第19話
サトシたちはライモンシティへ向け旅をしている道中。今日は美しい湖畔を訪れた。
時刻も太陽が真上に差し掛かる頃。デントが昼餉の用意をする間、サトシはミジュマルの特訓を行い、サニワとアイリスは他のポケモンたちの面倒を見ることに。水着に着替えたサトシは早速水辺へ向かって駆け出した。
合計十四体のポケモンをボールから出すと、途端に賑やかになる。ワイワイと騒ぎ始めた彼らを、聖母のような慈愛の目でサニワは見つめていた。
そんな彼女の足元に擦り寄る影。恍惚な表情を浮かべているミジュマルだ。
サトシはミジュマルを呆れた顔で引っぺがし、アイリスは冷ややかな目で見つめ、デントは苦い笑みを浮かべていた。
「ミジュマル、何やってんだ。お前はこっち。アクアジェットを完成させる特訓だ!」
「みじゅう……」
「……がんばれぇ」
「みじゅ! みじゅみっじゅま‼︎」
不満げに渋面を作っていたミジュマルだが、サニワの(棒読みな)応援で途端にやる気を出し、水の中へ自分からダイブする。それを見たアイリスを含む女性陣は冷ややかな目で彼を見ていた。
ミジュマルはサトシと一緒に水面へ顔をつける。だが水が怖いのか目を開けられず、サトシは無理やり目蓋をこじ開けた。それに怒ったミジュマルは水鉄砲を繰り出し、サトシは地上に吹き飛ばされて目を回す。この調子だと、水の中で目を開けるのはもうしばらくかかりそうだ。
一方その頃、女性陣はサニワのキャンプセットから取り出した、モンスターボールを形どったおもちゃで遊んでいた。ちなみに四十センチほどあるのだが、サニワの鞄がかなり大きいとはいえ何処にしまっていたのだろう。
こんのすけの脳内には、サニワの鞄が実は四次元ポケットではないか。そんな国民的某猫型ロボットのような疑惑が浮上していた。
そうとは露知らず、ビーチバレーで遊ぶポケモンたち。ポカブからボールを受け取ったキバゴはそれを高く跳ね上げる。それをエモンガが飛び上がってキャッチした。その時、彼女の頭の中に、ある悪巧みが過 った。
ツタージャに向けて強めに放り投げる。それをツタージャが蔓の鞭で叩き返したことにより、更に勢いが増加。そのボールはエモンガを通り過ぎ、サニワへ向かって飛んでいった。
まるで砲台から発射された弾丸の如きスピードで向かっていくボール。人間のサニワが受け止められる速度を優に越していた。
トゲキッスは咄嗟に彼女の前へ躍り出ると、持ち前の翼で跳ね飛ばす。ボールはイシズマイの頭上を通過し、木へ直撃。ミシミシと音を立てて、ボッキリと折れた。なぜかあんな衝撃があったにも関わらず、ボールは木っ端微塵に破裂せずに、てんてんと近くを転がっている。
「あ、ありゃりゃ……。木が倒れちゃった」
「これが超次元サッカー……いや、超次元野球?」
『こんのすけ。ズルッグは一体どこに行ったんだ? 先ほどから姿が見えない』
「おや、先ほどまで近くで一人遊びしていたのですが……」
周囲を見渡しても何処にもいない。まだ幼いズルッグは、どんな相手にも果敢に挑んでいくのだ。たとえそれが複数でも、相性が不利な屈強な相手でも。
彼を放置するわけにもいかず、サニワはアイリスとこんのすけにポケモンを託し、一人ズルッグを探しに行った。
時刻も太陽が真上に差し掛かる頃。デントが昼餉の用意をする間、サトシはミジュマルの特訓を行い、サニワとアイリスは他のポケモンたちの面倒を見ることに。水着に着替えたサトシは早速水辺へ向かって駆け出した。
合計十四体のポケモンをボールから出すと、途端に賑やかになる。ワイワイと騒ぎ始めた彼らを、聖母のような慈愛の目でサニワは見つめていた。
そんな彼女の足元に擦り寄る影。恍惚な表情を浮かべているミジュマルだ。
サトシはミジュマルを呆れた顔で引っぺがし、アイリスは冷ややかな目で見つめ、デントは苦い笑みを浮かべていた。
「ミジュマル、何やってんだ。お前はこっち。アクアジェットを完成させる特訓だ!」
「みじゅう……」
「……がんばれぇ」
「みじゅ! みじゅみっじゅま‼︎」
不満げに渋面を作っていたミジュマルだが、サニワの(棒読みな)応援で途端にやる気を出し、水の中へ自分からダイブする。それを見たアイリスを含む女性陣は冷ややかな目で彼を見ていた。
ミジュマルはサトシと一緒に水面へ顔をつける。だが水が怖いのか目を開けられず、サトシは無理やり目蓋をこじ開けた。それに怒ったミジュマルは水鉄砲を繰り出し、サトシは地上に吹き飛ばされて目を回す。この調子だと、水の中で目を開けるのはもうしばらくかかりそうだ。
一方その頃、女性陣はサニワのキャンプセットから取り出した、モンスターボールを形どったおもちゃで遊んでいた。ちなみに四十センチほどあるのだが、サニワの鞄がかなり大きいとはいえ何処にしまっていたのだろう。
こんのすけの脳内には、サニワの鞄が実は四次元ポケットではないか。そんな国民的某猫型ロボットのような疑惑が浮上していた。
そうとは露知らず、ビーチバレーで遊ぶポケモンたち。ポカブからボールを受け取ったキバゴはそれを高く跳ね上げる。それをエモンガが飛び上がってキャッチした。その時、彼女の頭の中に、ある悪巧みが
ツタージャに向けて強めに放り投げる。それをツタージャが蔓の鞭で叩き返したことにより、更に勢いが増加。そのボールはエモンガを通り過ぎ、サニワへ向かって飛んでいった。
まるで砲台から発射された弾丸の如きスピードで向かっていくボール。人間のサニワが受け止められる速度を優に越していた。
トゲキッスは咄嗟に彼女の前へ躍り出ると、持ち前の翼で跳ね飛ばす。ボールはイシズマイの頭上を通過し、木へ直撃。ミシミシと音を立てて、ボッキリと折れた。なぜかあんな衝撃があったにも関わらず、ボールは木っ端微塵に破裂せずに、てんてんと近くを転がっている。
「あ、ありゃりゃ……。木が倒れちゃった」
「これが超次元サッカー……いや、超次元野球?」
『こんのすけ。ズルッグは一体どこに行ったんだ? 先ほどから姿が見えない』
「おや、先ほどまで近くで一人遊びしていたのですが……」
周囲を見渡しても何処にもいない。まだ幼いズルッグは、どんな相手にも果敢に挑んでいくのだ。たとえそれが複数でも、相性が不利な屈強な相手でも。
彼を放置するわけにもいかず、サニワはアイリスとこんのすけにポケモンを託し、一人ズルッグを探しに行った。