら満足いくパフォーマンスができないと言って涙を零していた。私はお酌をしながら話を聞くことしかできなくて。
何も出来ない自分の無力さが歯がゆい。
今日の反省点を話し合いながら寝る支度を始める3人の背中を見つめる。
ちょっと、心配だった。
「ねぇ、」
「ん?」
「頑張りすぎて、もう後にも先にも進めなくなった時は1回その場に座り込んでみればいいって、私、そう思うよ」
不安な私の気持ちが伝わったのだろうか、3人は顔を見合わせて笑う。壱馬が私の髪をくしゃりと撫でた。
「もう進めへんってなっても、暴れ回って無理やり進むのがRAMPAGEやろ?」