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「はー、もう面倒くさい!何で私がこんなの考えなきゃいけないのー」
握り潰そうかとも思ったが手に持っているのは大事な書類だ、そんなことして物の管理もまともにできない人だと思われるのは少々厄介である。
『握り潰してクシャクシャにして捨てればいいのに』
「(うわ、同じこと考えてるよ)できる訳無いでしょそこまでしたら困るの私なんだから」
『そんなに大事な物なの?面倒くさいなぁ』
画面の中の彼は、やれやれとでも言うように、あからさまに両手を持ち上げては顔を左右に振った。
「そうなのよ全く、そっちが羨ましいわー」
『はは、まあ確かにそっちほど何するにも面倒ではないね。命の保証はできないけど』
そう言って彼は剣と盾を背中から下ろして、広場の真ん中にどんと座り込んだ。くたくたになりかけて泥の汚れが付いた(それはもとから泥だったのか、砂だったものが昨日の雨でへばりついたものなのか見分けなど付かないが)ブーツが立てた、力無いコツンと小さな音とは対照的に今までの彼の冒険のスケールを物語っているようだった。
「そんな所に居たら大工さんの邪魔になるよ」
『いいんだよ、どうせもう直ぐ親方のムトーさん以外は逃げ出すんだから』
そう言って冷めた目で口にする彼の顔は、夕焼けに照らされている筈なのにどこか暗く見えた(それは月が空を覆って光を遮っているからなのか、)。
「あーあ、そっちに行きたいなぁ」
『そりゃ俺だってできたら***をこっちに連れて来たいさ。でもそれは無理なことだし、だいたい覚悟ある?』
3日間を繰り返して繰り返して、同じ行動と会話しかしない、気が狂いそうなこの状況でも生きたいと思えるか、と彼は言う。それでも私は彼に会いたいと思う。
だって、私がいたら彼は毎日同じ行動と会話に少なからずはうんざりすることも無くなるでしょう?
「生きたい…そうだなぁ、リンクがいたらそう思える気はするけど。リンクはその状況で、生きたくないと思ったりするんだ?」
『ん、生きたくないって言うか……前程はこっちの世界救うのに必死じゃないかな。ただ、あんな奴らに殺られるのはちょっと癪に触るっていうか』
「おいそれでも元勇者か」
『あとは…まあ、人が困ってるのを放っとくのは釈然としないし』
「うんやっぱり根は勇者だわー、惚れるわーリンク君マジ素敵ー」
冷めた目で見られてしまった。ほっぺでもつねってやろうかと思ったけど、画面が邪魔だった。
「私の恋路の邪魔をしようだなんて、良い度胸じゃないの画面さん」
『何の話』
「大丈夫気にしないで、独り言だから」
『気持ち悪い』
「ソフトに言ってよ傷付くから!!」
『嘘だ、本当はこうやって話せて嬉しいから大して傷付いてない癖に』
「むきぃぃぃ!!否定はしないけど見透かされてる当たりムカつく!…てか何でこんな話になったんだっけ」
『こっちに来れたとしても、来る覚悟があるかって話から***がふざけてこうなった』
「原因はリンクだけどね」
『ちょっと時間戻してデクナッツの城で3日間過ごそうよ』
「やめてあげて、せめてお猿さん放置しないで助けてあげて!!」
『言われなくてもしてきたけど。デク姫もちゃんと救出した』
「きゅん…」
『何今の』
「惚れ直しただけ」
『…』
「ちょっとやめてー、そんな熱い目線送られたら私照れちゃ…ごめんごめん冗談だから時のオカリナ出さないで!!」
私が必死に止めると彼は少々嫌そうに唇からオカリナを放し、剣と盾の間にしまいこんだ(オカリナ以外の物もどうやってそこにしまってるかなんてタブーは聞かないことにする)。あと少しで時間戻されるところだったよ…!
