第9話
ズルッグは生まれたばかりでレベルもまだ低い。そのため、覚えている技も頭突きと睨みつけるの二つだけ。至近距離でを睨みつけてもピカチュウは一切怯むことはなく、頭突きも大してダメージが入っていないようだ。
「ピカチュウ、反撃だ! 10万ボルト……じゃなくて10ボルトくらいで」
「ぴかっ」
電気袋から少しだけ放った電流でもズルッグは痺れてしまったが、やる気は相変わらず満々で、再びピカチュウへ向かっていく。
サトシは根性のある奴だと好印象だったが、アイリスはやんちゃな弟ができてしまったとちょっぴりお疲れ気味だ。
「全く、厄介な弟ができちゃったわね」
「今は卵から孵ったばかりですゆえ、目に入るもの全てが新鮮に写るのでしょう。しばらく時間が経てば、恐らく大人しくなると主さまは推測していますよ」
「……そうね! ありがと、サニワ!」
サニワの言葉に、アイリスもキバゴも先ほどとは打って変わってご満悦の様子だ。
思わず顔が綻びる二人に、可愛いなぁと微笑ましく思っているサニワ。しかし相変わらずの無表情であり、一切口角が上がっていない。
感情が読めない彼女の隣に、デントが腰を下ろす。
アイリスは早速キバゴとバトルさせたいと、サトシにバトルを申し出ていた。早速バトルを開始するサトシたちを横目に、デントは優しげな声色でサニワに問いかけた。
「サニワ。僕たちと一緒に行動するのはつまらないかい?」
「……一緒、たのしい。……落ち着く……とっても」
「そうかい? 良かった……。笑った方が可愛いのに、いつも仏頂面だから、楽しくないのかと思ったんだ」
「……そう?」
いつか彼女もあんな風に、可愛い笑顔を浮かべる日が来るのだろうか。
楽しそうに指示や激励を飛ばす二人の声を聴きながら、デントは隣に座る白髪の少女を見つめていた。
キバゴとのバトルを終え、生まれたばかりのズルッグを皆に紹介しようと考えたサトシは、手持ちのポケモンをボールから出した。
ズルッグは皆に手当たり次第に挑んでいくものの、あっさりと躱されて相手にされなかったり、最終的には頭突きのしすぎで逆に自分の頭がクラクラする始末。この調子だと、サトシのポケモンたちと仲良くなれるのも少し遠そうだ。
頭突きされたり大切なホタチを足蹴にされたミジュマルは、サニワの足元に擦り寄って行くも、サーナイトがサイコキネシスで半ば強引に引っぺがす。その後トゲキッスが睨みを利かせ、ピカチュウが肩を叩いて慰める。
それを遠巻きに見つめていたキュウコンとツタージャは、顔を見合わせ溜め息を零していた。
「ピカチュウ、反撃だ! 10万ボルト……じゃなくて10ボルトくらいで」
「ぴかっ」
電気袋から少しだけ放った電流でもズルッグは痺れてしまったが、やる気は相変わらず満々で、再びピカチュウへ向かっていく。
サトシは根性のある奴だと好印象だったが、アイリスはやんちゃな弟ができてしまったとちょっぴりお疲れ気味だ。
「全く、厄介な弟ができちゃったわね」
「今は卵から孵ったばかりですゆえ、目に入るもの全てが新鮮に写るのでしょう。しばらく時間が経てば、恐らく大人しくなると主さまは推測していますよ」
「……そうね! ありがと、サニワ!」
サニワの言葉に、アイリスもキバゴも先ほどとは打って変わってご満悦の様子だ。
思わず顔が綻びる二人に、可愛いなぁと微笑ましく思っているサニワ。しかし相変わらずの無表情であり、一切口角が上がっていない。
感情が読めない彼女の隣に、デントが腰を下ろす。
アイリスは早速キバゴとバトルさせたいと、サトシにバトルを申し出ていた。早速バトルを開始するサトシたちを横目に、デントは優しげな声色でサニワに問いかけた。
「サニワ。僕たちと一緒に行動するのはつまらないかい?」
「……一緒、たのしい。……落ち着く……とっても」
「そうかい? 良かった……。笑った方が可愛いのに、いつも仏頂面だから、楽しくないのかと思ったんだ」
「……そう?」
いつか彼女もあんな風に、可愛い笑顔を浮かべる日が来るのだろうか。
楽しそうに指示や激励を飛ばす二人の声を聴きながら、デントは隣に座る白髪の少女を見つめていた。
キバゴとのバトルを終え、生まれたばかりのズルッグを皆に紹介しようと考えたサトシは、手持ちのポケモンをボールから出した。
ズルッグは皆に手当たり次第に挑んでいくものの、あっさりと躱されて相手にされなかったり、最終的には頭突きのしすぎで逆に自分の頭がクラクラする始末。この調子だと、サトシのポケモンたちと仲良くなれるのも少し遠そうだ。
頭突きされたり大切なホタチを足蹴にされたミジュマルは、サニワの足元に擦り寄って行くも、サーナイトがサイコキネシスで半ば強引に引っぺがす。その後トゲキッスが睨みを利かせ、ピカチュウが肩を叩いて慰める。
それを遠巻きに見つめていたキュウコンとツタージャは、顔を見合わせ溜め息を零していた。