藍色の秘密
積年の想いに急かされて、カガリを貫こうとしたアレックスだったが、すぐに違和感を感じた。
濡れた花弁が一向に緩まないのだ。
固く閉じられ、まるで雄の侵入を拒んでいるように。
充分にほぐしていなかったことを差し引いても、秘部の拒絶は頑なだった。
「嫌ぁっ!!痛いっ・・やめて!痛い!」
それと同時に、カガリが悲痛な悲鳴を上げる。
苦痛に顔を歪めるカガリを見下ろしたアレックスに矢のように鋭く、一つの確信が胸を貫いた。
「カガリ様・・貴方は・・」
動きを止め、そっとカガリを覗き込む。
カガリはアレックスの視線から逃れるように、顔を横に背けた。
その反応に、アレックスは自分の確信が正しいことを悟った。
「アスラン王子とは、ただ戯れていただけなのですね・・」
アレックスは、瞳を伏せて静かに呟いた。
唇の跡一つで、カガリがアスランに抱かれたと誤解した自分の浅はかさに、アレックスは後悔した。
「このまま抱いたら、カガリ様の心に深い傷が残る・・」
急ぎ過ぎた。
早くカガリを抱いてしまいたくて、カガリを労わってやることができなかった。
自分勝手な性急さが、アレックスは情けなくて仕方なかった。
同意を得た交わりではない以上、心は無理でも、身体を労わってやることはできたはずなのに。
「カガリ様・・仕切り直しをしましょう」
固く目を閉じ、顔を背けるカガリを抱きしめ、耳元でそう囁くも、カガリは丸くなって更に身体を固くした。
「嫌だ!!もう嫌だ!!」
「何故ですか・・私はカガリ様との約束を果たしたのに・・必ずカガリ様に会いに行くと・・だからこうして貴方の元にやってきたのです」
それは確かに、カガリがプラントへ出立する日、アスハ邸の前で交わした約束だった。
カガリが望んだ再会の形とは到底言えないが、アレックスはある意味では確かに約束を守ったのだった。
「違う・・こんな・・どうしてだ・・」
「それに、最初の約束もちゃんと果たしました。ですからどうか、私に慈悲を下さいませんか」
「え・・」
最初の約束。
それが何なのか分からなくて、カガリは僅かにアレックスに顔を向けた。
アレックスはその隙を見逃さずに、何か言いかけた唇を、自らの唇で塞いだ。
安心させるように、穏やかに優しくカガリの咥内を愛撫して、そっと唇を放す。
「う・・」
涙に濡れて、何か言いたそうな琥珀に優しく微笑むと、アレックスは身体をずらし、再びカガリの足を割った。
「あっ!嫌・・!!もう嫌だっ・・」
「大丈夫です。カガリ様」
先ほどの痛みを思い出し恐怖に震えたカガリが身体を捩らせるが、アレックスはカガリのふとももを押さえつける。
さっきみたいな暴走は、もうしない。
愛液が引き、すっかり乾いてしまっていた秘部の割れ目を、アレックスは下から上へと舐め上げた。
「ひっ・・?!」
「大丈夫です。全てを私に委ねて下さい」
「あっ・・!あんっ・・うっ・・」
秘部にかかる息さえも刺激となって、カガリは身を捩りながら、初めての感覚に耐えている。
アレックスは秘部を丹念に舐めしゃぶり、やがて舌先を尖らせ、赤く色づく花芽を突っついた。
「ああっ!?」
鋭い刺激にカガリの細い足が跳ねる。
その反応を愛しく思いながら、アレックスは花芽の薄皮を剥き、剥き出しになった花芽を何度も突いては、口に含み舌でなめ転がす。
カガリの体温がみるみる上がっていくのを、肌で感じた。
「ああっ!ひっ・・や!あっ!」
固く閉じていた秘部が緩み、愛液がトロトロととめどなく溢れ出てくる。
男にしては繊細で長い指に、その温かな液を絡ませると、アレックスは秘部にそっと指を差し込んだ。
「いっ・・うう・・」
花芽を舌で嬲りながら、ゆっくりと指で内部を掻き回す。
ほぐれてきたところで、指を二本に増やし、いとも簡単にカガリの弱い場所を探り当てた。