「あ、れ…?ってか、お猿さん助けてきたってことは?リンク…ゴロン族は?」
『スノーヘッドは春にしてレースも参加して来た、疲れた』
「ルルちゃんは?」
『声戻してからとりあえず何かあの、魚?殺してきた。流石にこの先何かあって、また声無くされたら困るし』
「間違ってないけど殺してきたって言い方何か怖いからやめて。パメラちゃんと、お父さんは?」
『流石に父親がミイラのままって酷過ぎだし戻しておいた』
「ロックビルに光は、」
『あーもう、戻ったって』
私の質問攻めにうんざりとした表情で淡々と答える彼は、やはり神に選ばれた勇者なのだと再認識する。いや、確かに一度封印を解いていたら、あの部屋にはすぐ辿り着けるけれど…。
「す…すご……」
『流石に疲れた』
「え、ってことは、ひょっとして今から…」
『あの子鬼から仮面取り返してくる』
「うえぇぇ!?」
『何をそんなに驚いてんの、そうじゃなきゃこんな一気に疲れることしないだろ』
「ん!?え!?じゃあまさか殆ど寝てない…の?」
『…………………………寝たことは寝たよ』
「何今の長い間!?絶対ちゃんとは寝てないでしょ、私と話してる場合じゃないじゃん!!」
私が焦って取り乱すと、何が可笑しいのか彼は突然笑い出した。
『…ふっ、はは、ははははっ!!』
「ちょっと!笑い事じゃないでしょ!?それで死んじゃったらどうすんの…!」
何故こんなにも愉快そうに笑っているのか、私にはさっぱり理解できない。そんな、そこまでやっておいて最後の最後で失敗したら…意味無いでしょうが、ただの馬鹿か…。てかこっちは心配してんのに失礼だなオイ。
そうしていたら、ずーっと静かに私達だけで話をさせてくれていたチャットが、彼の帽子から現れて体を上下に飛ばして怒り出した。
『もう!からかうのもいい加減にしなさいよ!!そもそもあんた、昨晩から今日のお昼までずーーーっと寝てたでしょ!』
「え?」
『何だよチャット…そんなこと言ったらつまらないじゃん』
『つまらないとかじゃないでしょ!全く女心がわかってないんだから!!』
「え、え、何、チャット…どういうこと?」
『本当は2日で全部終わらせて昨晩から今日のお昼まで寝てたのよコイツ!!あんたとこうやって話す為に!』
「うん?」
『本当は心配してもらえるのが嬉しいのよ!』
『チャット!!』
話し尽くした彼女を彼が手で制すると、『フン』とだけ言って彼女はまた帽子の中へ戻っていった。暗くなってきた町に灯された灯りのおかげで、彼の頬が淡い暖色に染まっているのがよく確認できた。
「リンク…やっぱり寝ぼすけは相変わらずなんだね…」
『…』
彼が押し黙る中、つんざくような爆発音と共に明るい色とりどりの光が広がる。いつの間にかあちらは12時になってしまったようだ。
「今日はみんなが待ちに待った、刻のカーニバルだよ、リンク」
『***、』
私の話を聞いているのか聞いていないのか、突然彼が話を切り出した。
「何?」
『俺があの子鬼から仮面を取り返したらさ、』
「うん」
『本当に全部終わらせたらさ、』
「うん」
彼の言葉を一言一句漏らさないように、その一つ一つを飲み込むように聞きながら相槌を打つ。
『そしたら、***を連れ出しに迎えに行くよ』
「…何で、今までそうしようと思わなかったの?」
『俺が知らなくて***が知っている先のことなんて、そんなの一緒にいても一緒にいることにならない』
「うん、」
『だから、俺も***も知らないその先を共有する為に、全部終わらせてから、迎えに行く』
「そしたら、私が毎日リンクを起こすのかな」
『そう。そんで俺は***の夜更かしを直す』
『そうだな、たまに一緒に寝坊したり夜更かしするのも悪くない』と彼は勝手に呟いた。生活不規則過ぎだろ私達。
『だから、俺が迎えに行った時には***も全部終わらせておいてよ』
「…頑張る」
『一緒に、探しに行くんだからな』
「最初からそのつもり」
