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(子供リンク夢/トリップ夢主)
朝起きて、学校に行って勉強したり友達と話したり、放課後好きなことを満喫して、夜になればお風呂に入り暖かな布団で寝る。不自由も無く平穏な毎日が結構好きだった。そんな私が何故こんな森にいるのだろう?
「***?」
「行っちゃ、ダメだよ……」
自分よりずっと小さな男の子、森から出て行こうとしているリンクの手首を掴んで引き止める。小首を傾げて質問してくる彼の表情は、どこまでも無垢で恐れを知らないようだった。
「だって、だってコキリ族は森の外に出たら死んじゃうんでしょう!?外に行ったら、またあんな化け物がもっといるかもしれないんだよ!?」
迷い込んだ世界は夢のような世界ではなくて。どこか綺麗だけれど、青空が見えないこの森。外から迷い込んだ人間は、皆化け物になってしまうんだって聞いた。私もまだなだけで、もうすぐなってしまうのかもしれない。
言葉を話す優しかった大樹は、巨大な化け物の呪いによって死んだ。私も化け物になって誰かを殺すのかもしれない。もしかしたら、明日にでも。
つい最近彼の相棒になったナビィは、何も言わずシュンと帽子の中に入り込んだ。ここは彼に任せるつもりらしい。
「でも、デクの樹サマは…森の外にはお城があって、そこにも人が住んでるって言ってたから、きっと大丈夫だよ」
「この森が特別なだけで、外はすごく危険かもしれないじゃない!自分で自分のことを守れるの!?」
私には出来なかった。今までのうのうと守られて生きてきた私には。リンクまでそんな目には遭わせたくない。
私帰りたいよ。もう一度あの青空の下で笑いたいよ。情けない自分が恥ずかしくて、世界が怖くて、どっと涙が溢れ出てきた。
「知らない世界なんて、本当はすごくすごく、怖いんだよ…っ?」
「…***、聞いて」
リンクが向き合って私の両手を優しく握った。その目はとても真っ直ぐで。
「オレ、お城にいるお姫様に会うこと以外に、デクの樹サマから頼まれたことがあるんだ。***が自分の世界に帰る方法を探してあげなさいって」
「え…?」
「それが出来るかどうか、正直言うと自信無いんだ」
今度はへにゃりと苦笑して、子供らしくて、ちょっとだけ泣きそうな顔。
「オレは今まで半人前って呼ばれてたし、デクの樹サマのことだって助けられなかった………でも、今度こそはって思うんだ。デクの樹サマからの最後の頼みなんだ。オレのこと信じてくれたから、だから、***にもオレのこと信じてついて来てほしい」
“きっと守ってみせるから”
その意志の強さに魅せられて。大丈夫なんじゃないか、とちょっとだけ信じてみたくなった。
まだ足は震えて上手く歩けなかったけれど、温かい手がしっかりと私の手を握って引いてくれたから、まるで操られるかのように一歩一歩を進み、やっと、
私は森を出ることが出来た。
***
固まって動けなくなるよりも、思い切って踏み出してみたら案外上手くいくこともあるもんです。最初が怖いのは、皆同じだと思うんですよねー。
上手く文章を打てなくて四苦八苦。うむむ。ナビィごめんね。
13.08.29
朝起きて、学校に行って勉強したり友達と話したり、放課後好きなことを満喫して、夜になればお風呂に入り暖かな布団で寝る。不自由も無く平穏な毎日が結構好きだった。そんな私が何故こんな森にいるのだろう?
「***?」
「行っちゃ、ダメだよ……」
自分よりずっと小さな男の子、森から出て行こうとしているリンクの手首を掴んで引き止める。小首を傾げて質問してくる彼の表情は、どこまでも無垢で恐れを知らないようだった。
「だって、だってコキリ族は森の外に出たら死んじゃうんでしょう!?外に行ったら、またあんな化け物がもっといるかもしれないんだよ!?」
迷い込んだ世界は夢のような世界ではなくて。どこか綺麗だけれど、青空が見えないこの森。外から迷い込んだ人間は、皆化け物になってしまうんだって聞いた。私もまだなだけで、もうすぐなってしまうのかもしれない。
言葉を話す優しかった大樹は、巨大な化け物の呪いによって死んだ。私も化け物になって誰かを殺すのかもしれない。もしかしたら、明日にでも。
つい最近彼の相棒になったナビィは、何も言わずシュンと帽子の中に入り込んだ。ここは彼に任せるつもりらしい。
「でも、デクの樹サマは…森の外にはお城があって、そこにも人が住んでるって言ってたから、きっと大丈夫だよ」
「この森が特別なだけで、外はすごく危険かもしれないじゃない!自分で自分のことを守れるの!?」
私には出来なかった。今までのうのうと守られて生きてきた私には。リンクまでそんな目には遭わせたくない。
私帰りたいよ。もう一度あの青空の下で笑いたいよ。情けない自分が恥ずかしくて、世界が怖くて、どっと涙が溢れ出てきた。
「知らない世界なんて、本当はすごくすごく、怖いんだよ…っ?」
「…***、聞いて」
リンクが向き合って私の両手を優しく握った。その目はとても真っ直ぐで。
「オレ、お城にいるお姫様に会うこと以外に、デクの樹サマから頼まれたことがあるんだ。***が自分の世界に帰る方法を探してあげなさいって」
「え…?」
「それが出来るかどうか、正直言うと自信無いんだ」
今度はへにゃりと苦笑して、子供らしくて、ちょっとだけ泣きそうな顔。
「オレは今まで半人前って呼ばれてたし、デクの樹サマのことだって助けられなかった………でも、今度こそはって思うんだ。デクの樹サマからの最後の頼みなんだ。オレのこと信じてくれたから、だから、***にもオレのこと信じてついて来てほしい」
“きっと守ってみせるから”
その意志の強さに魅せられて。大丈夫なんじゃないか、とちょっとだけ信じてみたくなった。
まだ足は震えて上手く歩けなかったけれど、温かい手がしっかりと私の手を握って引いてくれたから、まるで操られるかのように一歩一歩を進み、やっと、
私は森を出ることが出来た。
だいじょうぶ
(見上げた空はいつにも増して美しい青さで、安堵した途端涙が溢れて止まらなかった)(「ほら、大丈夫だっただろ?」って隣で笑った君の手は少しばかり湿っていて)
(一歩を踏み出す勇気をくれたのは、まだ幼いあなたでした)
(一歩を踏み出す勇気をくれたのは、まだ幼いあなたでした)
***
固まって動けなくなるよりも、思い切って踏み出してみたら案外上手くいくこともあるもんです。最初が怖いのは、皆同じだと思うんですよねー。
上手く文章を打てなくて四苦八苦。うむむ。ナビィごめんね。
13.08.29
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