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星神は夢魔に願う

「えっ…?」
クロンが身を寄せている本殿。その姿は血で塗られ、
余りにも無残な姿に変わり果てていた。
僕らがただ呆然と立ち尽くしていると、どこからともなく一角獣の狛犬が姿を現した。
「噂に聞いていたけどこれはひでぇな。…っと」
狛犬はそう言って飛び降りるとモノクルを掛けた青年に姿を変えた。
「クウ!?なんで此処に!?」
クウは僕がまだ能力が制御できていない頃、世話になった友人だ。ヴェルの一件以降、桃
源郷を守る者、として世界を飛び回っている。まさか此処で会えるとは思わなかった。
「いや、周りに飛ばしていた魂達から妙な噂聞いてさ、本当は別の仕事あったけど、上司
に無理言ってシフト変えてもらった」
「どんだけホワイト企業なんだよ今の職場」
普段やってることはブラックに近いけどね、と言いながらクウは辺りを見回す。
「…あーこれ、結構やばい案件かもしれない」
「・・・どゆこと?」
「この世界に存在しないなにか・・・ひとではない何かが関わっているかも。じゃなきゃここまでのバイオテロおこさないもん」
とりあえず一回上の人に相談してみる、と言い彼は去っていった。

「あれ~?クウ君来てたの~?」
「お前能天気すぎて逆に尊敬するわ。本殿が酷いことになってるって聞いてようすみにきたらしいよ」

ふーん、と興味なさげに返事をし、僕は別れ際にもらった紙を見る。
「恋文?」
「ちげぇよ」

適当にあしらい、文に目を通す。
【かつてこの国は亡国の偽りの姫君により滅びかけた】
【滅びた魂は2つに別ㇾ今もなお世界にとどまっている】
【一つは博愛の偶像の少女トしてもう一ハ・…】
「…途中で別の言語に変わってる」
「まずかったんじゃない?んでもこの言語、今じゃあんまりみないよ」
僕は少し考え、ある人を思い出した。
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