『俺が来てからちょっと待っては無しだから』
「わかってるって」
それでリンクが来てくれるなら頑張るしかないでしょ。ちらりと横目であの書類に目を向ける。う、やっぱ向き合うのはちょっとキツいかもしれな―――
『これから先のことは全部***と過ごしたい』
よし前言撤回しよう。
「書類だか子鬼だか仮面だか知らないけどかかってこいや」
『後半2つ俺の相手なんだけど?』
そうやって微笑みながらツッコむ彼が愛おしい。今なら頑張れる気がする。
「絶っっっ対来ないと許さないから」
『そっちこそさっさと終わらせないと迎えに行ってやんない』
「そんじゃ、さっさと終わらせて来ようよ」
『お互い様だろ』
「ふふ。じゃあ、行ってらっしゃい!」
『はあ、しょうがないなぁ』
満更嫌そうでもない顔で空を見上げる。この3日間の中で一番大きく、あの不気味な顔の月が空を占領していた。地響きが耳障りでうるさい。
『じゃあ、』
使い慣れた剣と盾を背負って時計塔を睨み付ける。今ではもうすっかり見慣れてしまったその顔を、初めて見たあの日が懐かしく思える。あの日とは変わってしまったものが沢山沢山あるけれど、
『行ってきます』
それさえも思い出にして、捨てないように大切にしながら進む。そうしなければ私達は本当の先へと進めないから。
***
お互いの世界で相手に頑張ってほしいんだけど、直接会えないって絶対に認めたくない2人なりの応援の仕方。いつか2人で旅するのを夢見ながら頑張ってる。
長さが中途半端な上にどのジャンルに区分されるんだか…。
話が変わりまして、2011年は大変お世話になりましたーっ!!辰と全く関係の無いムジュリンがお相手でしたが、少しでも楽しめていただけてたら幸いです。
年末にやる事を全て終わらせた方は、ムジュラの仮面で全ての神殿のボスを倒して3日目の午後2時にクロックタウン南にいると、サコンが通りすがりますので頭に触れると素直じゃないリンクさんとコンタクトが取れます(※有り得ません)(信じなさい…信じなさい…)(新手の詐欺か!!)。
相変わらずこんな管理人ですが2012年もよろしくお願いします!!
12.01.01
握り潰そうかとも思ったが手に持っているのは大事な書類だ、そんなことして物の管理もまともにできない人だと思われるのは少々厄介である。
『握り潰してクシャクシャにして捨てればいいのに』
「(うわ、同じこと考えてるよ)できる訳無いでしょそこまでしたら困るの私なんだから」
『そんなに大事な物なの?面倒くさいなぁ』
画面の中の彼は、やれやれとでも言うように、あからさまに両手を持ち上げては顔を左右に振った。
「そうなのよ全く、そっちが羨ましいわー」
『はは、まあ確かにそっちほど何するにも面倒ではないね。命の保証はできないけど』
そう言って彼は剣と盾を背中から下ろして、広場の真ん中にどんと座り込んだ。くたくたになりかけて泥の汚れが付いた(それはもとから泥だったのか、砂だったものが昨日の雨でへばりついたものなのか見分けなど付かないが)ブーツが立てた、力無いコツンと小さな音とは対照的に今までの彼の冒険のスケールを物語っているようだった。
「そんな所に居たら大工さんの邪魔になるよ」
『いいんだよ、どうせもう直ぐ親方のムトーさん以外は逃げ出すんだから』
そう言って冷めた目で口にする彼の顔は、夕焼けに照らされている筈なのにどこか暗く見えた(それは月が空を覆って光を遮っているからなのか、)。
「あーあ、そっちに行きたいなぁ」
『そりゃ俺だってできたら***をこっちに連れて来たいさ。でもそれは無理なことだし、だいたい覚悟ある?』
3日間を繰り返して繰り返して、同じ行動と会話しかしない、気が狂いそうなこの状況でも生きたいと思えるか、と彼は言う。それでも私は彼に会いたいと思う。
だって、私がいたら彼は毎日同じ行動と会話に少なからずはうんざりすることも無くなるでしょう?
