第17話
すると、サニワの講義を受けていたモンメンとバトルをしたい、とキバゴが言い始め、アイリスが彼らに駆け寄っていく。キバゴもモンメンに触発されたのだろう。
回避は完璧になったので、相手を変更する頃合いだ。そう判断したサニワは、その申し出を二つ返事で快諾した。
キバゴとのバトルでも、エナジーボールは意図しない方向へ飛んで行った。それを見兼ねたキバゴが撃ち方を教え、竜の怒りで見本を見せる。キバゴが放った光線は、見事手頃な岩を粉砕した。
その中で大きめな破片を手に取り、平らになった岩の上へ置く。それに向かって、モンメンはエナジーボールを放ったものの、やはりおかしな方向へ弾着した。
「まずは大体で構いませんので、目標の位置との距離を目視で計測しましょう。一番留意すべき点は、撃つ時に衝撃で身体がぶれないよう、細心の注意を払ってください。身体が少しでも動いたら、狙撃対象とは別の方向へ弾着するそうですよ」
こんのすけがそう言うと、サニワはモンメンの身体を手で押さえる。その状態で放ったエナジーボールは、見事目標の位置に着弾した。
攻撃のコツを掴んだモンメンは、デントのイシズマイ、ヤナップとのバトルでも好調だ。この調子だと、意中のモンメンとも上手くバトルできるだろう。
虹の谷にダイアモンドブリーズが吹くのは満月を過ぎてかららしい。今から向かえばおそらく間に合うだろう。意中の相手が、他のモンメンに奪われていなければの話だが。
モンメンは自分の意志で飛び立つことができないため、風向きなどを考慮し、モンメンの群れが集まる可能性の高い地点を予測する。
アイリスは自身の指を舐めてどの方角から吹いているのかを指を舐めて計り、デントは雲の動きやその速度、上空の湿度、温度から遠方の風向きを計測。サニワは地形から助言していった。
「難しいんだな……」
「風を読むのは難しいからね……。ここは西風よ!」
「雲の動きから推測すると、あちらの森には北西の風が吹いてますね」
「……あそこ?」
サニワが指し示した先には、虹の谷の近くに位置する岩山が荘厳と佇んでいる。どうやらその麓にモンメンたちも集まっていそうだ。
そこへ到着した頃には、日は既にとっぷりと暮れていたが、数多くのモンメンがふわふわと漂っていた。その中には、あの意中のモンメンの姿もある。
「しっかり頑張るんだよ。力む必要はないからね」
「バシッと決めるのよ。そんでドーンと押してガーッと燃え上がって! 思いの丈をドドーンとぶつけ合うのよーッ‼︎」
「……格闘技のように聞こえるのは私だけでありましょうか」
「似たようなものでしょ?」
「とにかく、特訓の成果を見せる時だよ!」
デントがモンメンの背を優しく押すと、ふわふわとその相手へ向かっていく。そして、もう一度話しかけようとした、その時だった。
突如、モンメンたちが吸い込まれていく。一体何事かとその方向を見遣ると、特徴的なRの文字が描かれた機械がモンメンたちを吸い込んでいる。その機械を操作しているのは、ヒトモシ屋敷で出会い、共闘した三人組だったのだ。
「またお前たちか!」
「『またお前たちか!』 の声を聞き」
「答えてあげるが———」
「シャドーボール」
「狡いぞ! せめて口上くらいちゃんと言わせろー‼︎」
「ちょっとコジロウ! 文句言ってないで、ちゃっちゃと逃げんのよ!」
口上が言い終わらないうちに、サニワはサーナイトをボールから出すとシャドーボールの指示を出す。風を巻き起こす機械の破壊には成功したが、まだモンメンたちを救出できていない。
ロケット団はモンメンの入った袋を車に乗せ、慌てて逃走する。だが、今度は車と袋が接続されている部分へ向かってシャドーボールが放たれた。サーナイトの的確なコントロールは、サニワの指示通り接続部品を破壊。袋は地面に叩きつけられ、その衝撃でモンメンたちが一斉に袋から溢れ出す。
