音を立てて軋む天蓋つきの広いベッド。

その上で黒い羽を持つ青年が白い羽の少女に覆いかぶさっていた。
白い羽の少女は青年の容赦ない揺さぶりに、美しい金髪を振り乱して切なげに身悶えている。

どうにかして青年の下から逃れようとしても、逞しい身体にがっちりと抑え込まれて、なすすべもない。

「やっ・・アス・・ラン・・アスラン・・もう許し・・て・・お願い・・お願い・・」

少し掠れた少女の声でこの行為がもう何時間も行われていることが分かる。

もう何度、彼によって高みに押し上げられたのか。
一体何度、彼の迸る熱い欲望を流し込まれたのか。

縋るように己を組敷く青年を見つめ、涙を流し続ける少女の琥珀の瞳の力は弱々しい。
激しく抱かれ続けて少女の身体も心も、もう限界なのだろう。

「駄目だ…」

それなのに青年は少女の必死の哀願を冷たく切り捨てる。

「俺から逃げることなどできないと何度も言っているのに・・性懲りもなくここから出ようとするなんて・・」

「アス・・ラン・・」

青年の翡翠色の瞳が妖しく光り、少女の心が恐怖に染まり、冷えていく。


「言葉で言っても分からないのなら、身体に教えるしかないだろう・・?」

そう優しく囁いて、青年がグイっと腰を付き入れた。

「いやああーーーーーーーー!!!」

雄に最奥を力強く抉られてのけ反る少女の身体。



「たっぷり教えてあげるよ・・カガリ・・」

ピクピクと痙攣する少女の耳元でそう甘く甘く囁いて、青年はまた腰を動かし始めた。





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