「生きたい…そうだなぁ、リンクがいたらそう思える気はするけど。リンクはその状況で、生きたくないと思ったりするんだ?」
『ん、生きたくないって言うか……前程はこっちの世界救うのに必死じゃないかな。ただ、あんな奴らに殺られるのはちょっと癪に触るっていうか』
「おいそれでも元勇者か」
『あとは…まあ、人が困ってるのを放っとくのは釈然としないし』
「うんやっぱり根は勇者だわー、惚れるわーリンク君マジ素敵ー」
冷めた目で見られてしまった。ほっぺでもつねってやろうかと思ったけど、画面が邪魔だった。
「私の恋路の邪魔をしようだなんて、良い度胸じゃないの画面さん」
『何の話』
「大丈夫気にしないで、独り言だから」
『気持ち悪い』
「ソフトに言ってよ傷付くから!!」
『嘘だ、本当はこうやって話せて嬉しいから大して傷付いてない癖に』
「むきぃぃぃ!!否定はしないけど見透かされてる当たりムカつく!…てか何でこんな話になったんだっけ」
『こっちに来れたとしても、来る覚悟があるかって話から***がふざけてこうなった』
「原因はリンクだけどね」
『ちょっと時間戻してデクナッツの城で3日間過ごそうよ』
「やめてあげて、せめてお猿さん放置しないで助けてあげて!!」
『言われなくてもしてきたけど。デク姫もちゃんと救出した』
「きゅん…」
『何今の』
「惚れ直しただけ」
『…』
「ちょっとやめてー、そんな熱い目線送られたら私照れちゃ…ごめんごめん冗談だから時のオカリナ出さないで!!」
私が必死に止めると彼は少々嫌そうに唇からオカリナを放し、剣と盾の間にしまいこんだ(オカリナ以外の物もどうやってそこにしまってるかなんてタブーは聞かないことにする)。あと少しで時間戻されるところだったよ…!
「あ、れ…?ってか、お猿さん助けてきたってことは?リンク…ゴロン族は?」
『スノーヘッドは春にしてレースも参加して来た、疲れた』
「ルルちゃんは?」
『声戻してからとりあえず何かあの、魚?殺してきた。流石にこの先何かあって、また声無くされたら困るし』
「間違ってないけど殺してきたって言い方何か怖いからやめて。パメラちゃんと、お父さんは?」
『流石に父親がミイラのままって酷過ぎだし戻しておいた』
「ロックビルに光は、」
『あーもう、戻ったって』
私の質問攻めにうんざりとした表情で淡々と答える彼は、やはり神に選ばれた勇者なのだと再認識する。いや、確かに一度封印を解いていたら、あの部屋にはすぐ辿り着けるけれど…。
「す…すご……」
『流石に疲れた』
「え、ってことは、ひょっとして今から…」
『あの子鬼から仮面取り返してくる』
「うえぇぇ!?」
『何をそんなに驚いてんの、そうじゃなきゃこんな一気に疲れることしないだろ』
「ん!?え!?じゃあまさか殆ど寝てない…の?」
『…………………………寝たことは寝たよ』
「何今の長い間!?絶対ちゃんとは寝てないでしょ、私と話してる場合じゃないじゃん!!」
私が焦って取り乱すと、何が可笑しいのか彼は突然笑い出した。
『…ふっ、はは、ははははっ!!』
「ちょっと!笑い事じゃないでしょ!?それで死んじゃったらどうすんの…!」
何故こんなにも愉快そうに笑っているのか、私にはさっぱり理解できない。そんな、そこまでやっておいて最後の最後で失敗したら…意味無いでしょうが、ただの馬鹿か…。てかこっちは心配してんのに失礼だなオイ。
そうしていたら、ずーっと静かに私達だけで話をさせてくれていたチャットが、彼の帽子から現れて体を上下に飛ばして怒り出した。
『もう!からかうのもいい加減にしなさいよ!!そもそもあんた、昨晩から今日のお昼までずーーーっと寝てたでしょ!』
「え?」
『何だよチャット…そんなこと言ったらつまらないじゃん』
『つまらないとかじゃないでしょ!全く女心がわかってないんだから!!』
「え、え、何、チャット…どういうこと?」
『本当は2日で全部終わらせて昨晩から今日のお昼まで寝てたのよコイツ!!あんたとこうやって話す為に!』
「うん?」
