このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

二次創作(太鼓の達人)

祭りの後の夜更け。宴が終わり、静けさの中、こだまは月を見上げていた。
『今日は助かったぞ』
『…大魂様』
虹色の光を揺らがせながら彼女…といっていいのだろうか、朗らかに話す。

『どんも…大きくなったようじゃな‥私としても嬉しい限りじゃ』
こだまは懐かしそうに話す大魂様を見ながら、あの日のことをふと思い出す。
いつかの満月の月夜。
嫌がるどんの気持ちを無視して、無理やり連れて帰ったことを。
うちの罪は許されるのだろうか。

『…あの日の事でも思い出していたのか?』
『図星どすなぁ…おっしゃる通りでございます』
大魂は一呼吸置き、ゆっくりと話す。
『確かにこだまの起こしたあの日の事は許させることはないし、忘れることはない、じゃが…こだまもあの件以降、変わっていった』
『‥‥?』
こだまは理解ができず、首をかしげる。
『誰よりも人の事を思うようになったのではないか。…誰よりも感情豊かで、人の事を考えられて‥ここの世界ののものではあまりないのじゃぞ』
『誰かに、寄り添えるってことですか?』

この世界に住む者は人としての心が弱い。
でも、どんが現れてからは少しずつ、動いている。

うち…いや、私たちは、どんとは年も、時の流れも違う。
ならば、別れのその時が来るまで、楽しんでやろうではないか。
『大魂様、たまには飲みます・・?』
『こだまが誘うなんで珍しいな。可愛い愛弟子の頼みは断れぬ。とことん付き合うぞ』

淡く光る夜更け。宴はまだ、始まったばかりだ。





1/7ページ
スキ