ご利用は計画的に
どうやらアスランは避妊具を付け終わったらしい。
口づけを落とされ、優しく頬を撫でられる。
それでもカガリは目を開けない。
足の間にくっと熱い塊が押し付けられる。
来た、と反射的に身を固くしてしまったカガリの耳にアスランは唇を寄せた。
「さっきも思ったが、あんまり慣れてないのか」
見透かされている。
胸の奥がかっと羞恥で熱くなり、カガリはそっと瞼を開けると、伺う様なエメラルドが目の前にあった。
「お前とやりたくないだけだ」
そう吐き捨て、ふいとアスランから顔を背けた。
本当は慣れていないどころか、経験がないのだが、正直に告白するわけにはいかない。
アスランに弱みを見せるのは絶対に嫌だった。
だから精一杯虚勢を張って耐えていたのに。
恥ずかしさと情けなさから、みるみる琥珀に涙が溜まっていく。
「そうか」
酷い言葉を投げつけたのに、アスランは怒るどころかぐずる子供をあやすように、流れ落ちる涙を静かに拭ってきた。
もう何も見たくない、感じたくないとカガリは再び目を閉じたが、ふいに身体が裂けるかと思う程の激痛が走り目を見開いた。
「あ……っ、ああっ」
ついに、そのときがきたのだ。
ゆっくりと入ってくるアスランに耐えきれず、カガリは身を捩るが、腰をしっかりと掴まれて逃げることは叶わない。
こんなことどうってことない、そう演じると決めたのだと自分の決意を思いだし、カガリはシーツをきつく握った。
「力を抜くんだ」
苦痛を与えているのは自分自身のくせに、アスランもつらそうな顔をしていた。
力を抜くどころか、カガリの身体はますます強張る。
恋愛経験すらないカガリだったが、本当に好きな人とだったら、こんなに痛い思いはしないのだろうかと、そんな考えが頭のどこかでよぎった。
「はっ、あっ……」
身体を倒したアスランに耳を舐められ、カガリの身体から強張りが消えた一瞬、アスランがぐぐっと奥まで侵入してきた。
アスランの怒張した雄が、全て呑み込まれる。
「くっ、う……」
純潔を失った衝撃と激痛で、叫びすら声にならない。
「カガリ……」
視界の定まらない目を、そっとアスランの方に向ける。
焦点がゆっくりと合わさるにつれ、荒い息をするアスランの男っぽい表情が明らかになっていく。
「カガリ……」
男のくせに、ぞくっとするほど色っぽい情欲を湛えた目をしながら、アスランは汗で額にはりついたカガリの髪をそっと拭ってくれた。
「辛いよな、すまない」
「お前が持ちかけてきたくせに、何を今更」
悪いと思うのなら、最初からこんな取引を持ちかけてこなければ良かったのだ。
そうしたら、アスランのことは優秀で才のある紳士的な経営者だと、ずっと信じていられたのに。
「プライベートでは、アスランだ」
必死に呼吸しながら、カガリは自分の上に圧し掛かる男を見つめた。
陶器のような白い肌に、けぶるまつ毛、深いエメラルドの瞳。
こんなに綺麗な男は滅多にいないだろう。
それでいて細身の身体にはしっかりと筋肉がついていて、逞しい腕や胸板は彼が男であるということをしっかりとカガリに知らしめている。
「アスランだ、カガリ」
「アス、ラン……」
痛みで朦朧とする意識に中で、彼に命令されるまま、無意識に彼の名前を口にした。
途端、カガリの中に埋まったアスランの質量が増した。
「いや、あ………っ」
のけ反ったカガリの身体を抱きしめ、アスランはあそれから二度カガリに欲を吐き出した。
****************
口づけを落とされ、優しく頬を撫でられる。
それでもカガリは目を開けない。
足の間にくっと熱い塊が押し付けられる。
来た、と反射的に身を固くしてしまったカガリの耳にアスランは唇を寄せた。
「さっきも思ったが、あんまり慣れてないのか」
見透かされている。
胸の奥がかっと羞恥で熱くなり、カガリはそっと瞼を開けると、伺う様なエメラルドが目の前にあった。
「お前とやりたくないだけだ」
そう吐き捨て、ふいとアスランから顔を背けた。
本当は慣れていないどころか、経験がないのだが、正直に告白するわけにはいかない。
アスランに弱みを見せるのは絶対に嫌だった。
だから精一杯虚勢を張って耐えていたのに。
恥ずかしさと情けなさから、みるみる琥珀に涙が溜まっていく。
「そうか」
酷い言葉を投げつけたのに、アスランは怒るどころかぐずる子供をあやすように、流れ落ちる涙を静かに拭ってきた。
もう何も見たくない、感じたくないとカガリは再び目を閉じたが、ふいに身体が裂けるかと思う程の激痛が走り目を見開いた。
「あ……っ、ああっ」
ついに、そのときがきたのだ。
ゆっくりと入ってくるアスランに耐えきれず、カガリは身を捩るが、腰をしっかりと掴まれて逃げることは叶わない。
こんなことどうってことない、そう演じると決めたのだと自分の決意を思いだし、カガリはシーツをきつく握った。
「力を抜くんだ」
苦痛を与えているのは自分自身のくせに、アスランもつらそうな顔をしていた。
力を抜くどころか、カガリの身体はますます強張る。
恋愛経験すらないカガリだったが、本当に好きな人とだったら、こんなに痛い思いはしないのだろうかと、そんな考えが頭のどこかでよぎった。
「はっ、あっ……」
身体を倒したアスランに耳を舐められ、カガリの身体から強張りが消えた一瞬、アスランがぐぐっと奥まで侵入してきた。
アスランの怒張した雄が、全て呑み込まれる。
「くっ、う……」
純潔を失った衝撃と激痛で、叫びすら声にならない。
「カガリ……」
視界の定まらない目を、そっとアスランの方に向ける。
焦点がゆっくりと合わさるにつれ、荒い息をするアスランの男っぽい表情が明らかになっていく。
「カガリ……」
男のくせに、ぞくっとするほど色っぽい情欲を湛えた目をしながら、アスランは汗で額にはりついたカガリの髪をそっと拭ってくれた。
「辛いよな、すまない」
「お前が持ちかけてきたくせに、何を今更」
悪いと思うのなら、最初からこんな取引を持ちかけてこなければ良かったのだ。
そうしたら、アスランのことは優秀で才のある紳士的な経営者だと、ずっと信じていられたのに。
「プライベートでは、アスランだ」
必死に呼吸しながら、カガリは自分の上に圧し掛かる男を見つめた。
陶器のような白い肌に、けぶるまつ毛、深いエメラルドの瞳。
こんなに綺麗な男は滅多にいないだろう。
それでいて細身の身体にはしっかりと筋肉がついていて、逞しい腕や胸板は彼が男であるということをしっかりとカガリに知らしめている。
「アスランだ、カガリ」
「アス、ラン……」
痛みで朦朧とする意識に中で、彼に命令されるまま、無意識に彼の名前を口にした。
途端、カガリの中に埋まったアスランの質量が増した。
「いや、あ………っ」
のけ反ったカガリの身体を抱きしめ、アスランはあそれから二度カガリに欲を吐き出した。
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