狐の嫁入り!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
教室の端で友達とお弁当を食べていたら、クラスメートの女の子が小声で話しかけてきた。そんなによく話す子じゃないのに、どうしたんだろう。
「あの、***ちゃん…」
「はい?」
「***ちゃんってさ…リンク君と付き合ってたり、するの…?」
「あ~、ううん、違うよ。」
「ぶはっ、出た!その質問!!」
「ちょ、やめて口の中の物見えるから。汚いから。」
「ふお、すまん。」
口に物を詰め込んだままの友達を制して、目の前に立っているその子の顔を見る。ちょっと落ち着いたような、でも不思議そうなきょとんとした表情。あぁ、多分この子もリンクのこと気になってるんだろうな。
「いつも一緒に帰ったり、あんまり人と関わろうとしないのに私にばっかり構ってくるから、よく勘違いされるけど……リンクは、内の養子なの。」
「え、養子…?」
「そういえばいつからそうなんだっけ?小学生の時にはもう一緒だったよな?」
「う~ん、いつだったっけ……でも小学校入学前からなのは確かだと思う。…だからね、恋人って訳じゃないよ。友達以上、家族以上、でも恋人未満。ね、リンクと仲良くなりたい?」
「えっ、あ、う…うん……。」
もじもじとしながら答える姿に、明らかに気があるんだなって気付いた。………大丈夫かな、この子。良い子っぽそうだし。心配だな。
ちらっとリンクを窺うと、音楽を聞きながらまた机に突っ伏して寝ていた。
「…リンクっていつもあんな感じだし、ちょっと癖が強いところあるから、気をつけてね。」
「そ、そうかな………目付きちょっと悪いけど、副学級委員としてすごく皆のこと支えてくれてるし…実は優しい人なんじゃないかなって思うよ。」
「そう言ってもらえると嬉しいな。よろしくね。」
「うん!」
ぱたぱたと去っていく女の子の後ろ姿は、とても可愛らしいもので。それを見て不安が増す。
それを見た友達は私とは対照的に、したり顔をし楽しそうな口調で話し掛けてくる。
「やっぱり目付き悪いって言われてるんだ!あれは絶対告白しますねェ…今日にでも。」
「どうしてわかるの?」
「そりゃあ女の子伊達に観察してませんから………クックックッ…いやぁ、恋する女の子は可愛いですなぁ!」
「はいはい。あんた変態みたい…。」
ばっさり斬り捨てると“酷っ!”なんて言われたけど、途端に真剣な表情で聞かれて。思わず話題に箸が止まる。
「…にしても、あの子大丈夫か…。」
「………やっぱり、心配なんだ。」
「そりゃあ…。リンクってさ、小学校の中学年くらいまでもっと明るかったのに…それが今じゃ、何て言うか…。」
「………やめよ、私達が心配しても意味無いよ。とりあえず見守ろうと思う。」
心配です。
(いつまでも2人でべったりはしていられないから、)(誰か心を許せる人が、君に出来たらと願うのだけど。)
13.12.22
「あの、***ちゃん…」
「はい?」
「***ちゃんってさ…リンク君と付き合ってたり、するの…?」
「あ~、ううん、違うよ。」
「ぶはっ、出た!その質問!!」
「ちょ、やめて口の中の物見えるから。汚いから。」
「ふお、すまん。」
口に物を詰め込んだままの友達を制して、目の前に立っているその子の顔を見る。ちょっと落ち着いたような、でも不思議そうなきょとんとした表情。あぁ、多分この子もリンクのこと気になってるんだろうな。
「いつも一緒に帰ったり、あんまり人と関わろうとしないのに私にばっかり構ってくるから、よく勘違いされるけど……リンクは、内の養子なの。」
「え、養子…?」
「そういえばいつからそうなんだっけ?小学生の時にはもう一緒だったよな?」
「う~ん、いつだったっけ……でも小学校入学前からなのは確かだと思う。…だからね、恋人って訳じゃないよ。友達以上、家族以上、でも恋人未満。ね、リンクと仲良くなりたい?」
「えっ、あ、う…うん……。」
もじもじとしながら答える姿に、明らかに気があるんだなって気付いた。………大丈夫かな、この子。良い子っぽそうだし。心配だな。
ちらっとリンクを窺うと、音楽を聞きながらまた机に突っ伏して寝ていた。
「…リンクっていつもあんな感じだし、ちょっと癖が強いところあるから、気をつけてね。」
「そ、そうかな………目付きちょっと悪いけど、副学級委員としてすごく皆のこと支えてくれてるし…実は優しい人なんじゃないかなって思うよ。」
「そう言ってもらえると嬉しいな。よろしくね。」
「うん!」
ぱたぱたと去っていく女の子の後ろ姿は、とても可愛らしいもので。それを見て不安が増す。
それを見た友達は私とは対照的に、したり顔をし楽しそうな口調で話し掛けてくる。
「やっぱり目付き悪いって言われてるんだ!あれは絶対告白しますねェ…今日にでも。」
「どうしてわかるの?」
「そりゃあ女の子伊達に観察してませんから………クックックッ…いやぁ、恋する女の子は可愛いですなぁ!」
「はいはい。あんた変態みたい…。」
ばっさり斬り捨てると“酷っ!”なんて言われたけど、途端に真剣な表情で聞かれて。思わず話題に箸が止まる。
「…にしても、あの子大丈夫か…。」
「………やっぱり、心配なんだ。」
「そりゃあ…。リンクってさ、小学校の中学年くらいまでもっと明るかったのに…それが今じゃ、何て言うか…。」
「………やめよ、私達が心配しても意味無いよ。とりあえず見守ろうと思う。」
心配です。
(いつまでも2人でべったりはしていられないから、)(誰か心を許せる人が、君に出来たらと願うのだけど。)
13.12.22