日常
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どうも。陣です。
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダーのひとりとして日頃からメンバーの様子を気にかけているわけだけど。
最近壱馬の様子がちょっとおかしい。
暇があれば通帳を見て、ため息ばかり。スマホよりも通帳見てる回数の方が多い気がする。この前なんて通帳を開いた途端に舌打ちをして地面に叩きつけていた。通帳がそんな大きな罪を犯したのだろうか。俺のそう長くない人生でも、通帳相手にあそこまで感情を露わにする人間は初めて見た。
だから、夕食後に俺の部屋に呼び出して話を聞くことにした。
「壱馬、最近集中力足りてへんやろ。何かあったんか」
「…すんません」
自覚はあるらしい。
「通帳ばっか見て…お金のトラブルでもあったん?」
「いや!そうじゃないんすけど、ちょっと…思うように貯まらへんな、と思って」
今更やけどお金稼ぐって大変なんスね、壱馬はクッションの上に胡座をかいた姿勢で深くため息をついた。
「下世話な質問やけどそんなにいっぱい貯めてどうするんや?」
「……笑いません?」
「場合による」
きっぱりと言い切ると、壱馬は「清々しいっすね」苦笑した。
「グランドピアノが欲しいんです」
一瞬、ぽかんとしてしまった。
あまりにも斜め上の回答だったから。
「ぐ、ぐらんど?ぴあの?」
思わず声がひっくり返る。壱馬ピアノとか弾くタイプやっけ?違うよな?
「中古品に近いから格安ではあるんですけど、やっぱ楽器って高いし…でもどうしても欲しくて」
「だ、大体いくらくらいなん?」
「98万」
「Uh…」
「でも半年で買うって約束したんで。メンバーに迷惑はかけへんようにします、仕事もライブもちゃんとやります。心配かけてすんませんでした、でも、」
「いやいやいや、ちょっと待て待て。自分用に買うんやないん?」
勢い込む壱馬を制して、俺はさらに尋ねた。誰かへのプレゼントにピアノ?大丈夫?キャバ嬢にでも貢いどるんか?
「俺ピアノ弾けませんし」
バカなん?こいつバカなんかな?
「え、え、え、じゃあ誰に買うつもりなん?」
「…笑いません?」
「笑えへん。もう一周まわって笑えへん」
俺は首をぶんぶん横に振る。
「…あの、」
壱馬の顔が赤い。
もう俺には何が何だか分からない。
「みさに、買ってあげたいん、すけど…」
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダーのひとりとして日頃からメンバーの様子を気にかけているわけだけど。
最近壱馬の様子がちょっとおかしい。
暇があれば通帳を見て、ため息ばかり。スマホよりも通帳見てる回数の方が多い気がする。この前なんて通帳を開いた途端に舌打ちをして地面に叩きつけていた。通帳がそんな大きな罪を犯したのだろうか。俺のそう長くない人生でも、通帳相手にあそこまで感情を露わにする人間は初めて見た。
だから、夕食後に俺の部屋に呼び出して話を聞くことにした。
「壱馬、最近集中力足りてへんやろ。何かあったんか」
「…すんません」
自覚はあるらしい。
「通帳ばっか見て…お金のトラブルでもあったん?」
「いや!そうじゃないんすけど、ちょっと…思うように貯まらへんな、と思って」
今更やけどお金稼ぐって大変なんスね、壱馬はクッションの上に胡座をかいた姿勢で深くため息をついた。
「下世話な質問やけどそんなにいっぱい貯めてどうするんや?」
「……笑いません?」
「場合による」
きっぱりと言い切ると、壱馬は「清々しいっすね」苦笑した。
「グランドピアノが欲しいんです」
一瞬、ぽかんとしてしまった。
あまりにも斜め上の回答だったから。
「ぐ、ぐらんど?ぴあの?」
思わず声がひっくり返る。壱馬ピアノとか弾くタイプやっけ?違うよな?
「中古品に近いから格安ではあるんですけど、やっぱ楽器って高いし…でもどうしても欲しくて」
「だ、大体いくらくらいなん?」
「98万」
「Uh…」
「でも半年で買うって約束したんで。メンバーに迷惑はかけへんようにします、仕事もライブもちゃんとやります。心配かけてすんませんでした、でも、」
「いやいやいや、ちょっと待て待て。自分用に買うんやないん?」
勢い込む壱馬を制して、俺はさらに尋ねた。誰かへのプレゼントにピアノ?大丈夫?キャバ嬢にでも貢いどるんか?
「俺ピアノ弾けませんし」
バカなん?こいつバカなんかな?
「え、え、え、じゃあ誰に買うつもりなん?」
「…笑いません?」
「笑えへん。もう一周まわって笑えへん」
俺は首をぶんぶん横に振る。
「…あの、」
壱馬の顔が赤い。
もう俺には何が何だか分からない。
「みさに、買ってあげたいん、すけど…」