第17話
幸いにも、手当てをしたモンメンもその意中の相手も無事だった。仕切り直して、再びモンメンは思いを馳せる相手へ向かっていく。
だが、意中の相手はなかなかにモテやすいようだ。声をかけた直後、他のモンメンたちが勝負を仕掛けてきた。
モンメンたちが葉っぱカッターで攻撃する。だが、最初の頃とは違い、コットンガードで防御した。今度はエナジーボールが放たれ、それをひらひらと宙を舞うように避けていく。
そして葉っぱカッターで反撃し、怯んだところをエナジーボールで追撃。見事命中したモンメンたちは、目を回して地面へ倒れ込んだ。
「凄い! 二匹とも命中!」
「モンメン最高!」
「見事なテイストだ……!」
ギャラリーが騒ぎ立てる中、モンメンは意中の相手へ振り向く。ところが、相手の視線は全く違う場所へ向けられていた。
その方向は観戦していたギャラリーの中、一際小柄な少女。否、幼女だ。色違いのモンメンは彼女へ駆け寄り、必死に声を荒げていた。
「めん、めーん!」
「……ほら、あっち」
「めぇえん!」
あっちへお行きとUターンを促すサニワ。ところが色違いのモンメンは嫌嫌と拒否し、サニワの周囲を浮遊する。
「きっと、ロケット団から助けてくれたサニワが、白馬の王子様に見えたんじゃないかな……」
「あ、あー……。吊り橋効果ですか……」
「めん、めん!」
どうやらデントの推測で当たりなのか、色違いのモンメンは嬉しそうに少女の周りをふわふわ舞う。
確かにデントの言う通り、ピンチの時に助けてくれた恩人は格好良く見えるものだ。実はサニワの格好良さに心酔しているアイリスは、首を縦に振って色違いのモンメンに同意した。
それでも諦め切れないモンメンは、サニワへバトルを挑む。まさか自分が当て馬になるのかとやや困惑しつつも、最後の砦として立ちはだかるようだ。
バトルへ送り出したのはビリジオンだ。キュウコンとトゲキッス、モスノウは言わずもがな相性の問題で圧倒的にモンメンが不利。サーナイトは相性上なにも問題はないのだが、高すぎる特攻と特防、そしてレベルで瞬殺されるのが目に見えていた。
モンメンは葉っぱカッターでビリジオンを攻撃するが、ビリジオンは光の壁でダメージを軽減させつつ、剣の舞で攻撃力を上昇させていく。
その隙にモンメンが放ったエナジーボールは、聖なる剣で無惨にも切り裂かれてしまった。咄嗟にコットンガードで防御しようとするも、綿の壁すらも華麗に引き裂き、そのまま直撃。モンメンはぐるぐると目を回し、戦闘不能の状態になっていた。
聖なる剣は相手の能力上昇に関係なくダメージを与える技。コットンガードで上昇した防御も意味を成さないに等しい。
技の選択をリーフブレードにしておけば良かったとサニワは後悔したが、既に手遅れ。相手の行動を読み臨機応変に最適な指示を出す彼女に、色違いのモンメンはどっぷりと惚れ込んだのだ。
それでも何とか心変わりはしないかと色違いのモンメンを説得するも、なかなか本人は首を縦に振らない。そもそも首があるのかは分からないが、どうしてもサニワに付いていきたいようだ。
あまりにも必死に懇願するモンメンに、遂に折れたサニワは空のプレミアボールを手に取ると、すぐさま色違いのモンメンは自らボールへ突撃。うにうにと三回揺れた後、ゲット完了の合図が鳴った。
こっぴどく振られたモンメンは滂沱の涙を流してうな垂れていた。それをデントとアイリスが慰めるも、サトシはさっぱりわからない。
「……きっと、他にも良い相手がいるよ」
「仕方ないわ、相手が悪過ぎたのよ。サニワは同じ女の子でも、惚れそうなぐらいに格好良いんだもん」
「だから、友だちになろうって言えば良い話だろ?」
「サトシったら本当に子どもね……」
サトシの発言に呆れたアイリスの手には、みずみずしい林檎が握られている。今晩だけで一体何個の林檎を胃袋へ送るのだろう。サニワは仲裁しつつも、彼女の強靭な胃袋に興味を抱いていた。
こっ酷く振られたモンメンを慰めながら、サトシたち一向は虹の谷へ向かう。代わりに番になれそうな雌のモンメンは見つからなかった。
到着と同時に朝日が昇る。鉱石で構成されているこの場所は、朝日の光が鉱石に反射して七色に煌めく。一陣の風が吹いた。ダイアモンドブリーズだ。
虹色の輝きと共に、番になったモンメンたちが風に乗って宙を舞う。振られたモンメンもダイアモンドブリーズへ乗り、次の場所へと旅立っていった。