これ以上作戦の遂行は無理だと判断したロケット団は、あの飛行装置で逃げ出したのだった。
回避は完璧になったので、相手を変更する頃合いだ。そう判断したサニワは、その申し出を二つ返事で快諾した。
キバゴとのバトルでも、エナジーボールは意図しない方向へ飛んで行った。それを見兼ねたキバゴが撃ち方を教え、竜の怒りで見本を見せる。キバゴが放った光線は、見事手頃な岩を粉砕した。
その中で大きめな破片を手に取り、平らになった岩の上へ置く。それに向かって、モンメンはエナジーボールを放ったものの、やはりおかしな方向へ弾着した。
「まずは大体で構いませんので、目標の位置との距離を目視で計測しましょう。一番留意すべき点は、撃つ時に衝撃で身体がぶれないよう、細心の注意を払ってください。身体が少しでも動いたら、狙撃対象とは別の方向へ弾着するそうですよ」
こんのすけがそう言うと、サニワはモンメンの身体を手で押さえる。その状態で放ったエナジーボールは、見事目標の位置に着弾した。
攻撃のコツを掴んだモンメンは、デントのイシズマイ、ヤナップとのバトルでも好調だ。この調子だと、意中のモンメンとも上手くバトルできるだろう。
虹の谷にダイアモンドブリーズが吹くのは満月を過ぎてかららしい。今から向かえばおそらく間に合うだろう。意中の相手が、他のモンメンに奪われていなければの話だが。
モンメンは自分の意志で飛び立つことができないため、風向きなどを考慮し、モンメンの群れが集まる可能性の高い地点を予測する。
アイリスは自身の指を舐めてどの方角から吹いているのかを指を舐めて計り、デントは雲の動きやその速度、上空の湿度、温度から遠方の風向きを計測。サニワは地形から助言していった。
「難しいんだな……」
「風を読むのは難しいからね……。ここは西風よ!」
「雲の動きから推測すると、あちらの森には北西の風が吹いてますね」
「……あそこ?」
サニワが指し示した先には、虹の谷の近くに位置する岩山が荘厳と佇んでいる。どうやらその麓にモンメンたちも集まっていそうだ。
そこへ到着した頃には、日は既にとっぷりと暮れていたが、数多くのモンメンがふわふわと漂っていた。その中には、あの意中のモンメンの姿もある。
「しっかり頑張るんだよ。力む必要はないからね」
「バシッと決めるのよ。そんでドーンと押してガーッと燃え上がって! 思いの丈をドドーンとぶつけ合うのよーッ‼︎」
「……格闘技のように聞こえるのは私だけでありましょうか」
「似たようなものでしょ?」
「とにかく、特訓の成果を見せる時だよ!」
デントがモンメンの背を優しく押すと、ふわふわとその相手へ向かっていく。そして、もう一度話しかけようとした、その時だった。
突如、モンメンたちが吸い込まれていく。一体何事かとその方向を見遣ると、特徴的なRの文字が描かれた機械がモンメンたちを吸い込んでいる。その機械を操作しているのは、ヒトモシ屋敷で出会い、共闘した三人組だったのだ。
「またお前たちか!」
「『またお前たちか!』 の声を聞き」
「答えてあげるが———」
「シャドーボール」
「狡いぞ! せめて口上くらいちゃんと言わせろー‼︎」
「ちょっとコジロウ! 文句言ってないで、ちゃっちゃと逃げんのよ!」
口上が言い終わらないうちに、サニワはサーナイトをボールから出すとシャドーボールの指示を出す。風を巻き起こす機械の破壊には成功したが、まだモンメンたちを救出できていない。
ロケット団はモンメンの入った袋を車に乗せ、慌てて逃走する。だが、今度は車と袋が接続されている部分へ向かってシャドーボールが放たれた。サーナイトの的確なコントロールは、サニワの指示通り接続部品を破壊。袋は地面に叩きつけられ、その衝撃でモンメンたちが一斉に袋から溢れ出す。
これ以上作戦の遂行は無理だと判断したロケット団は、あの飛行装置で逃げ出したのだった。