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“私、リンクの笑った顔が好き。はしゃいでたり、楽しんだり、誰かと一緒に喜んだりしてる時の笑顔が好き。一生懸命で頑張り屋さんなところとか、とっても優しいところとか、あとお寝坊さんなところもね、可愛くて私大好きだよ。
こう言う気持ちはちゃんと伝えなきゃって思ったの。
リンクが人のために頑張って戦ってきたこともその優しさも、そのせいでどれだけ傷付いたり苦しい思いをしてきたのか、私は知ってるよ。そのことだけは忘れないでいてほしいの。いつか大人になって、自分はひとりぼっちだと感じる日が来ても、それでも私はリンクのことずっと側で見てたから。その事実は変わらないから。これからも、きっとずっと側にいるからね。”
なんて言っておきながら、永遠なんて無いんだと本当はわかってたの。それでも貴方にそう信じていてもらいたかった。信じることで貴方が希望を持てるなら。そう思って嘘を吐いたの。
一緒に埋められなかった7年間、彼にだけ無い空っぽの7年間。今更取り戻せなくたって、とわがままな私は正直思っていた。でも取り戻せる方法があるなら必ず取り戻さなくてはいけない。
そして取り戻す方法は存在してしまったのだから、リンクは、リンクだけは帰らなくちゃいけない。
いくらお互いが大人の体つきをしていても、旅の間手を引いてくれるのがリンクだったとしても、精神は私の方が大人だからと時には私が彼の手を引っ張ることだってあった。あの時もそうだった。
「私も一緒だから」
そう嘘を吐いた。私もまだ全然大人になんてなれなくて、本当のことを伝えて彼が反発したら私だってきっと彼を返すことが出来なくなってしまう。その上で彼を説得できる自信も、意志の強さも無い弱い私がとった卑怯な手段。
リンクを騙したくはなかった。それでもそれが彼自身のためなのだと、仕方ないと正当化して自分の気持ちに折り合いを付けたつもりでいた。
手を離してから、私の嘘に気づいた瞬間の彼の酷く傷付いた顔。
この世界から消えゆく彼を見ると同時に私も嫌だという気持ちが溢れかえって、途端に涙が頬を伝った。嘘にしたくなかった。貴方を傷つけたくなどなかったのに。
本当はずっと一緒にいたい。
私の嘘でどれだけ貴方を傷つけてしまったのだろう。
“魔法みたいな言葉だ”と、はにかみながら彼が喜んでくれた私の言葉が、いつか彼の中で呪いとなってこの先永遠に苦しめ続けてしまうのだろうか。そう考えただけで罪悪感に押しつぶされそうで、毎晩毎晩泣きながら眠りについた。
私達を引き裂いているかのように、重く閉ざされた時の扉。二度と開くことのない扉の前で情けなく膝を折り、泣きじゃくりながらもう何度目かわからない言葉を吐いた。
「さようなら…………リンク…ッ、」
***
時オカリンクだけひとりぼっちだなんて、何度考えてみてもやっぱり辛いです。
16.07.16
こう言う気持ちはちゃんと伝えなきゃって思ったの。
リンクが人のために頑張って戦ってきたこともその優しさも、そのせいでどれだけ傷付いたり苦しい思いをしてきたのか、私は知ってるよ。そのことだけは忘れないでいてほしいの。いつか大人になって、自分はひとりぼっちだと感じる日が来ても、それでも私はリンクのことずっと側で見てたから。その事実は変わらないから。これからも、きっとずっと側にいるからね。”
なんて言っておきながら、永遠なんて無いんだと本当はわかってたの。それでも貴方にそう信じていてもらいたかった。信じることで貴方が希望を持てるなら。そう思って嘘を吐いたの。
一緒に埋められなかった7年間、彼にだけ無い空っぽの7年間。今更取り戻せなくたって、とわがままな私は正直思っていた。でも取り戻せる方法があるなら必ず取り戻さなくてはいけない。
そして取り戻す方法は存在してしまったのだから、リンクは、リンクだけは帰らなくちゃいけない。
いくらお互いが大人の体つきをしていても、旅の間手を引いてくれるのがリンクだったとしても、精神は私の方が大人だからと時には私が彼の手を引っ張ることだってあった。あの時もそうだった。
「私も一緒だから」
そう嘘を吐いた。私もまだ全然大人になんてなれなくて、本当のことを伝えて彼が反発したら私だってきっと彼を返すことが出来なくなってしまう。その上で彼を説得できる自信も、意志の強さも無い弱い私がとった卑怯な手段。
リンクを騙したくはなかった。それでもそれが彼自身のためなのだと、仕方ないと正当化して自分の気持ちに折り合いを付けたつもりでいた。
手を離してから、私の嘘に気づいた瞬間の彼の酷く傷付いた顔。
この世界から消えゆく彼を見ると同時に私も嫌だという気持ちが溢れかえって、途端に涙が頬を伝った。嘘にしたくなかった。貴方を傷つけたくなどなかったのに。
本当はずっと一緒にいたい。
私の嘘でどれだけ貴方を傷つけてしまったのだろう。
“魔法みたいな言葉だ”と、はにかみながら彼が喜んでくれた私の言葉が、いつか彼の中で呪いとなってこの先永遠に苦しめ続けてしまうのだろうか。そう考えただけで罪悪感に押しつぶされそうで、毎晩毎晩泣きながら眠りについた。
私達を引き裂いているかのように、重く閉ざされた時の扉。二度と開くことのない扉の前で情けなく膝を折り、泣きじゃくりながらもう何度目かわからない言葉を吐いた。
「さようなら…………リンク…ッ、」
叶わぬ夢と後悔
(頭では理解できたって、どうしてって本当は今でも思ってるの)
(もう一度、貴方に会いたい)
(もう一度、貴方に会いたい)
***
時オカリンクだけひとりぼっちだなんて、何度考えてみてもやっぱり辛いです。
16.07.16
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