だが、意中の相手はなかなかにモテやすいようだ。声をかけた直後、他のモンメンたちが勝負を仕掛けてきた。
モンメンたちが葉っぱカッターで攻撃する。だが、最初の頃とは違い、コットンガードで防御した。今度はエナジーボールが放たれ、それをひらひらと宙を舞うように避けていく。
そして葉っぱカッターで反撃し、怯んだところをエナジーボールで追撃。見事命中したモンメンたちは、目を回して地面へ倒れ込んだ。
「凄い! 二匹とも命中!」
「モンメン最高!」
「見事なテイストだ……!」
ギャラリーが騒ぎ立てる中、モンメンは意中の相手へ振り向く。ところが、相手の視線は全く違う場所へ向けられていた。
その方向は観戦していたギャラリーの中、一際小柄な少女。否、幼女だ。色違いのモンメンは彼女へ駆け寄り、必死に声を荒げていた。
「めん、めーん!」
「……ほら、あっち」
「めぇえん!」
あっちへお行きとUターンを促すサニワ。ところが色違いのモンメンは嫌嫌と拒否し、サニワの周囲を浮遊する。
「きっと、ロケット団から助けてくれたサニワが、白馬の王子様に見えたんじゃないかな……」
「あ、あー……。吊り橋効果ですか……」
「めん、めん!」
どうやらデントの推測で当たりなのか、色違いのモンメンは嬉しそうに少女の周りをふわふわ舞う。
確かにデントの言う通り、ピンチの時に助けてくれた恩人は格好良く見えるものだ。実はサニワの格好良さに心酔しているアイリスは、首を縦に振って色違いのモンメンに同意した。
それでも諦め切れないモンメンは、サニワへバトルを挑む。まさか自分が当て馬になるのかとやや困惑しつつも、最後の砦として立ちはだかるようだ。
バトルへ送り出したのはビリジオンだ。キュウコンとトゲキッス、モスノウは言わずもがな相性の問題で圧倒的にモンメンが不利。サーナイトは相性上なにも問題はないのだが、高すぎる特攻と特防、そしてレベルで瞬殺されるのが目に見えていた。
モンメンは葉っぱカッターでビリジオンを攻撃するが、ビリジオンは光の壁でダメージを軽減させつつ、剣の舞で攻撃力を上昇させていく。
その隙にモンメンが放ったエナジーボールは、聖なる剣で無惨にも切り裂かれてしまった。咄嗟にコットンガードで防御しようとするも、綿の壁すらも華麗に引き裂き、そのまま直撃。モンメンはぐるぐると目を回し、戦闘不能の状態になっていた。
聖なる剣は相手の能力上昇に関係なくダメージを与える技。コットンガードで上昇した防御も意味を成さないに等しい。
技の選択をリーフブレードにしておけば良かったとサニワは後悔したが、既に手遅れ。相手の行動を読み臨機応変に最適な指示を出す彼女に、色違いのモンメンはどっぷりと惚れ込んだのだ。
それでも何とか心変わりはしないかと色違いのモンメンを説得するも、なかなか本人は首を縦に振らない。そもそも首があるのかは分からないが、どうしてもサニワに付いていきたいようだ。
あまりにも必死に懇願するモンメンに、遂に折れたサニワは空のプレミアボールを手に取ると、すぐさま色違いのモンメンは自らボールへ突撃。うにうにと三回揺れた後、ゲット完了の合図が鳴った。
こっぴどく振られたモンメンは滂沱の涙を流してうな垂れていた。それをデントとアイリスが慰めるも、サトシはさっぱりわからない。
「……きっと、他にも良い相手がいるよ」
「仕方ないわ、相手が悪過ぎたのよ。サニワは同じ女の子でも、惚れそうなぐらいに格好良いんだもん」
「だから、友だちになろうって言えば良い話だろ?」
「サトシったら本当に子どもね……」
サトシの発言に呆れたアイリスの手には、みずみずしい林檎が握られている。今晩だけで一体何個の林檎を胃袋へ送るのだろう。サニワは仲裁しつつも、彼女の強靭な胃袋に興味を抱いていた。
こっ酷く振られたモンメンを慰めながら、サトシたち一向は虹の谷へ向かう。代わりに番になれそうな雌のモンメンは見つからなかった。
到着と同時に朝日が昇る。鉱石で構成されているこの場所は、朝日の光が鉱石に反射して七色に煌めく。一陣の風が吹いた。ダイアモンドブリーズだ。
虹色の輝きと共に、番になったモンメンたちが風に乗って宙を舞う。振られたモンメンもダイアモンドブリーズへ乗り、次の場所へと旅立っていった。