夜明け

俺が一番欲しかったものは何だろう。

何のために戦っていたのだろう。

議長のもとでザフトの赤をまとって、身を削るようにして戦って、でも終戦後俺が得たものは何もなく、逆に喪失感だけが残った。

心にぽっかりと空いた黒くて深い穴はザフトで俺が歩んできた歴史のようだ。
心も体も犠牲にしてがむしゃらに突き進んだ俺の戦いは平和はおろか何も産み出さなかった。
数えきれない程の血を浴びて、それでも平和のために必死に歩んできた俺の戦いは無意味だったんだ。

俺は、これから、どうすればいい?
1/15ページ
スキ