日常
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「合コン?」
玄関先まで見送りに来てくれた慎が素っ頓狂な声をあげた。
「人数合わせに駆り出されちゃって…めんどくさいし酔っ払いの声って耳痛くなるからたぶん途中で帰ってくるけど」
「それにしてはしっかりオシャレしてるじゃん」
「それは最低限のマナーだし…」
「ふーん?」
慎はニヤニヤ笑って膝丈スカートに袖なしのボーダーのトップス、ファーのアウターという私の今日の格好を眺めた。私にしては珍しくメイクもしっかりして、髪はアップにまとめている。
「な、なに?」
「いや、似合ってんなと思って」
可愛いよ?慎にそう言われ、思わず顔が熱くなる。
芸能人である慎や壱馬や、メンバーのみんなはきっととてつもなく可愛くて美人な女の人をいっぱい見てきている。私なんてそこら辺の雑草ぐらいにしか思ってないだろうに。
女の子というものは、たとえお世辞でも可愛いと言われれば嬉しくなってしまう生き物なんだ。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
ふいに慎が階段をトントンと登っていった。2階にはみんなの部屋があるだけだけど…どうしたんだろう。
1分後、慎が何かを手に握って戻ってきた。
「どうしたの?」
尋ねる私を無視して、くるりと背中を向けさせる。
と、首元にちゃらりと細いチェーンがかかった。チャーム代わりに通されているのは少し太めのリングだ。
「これでよし、と」
「これ…慎のリングじゃない?」
手に取ってよく見ると、やっぱりリングの内側には『Macoto Hasegawa』の文字。たまにこれが慎の細い指にはまっているのを見る。
「そう。虫除け」
「虫除けって…大丈夫だよ、私今回はただの人数調整のオマケだから」
「ま、念の為。ていうか時間やばんじゃないの?」
「え?…あ、ほんとだ!やばい!」
私は慌ててサンダルを履いた。
「じゃあカレーあっためて食べてってみんなに言っといてね!サラダは冷蔵庫にあるから」
「いってらっしゃい」
「行ってきます!」
扉が閉まる直前、慎のいたずらっぽい声が私の背中を追い越していった。
「壱馬さんに怒られない程度で帰ってきなよー」
壱馬?
何で壱馬が怒るんだろう。
玄関先まで見送りに来てくれた慎が素っ頓狂な声をあげた。
「人数合わせに駆り出されちゃって…めんどくさいし酔っ払いの声って耳痛くなるからたぶん途中で帰ってくるけど」
「それにしてはしっかりオシャレしてるじゃん」
「それは最低限のマナーだし…」
「ふーん?」
慎はニヤニヤ笑って膝丈スカートに袖なしのボーダーのトップス、ファーのアウターという私の今日の格好を眺めた。私にしては珍しくメイクもしっかりして、髪はアップにまとめている。
「な、なに?」
「いや、似合ってんなと思って」
可愛いよ?慎にそう言われ、思わず顔が熱くなる。
芸能人である慎や壱馬や、メンバーのみんなはきっととてつもなく可愛くて美人な女の人をいっぱい見てきている。私なんてそこら辺の雑草ぐらいにしか思ってないだろうに。
女の子というものは、たとえお世辞でも可愛いと言われれば嬉しくなってしまう生き物なんだ。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
ふいに慎が階段をトントンと登っていった。2階にはみんなの部屋があるだけだけど…どうしたんだろう。
1分後、慎が何かを手に握って戻ってきた。
「どうしたの?」
尋ねる私を無視して、くるりと背中を向けさせる。
と、首元にちゃらりと細いチェーンがかかった。チャーム代わりに通されているのは少し太めのリングだ。
「これでよし、と」
「これ…慎のリングじゃない?」
手に取ってよく見ると、やっぱりリングの内側には『Macoto Hasegawa』の文字。たまにこれが慎の細い指にはまっているのを見る。
「そう。虫除け」
「虫除けって…大丈夫だよ、私今回はただの人数調整のオマケだから」
「ま、念の為。ていうか時間やばんじゃないの?」
「え?…あ、ほんとだ!やばい!」
私は慌ててサンダルを履いた。
「じゃあカレーあっためて食べてってみんなに言っといてね!サラダは冷蔵庫にあるから」
「いってらっしゃい」
「行ってきます!」
扉が閉まる直前、慎のいたずらっぽい声が私の背中を追い越していった。
「壱馬さんに怒られない程度で帰ってきなよー」
壱馬?
何で壱馬が怒るんだろう。