『本当は心配してもらえるのが嬉しいのよ!』
『チャット!!』
話し尽くした彼女を彼が手で制すると、『フン』とだけ言って彼女はまた帽子の中へ戻っていった。暗くなってきた町に灯された灯りのおかげで、彼の頬が淡い暖色に染まっているのがよく確認できた。
「リンク…やっぱり寝ぼすけは相変わらずなんだね…」
『…』
彼が押し黙る中、つんざくような爆発音と共に明るい色とりどりの光が広がる。いつの間にかあちらは12時になってしまったようだ。
「今日はみんなが待ちに待った、刻のカーニバルだよ、リンク」
『***、』
私の話を聞いているのか聞いていないのか、突然彼が話を切り出した。
「何?」
『俺があの子鬼から仮面を取り返したらさ、』
「うん」
『本当に全部終わらせたらさ、』
「うん」
彼の言葉を一言一句漏らさないように、その一つ一つを飲み込むように聞きながら相槌を打つ。
『そしたら、***を連れ出しに迎えに行くよ』
「…何で、今までそうしようと思わなかったの?」
『俺が知らなくて***が知っている先のことなんて、そんなの一緒にいても一緒にいることにならない』
「うん、」
『だから、俺も***も知らないその先を共有する為に、全部終わらせてから、迎えに行く』
「そしたら、私が毎日リンクを起こすのかな」
『そう。そんで俺は***の夜更かしを直す』
『そうだな、たまに一緒に寝坊したり夜更かしするのも悪くない』と彼は勝手に呟いた。生活不規則過ぎだろ私達。
『だから、俺が迎えに行った時には***も全部終わらせておいてよ』
「…頑張る」
『一緒に、探しに行くんだからな』
「最初からそのつもり」
『俺が来てからちょっと待っては無しだから』
「わかってるって」
それでリンクが来てくれるなら頑張るしかないでしょ。ちらりと横目であの書類に目を向ける。う、やっぱ向き合うのはちょっとキツいかもしれな―――
『これから先のことは全部***と過ごしたい』
よし前言撤回しよう。
「書類だか子鬼だか仮面だか知らないけどかかってこいや」
『後半2つ俺の相手なんだけど?』
そうやって微笑みながらツッコむ彼が愛おしい。今なら頑張れる気がする。
「絶っっっ対来ないと許さないから」
『そっちこそさっさと終わらせないと迎えに行ってやんない』
「そんじゃ、さっさと終わらせて来ようよ」
『お互い様だろ』
「ふふ。じゃあ、行ってらっしゃい!」
『はあ、しょうがないなぁ』
満更嫌そうでもない顔で空を見上げる。この3日間の中で一番大きく、あの不気味な顔の月が空を占領していた。地響きが耳障りでうるさい。
『じゃあ、』
使い慣れた剣と盾を背負って時計塔を睨み付ける。今ではもうすっかり見慣れてしまったその顔を、初めて見たあの日が懐かしく思える。あの日とは変わってしまったものが沢山沢山あるけれど、
『行ってきます』
それさえも思い出にして、捨てないように大切にしながら進む。そうしなければ私達は本当の先へと進めないから。
次会う時は、
改めて
改めて
(よろしくお願い致します)
***
お互いの世界で相手に頑張ってほしいんだけど、直接会えないって絶対に認めたくない2人なりの応援の仕方。いつか2人で旅するのを夢見ながら頑張ってる。
長さが中途半端な上にどのジャンルに区分されるんだか…。
話が変わりまして、2011年は大変お世話になりましたーっ!!辰と全く関係の無いムジュリンがお相手でしたが、少しでも楽しめていただけてたら幸いです。
年末にやる事を全て終わらせた方は、ムジュラの仮面で全ての神殿のボスを倒して3日目の午後2時にクロックタウン南にいると、サコンが通りすがりますので頭に触れると素直じゃないリンクさんとコンタクトが取れます(※有り得ません)(信じなさい…信じなさい…)(新手の詐欺か!!)。
相変わらずこんな管理人ですが2012年もよろしくお願いします!!
12.01.01
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