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皆が入浴を済ませて眠りにつく頃。自主学習に励んでいたらすっかり遅くなってしまった。私が最後に入浴するであろう時間に、外から帰ってきたリンクと浴場の前で鉢合わせた。
「あ、リンクお帰り。……深夜警護の見廻り?お疲れ様。」
「ただいま。***も今日は遅くまで起きてたんだね。これから…………あ、」
私が持つ入浴するための着替えや道具が入ったカゴと浴場の扉を見て、リンクは戸惑ってほんの少し頰を赤らめた。彼にとっては何気ない会話として「これからお風呂?」なんて言いかけたところで羞恥心が湧いてきたのだろう。
「あ、いや、その……ごめん!」
「え、別にそんな気にしなくて良いよ。もしかしてリンクも今から入ろうとしてた?」
「いや、僕は後で入るよ!ちょっとまだ、これからやることが残ってるから……。」
「そうなの?大変ね。……言っておくけど、覗きはダメよ?」
わざとからかうように言うと、体の前で両手をぶんぶんと振りながら“の、覗きなんてしないよ!”とリンクは否定した。ウブな反応で面白いなぁ……まあリンクならそんなことしないってわかってるけど。リンクと別れて、私は浴場のドアを開けた。
お湯の匂い、流れる音。誰にも邪魔されない一人だけの時間。1日の汚れを落として温まると疲れが抜ける。ふう、と息を漏らし力を抜く。何気なく鼻歌を歌いながらお湯に浸かっているとカシャンと雑音が耳に入った。……おかしい。私はいつも欠かさず、鍵を締めたかきちんと確認してから入浴している。それに今のは金物から鳴るような音だ。
辺りを見渡して目に付いたのは、蒸気を排出するため天井に開けられた穴。そこから異物が落ちてこないように、金網が設置されている。思い当たるのはあの場所だけだ。
もしかしてミーちゃんが間違って入っちゃったのかな?視界は蒸気で悪いが、そのままにする訳にもいかないと思い、目を凝らす。……ミーちゃんにしては大きい気がする。魔族だとしたら今すぐに対処しなければならない。見習いとは言っても私だって騎士の端くれだ。警戒を強めて様子を伺うと、あちらからも視線を感じた。空間に対して体が大きく、動きにくそうにもぞもぞと体勢を直すそれの正体に気付いた私は拍子抜けした。
「……は、…………リンク……?」
私が声をかけると「え?」という声が聞こえてきた。ちょうど蒸気が揺れて幾分か視界が良くなり、やはり金網の先に見えたのはリンクだった。信じられない。
「リンク……貴方…………。」
「え、***なの!?じゃ、じゃあ……ここお風呂!?」
「あれほどダメって言ったのに……。」
「ち、違うんだよ!実はこの先に探し物があって、そこへ行こうとして入ったらたまたま…………!」
「はあ〜……貴方って本当に嘘が下手ね。仕方がない……死んでもらうわ!」
「ええ!?うわっ」
私は側にあった桶でお湯を掬い、天井にいるリンクに向けてふっかけた。
「今すぐ校舎の中に降りてきなさい!!逃げたら許さないからね!」
その後、ずぶ濡れになったリンクを校長先生の元へ連行し、アウール先生、ホーネル先生、更には騒ぎを聞きつけた食堂のヘーナさんが集まる中で彼がしたことを暴露した。リンクはずっと顔を両手で覆いながら「違うのに…………。」と言葉を漏らしていた。
どうして貴方が乙女みたいな反応してるのよ。
それからしばらく、彼はスカイロフト中で「覗き魔」呼ばわりをされ続けたという。
もう少しマシな言い訳はないの?
