これはなにかのしわざ
深夜0:05。
ニアは現在捜査を進めている事件についての分厚い調査報告書を読む前に、軽く15分ほど仮眠を取って目を覚ました。
つけっぱなした多くのモニターからの薄明かりは部屋中をほのかに照らす。それは強い睡魔の前では入眠の妨げになることがなく、かつ起きるべき時に目へ入れると程よい光となる。
冷たい床から体を起こして、デスクに置かれた書類へ向かうべく立ち上がろうとすると、足元になにか当たった。
いつもなら人形や散らばったパズルが置いてあるのだが、今回は違った。
そこには自身が眠る前には無かった四角形の物体が置かれており、よく見ると蓋とリボンがついている箱のようだ。