藍色の秘密

「いやぁっ・・あっ・・ぁあ!」

アレックスの指と舌の動きに翻弄されて、カガリの身体がビクビクと震えだす。
泉のようにとめどなく溢れる温かな蜜が、指を伝って、アレックスの手首までも濡らしていた。

「カガリ様・・」

花芽から唇を放すと、アレックスは上半身を起こし、カガリを見おろした。
もちろん弱い箇所を弾くように荒く掻き回す指はそのままだ。

「ああっ・・はあっ・ぁ・・!」

カガリはアレックスの責めに、涙を流し頬を上気させながら身悶えていた。
護衛として二年間ずっと傍にいたアレックスでも、初めて見るカガリの姿だった。
行動的で強気なアスハの姫の、誰も見たことのない、淫らだけども、とても美しく可愛らしい姿。
アスランでさえも、知らないカガリだ。

(カガリ様・・)

胸を刺すように鋭い愛しさがこみ上げて、アレックスは瞳を細めてカガリを見つめた。
実際、既にカガリに殺されているのかもしれないと思う。
初めて会った幼少の日に、死の淵から引き揚げてくれたときから、カガリを心の支えに生きてきたのだ。
アレックスにとってカガリは全ての中心で、希望の光。
アレックスはカガリに捉われた下僕同然なのだった。

「カガリ様・・怖がらないで下さい。私に全てを委ねて下さい・・そうすれば・・」

「あっ・・ん・・はぁっ・・!」

耳元で囁かれ、首筋にさらりと濃紺の髪がかかって、カガリが身を捩ったのと同時に、アレックスはカガリの弱い箇所を思いっきり擦り上げ、花芽をこね潰した。

「あっ・・くっあ・・!うあああぁっっ!」

カガリの身体がしなって硬直し、そのままゆっくりと力が抜けて行く。




「カガリ様・・」

ベッドにぐったりと身を預け、頬を紅潮させ快楽の涙を流しながら、せわしなく呼吸するカガリを、上半身を起こして、愛おしげに見つめていたアレックスだったが。
カガリの呼吸が少し落ち着くのを見て取ると、カガリの片膝を持ち上げ、もう片方の手を自身の雄に添え、蕩けた花びらに宛がった。

「あ・・」

押し当てられた肉棒の熱さと固さにカガリがピクンと反応する。

「カガリ様・・」

涙で潤んだ琥珀に、アレックスは愛おしげに微笑み、カガリの小さな耳を食んで力を抜かせると、ぐっと雄を推し進めた。

「あっ!うああああぁ・・・っ!」

悲痛な悲鳴を上げ、身体を揺すってアレックスの腕から逃れようとするカガリを、アレックスは全身で抑え込む。

「アレックス!やだっ!痛い・・っ!痛い!」

「カガリ様・・大丈夫です・・さっきよりもずっと中はほぐれています・・力を抜いて下さい」

カガリの様子を伺いながら、アレックスは慎重に雄を埋め込んでいく。
アレックスの愛撫によって、トロトロに溶かされていた秘部だったが、まるで侵入を拒むように雄をきつく締め付けてくる。
それでも先ほどの頑なな拒絶とは違い、少しずつだが雄を飲み込んでいった。

「ぁ・・ああ・・痛い・・」

「は・・カガリ様・・もう少しです・・」

「あっ・・!」

ぐっと腰を推し進め、肉棒を全てカガリの中に含ませると、アレックスは眉根を寄せ、強烈な締め付けに耐えた。

(すご・・い・・)

カガリの中はきつく狭く、雄を容赦なく締め付ける。

(これが・・カガリ様の・・)

熱い吐息とともに、カガリを見降ろせば、カガリは目をきつく閉じ、目尻からはとめどなく涙を流して、初めて男に貫かれた痛みに耐えている。
その姿に同情と罪悪感がこみ上がるものの、アレックスは切ないほどの感動に包まれていた。
焦がれ続けて、その想いを自覚することさえ許されなかったはずの少女。
その少女の純潔を奪い、ひとつになっているのだ。
つんと喉の奥が痛み、目の奥から湧き上がってきそうな雫を抑えた。

「カガリ様・・」

「うっ・・」

アレックスは身体を倒し、自らの下で震える華奢な身体に覆いかぶさり抱き締めた。
アレックスが動いたことで生じた振動に、カガリが辛そうに顔を歪める。

「お辛いのですか・・?でも、少しの間の辛抱です」

そう言って、アレックスはバラ色の唇に口付ける。
抵抗する気力もないカガリの咥内に熱い舌を這い回らせ、情欲を引き出す為にわざと荒く息を吐く。

「んっ・・う・・」

灼熱の口づけに、カガリの膣がざわりと蠢いた。
それを合図にアレックスはカガリの口づけを解き、ゆっくりと雄を半分程引き抜いて、再び含ませる。

「あっ・・!うっ・・いたっ・・やめ・・っ」

息も絶え絶えなカガリが痛みを訴えるが、アレックスは緩やかに抜き差しを繰り返す。

「あ・・ん・・ふっ・・」

やがて、カガリの呼吸が先ほどの苦しそうなものから、艶のあるものへと変わっていく。

「カガリ様・・だいぶ・・慣れてきましたか?」

「あ・・う・・やだ・・・ああっ?!」

カガリの答えを待たずに、アレックスは腰を突き上げた。
先ほどまでの緩漫な動きとは違う、鋭角的な突きに身体をのけ反らせるカガリを抱きしめて、アレックスは本格的な律動を刻み始めた。
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