(あら、こんにちは覗き魔さん)(だからそれは誤解だって……)
***
夢をみる島リメイクおめでとうございます。夢島の店長・どろぼー呼ばわりネタを元に、この話は結構前から書きたいと思っていたもの。夢ネタアンケートの“入浴中を覗かれてしまった騎士学校生徒夢主”のお話となります。「死んでもらう」は社会的に死んでもらうって意味です。
バーチャルコンソール購入したまま手をつけずに、リメイク決まっちゃったよ…………。でも今はスマブラスペシャルで忙しくて全然追いつけません。ぐぬぬ。
小説書くの久しぶり過ぎて言葉が出てきませんね。今までの私どうやって書いてたんだ?って自分でも不思議なくらいです。ブランクって怖いね。
2019.02.28
「あ、リンクお帰り。……深夜警護の見廻り?お疲れ様。」
「ただいま。***も今日は遅くまで起きてたんだね。これから…………あ、」
私が持つ入浴するための着替えや道具が入ったカゴと浴場の扉を見て、リンクは戸惑ってほんの少し頰を赤らめた。彼にとっては何気ない会話として「これからお風呂?」なんて言いかけたところで羞恥心が湧いてきたのだろう。
「あ、いや、その……ごめん!」
「え、別にそんな気にしなくて良いよ。もしかしてリンクも今から入ろうとしてた?」
「いや、僕は後で入るよ!ちょっとまだ、これからやることが残ってるから……。」
「そうなの?大変ね。……言っておくけど、覗きはダメよ?」
わざとからかうように言うと、体の前で両手をぶんぶんと振りながら“の、覗きなんてしないよ!”とリンクは否定した。ウブな反応で面白いなぁ……まあリンクならそんなことしないってわかってるけど。リンクと別れて、私は浴場のドアを開けた。
お湯の匂い、流れる音。誰にも邪魔されない一人だけの時間。1日の汚れを落として温まると疲れが抜ける。ふう、と息を漏らし力を抜く。何気なく鼻歌を歌いながらお湯に浸かっているとカシャンと雑音が耳に入った。……おかしい。私はいつも欠かさず、鍵を締めたかきちんと確認してから入浴している。それに今のは金物から鳴るような音だ。
辺りを見渡して目に付いたのは、蒸気を排出するため天井に開けられた穴。そこから異物が落ちてこないように、金網が設置されている。思い当たるのはあの場所だけだ。
もしかしてミーちゃんが間違って入っちゃったのかな?視界は蒸気で悪いが、そのままにする訳にもいかないと思い、目を凝らす。……ミーちゃんにしては大きい気がする。魔族だとしたら今すぐに対処しなければならない。見習いとは言っても私だって騎士の端くれだ。警戒を強めて様子を伺うと、あちらからも視線を感じた。空間に対して体が大きく、動きにくそうにもぞもぞと体勢を直すそれの正体に気付いた私は拍子抜けした。
「……は、…………リンク……?」
私が声をかけると「え?」という声が聞こえてきた。ちょうど蒸気が揺れて幾分か視界が良くなり、やはり金網の先に見えたのはリンクだった。信じられない。
「リンク……貴方…………。」
「え、***なの!?じゃ、じゃあ……ここお風呂!?」
「あれほどダメって言ったのに……。」
「ち、違うんだよ!実はこの先に探し物があって、そこへ行こうとして入ったらたまたま…………!」
「はあ〜……貴方って本当に嘘が下手ね。仕方がない……死んでもらうわ!」
「ええ!?うわっ」
私は側にあった桶でお湯を掬い、天井にいるリンクに向けてふっかけた。
「今すぐ校舎の中に降りてきなさい!!逃げたら許さないからね!」
その後、ずぶ濡れになったリンクを校長先生の元へ連行し、アウール先生、ホーネル先生、更には騒ぎを聞きつけた食堂のヘーナさんが集まる中で彼がしたことを暴露した。リンクはずっと顔を両手で覆いながら「違うのに…………。」と言葉を漏らしていた。
どうして貴方が乙女みたいな反応してるのよ。
それからしばらく、彼はスカイロフト中で「覗き魔」呼ばわりをされ続けたという。
もう少しマシな言い訳はないの?
(あら、こんにちは覗き魔さん)(だからそれは誤解だって……)
***
夢をみる島リメイクおめでとうございます。夢島の店長・どろぼー呼ばわりネタを元に、この話は結構前から書きたいと思っていたもの。夢ネタアンケートの“入浴中を覗かれてしまった騎士学校生徒夢主”のお話となります。「死んでもらう」は社会的に死んでもらうって意味です。
バーチャルコンソール購入したまま手をつけずに、リメイク決まっちゃったよ…………。でも今はスマブラスペシャルで忙しくて全然追いつけません。ぐぬぬ。
小説書くの久しぶり過ぎて言葉が出てきませんね。今までの私どうやって書いてたんだ?って自分でも不思議なくらいです。ブランクって怖いね。
2019.02.28
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