狐の嫁入り!
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一生傍にいてくれる人が欲しい。
そう思うのは普通だろ、何一つおかしくない。
授業中ノートも取らず、机に突っ伏して適当にクラスメートを眺める。机の下に潜ませた携帯を覗いたり友達と顔を合わせては笑いを堪えてる奴らを見て、イライラしてきた。お前らの感覚が俺には理解出来ないなぁ、適当に友達ぶって仲良くするのにどうせそのうち平気で裏切ったりするんだろ。一人じゃ何も出来ない臆病者の癖してよぉ、こういう奴らに限って人のこと馬鹿にする時だけは口が達者なんだよな。
つーか授業中ノートも取らずに何やってるんだよ。…あ、俺もノート取ってなかったや。
何気なく顔を逆方向に向ける。***の姿が目に入る。俺とは違って、***はきちんと授業を受けていた。
(***、こっち向いて。)
ノートと黒板を交互に見比べ、手を忙しなく動かしている***の髪が風に揺れる。それを掻き分けて頬に触れたいと思った。そうしたらきっと、いつもの通り“なぁにリンク、どうしたの?”なんて柔らかい声で俺の手を握ってくれるんだろう。
なんて考えていたら***がこっちを向いた。ヤベェ、俺テレパシー使えたんだ、驚いた。
「リンクさん。…リンクさん?……体調悪いの?」
と思っていたら、教科書を音読する順番が俺に回ってきていただけだったらしい。俺が反応しないから、体調が優れないのかと心配して先生が声をかけてきた。体調なんていつも優れませんー、帰っていいですか。そう言いたいのを我慢して教科書に目をやる。隣の席の奴が読む場所を教えてきた、頼んでもないのにお節介だな。
読み終えてからは、また***を眺め続けた。ずっとそうしていると、授業終了のチャイムが響き渡った。
隣の席の奴に“お前***ちゃんのこと見過ぎだろ!”とからかわれたが、何も恥ずかしくない。
俺は一途なんだよ。
視線で想いは伝わらない
(「リンクまた寝てたんでしょ!」)(「は?違うけど。***のこと見てただけ。」)
13.12.22
そう思うのは普通だろ、何一つおかしくない。
授業中ノートも取らず、机に突っ伏して適当にクラスメートを眺める。机の下に潜ませた携帯を覗いたり友達と顔を合わせては笑いを堪えてる奴らを見て、イライラしてきた。お前らの感覚が俺には理解出来ないなぁ、適当に友達ぶって仲良くするのにどうせそのうち平気で裏切ったりするんだろ。一人じゃ何も出来ない臆病者の癖してよぉ、こういう奴らに限って人のこと馬鹿にする時だけは口が達者なんだよな。
つーか授業中ノートも取らずに何やってるんだよ。…あ、俺もノート取ってなかったや。
何気なく顔を逆方向に向ける。***の姿が目に入る。俺とは違って、***はきちんと授業を受けていた。
(***、こっち向いて。)
ノートと黒板を交互に見比べ、手を忙しなく動かしている***の髪が風に揺れる。それを掻き分けて頬に触れたいと思った。そうしたらきっと、いつもの通り“なぁにリンク、どうしたの?”なんて柔らかい声で俺の手を握ってくれるんだろう。
なんて考えていたら***がこっちを向いた。ヤベェ、俺テレパシー使えたんだ、驚いた。
「リンクさん。…リンクさん?……体調悪いの?」
と思っていたら、教科書を音読する順番が俺に回ってきていただけだったらしい。俺が反応しないから、体調が優れないのかと心配して先生が声をかけてきた。体調なんていつも優れませんー、帰っていいですか。そう言いたいのを我慢して教科書に目をやる。隣の席の奴が読む場所を教えてきた、頼んでもないのにお節介だな。
読み終えてからは、また***を眺め続けた。ずっとそうしていると、授業終了のチャイムが響き渡った。
隣の席の奴に“お前***ちゃんのこと見過ぎだろ!”とからかわれたが、何も恥ずかしくない。
俺は一途なんだよ。
視線で想いは伝わらない
(「リンクまた寝てたんでしょ!」)(「は?違うけど。***のこと見てただけ。」)
13.12.22