第8話
ミルホッグは怪しい光でミジュマルを混乱させると、効果抜群の強烈な電撃を放つ。混乱状態ではお得意のホタチ防御も完全に防ぎきれず、かなりのダメージを受けてしまった。
何とか放った水鉄砲も、アクアジェットのように明後日の方向へ向かい、相手に掠りもしない。
「混乱したうえに相性の悪い電気技でかなりのダメージを受けてしまった! 今のミジュマルには雑味たっぷりのバトルしかできないよ……!」
「それじゃあまた負けちゃうの⁉︎ あんなにトレーニングしたのに!」
「ですが、まだ勝鬨が上がったわけではありませんよ」
「……威力、特性で、上がる。……攻撃、当たれば、勝てるかも」
ミジュマルのアクアジェットが再び繰り出されるも、混乱状態もあってかミルホッグには当たりそうもなく、更に電撃を受けてしまった。しかし、電気技で軌道が修正され、相手にまっすぐ向かっていく。
特性で威力の上がったアクアジェットを受けたミルホッグ、効果抜群の電気技を諸に受けたミジュマル。二匹とも互いに目を回していた。
一回戦は両者相討ち。あとはポカブがハーデリアに勝利するだけだ。
「不安定なアクアジェットが10万ボルトを受けたことで命中するなんて、偶然と偶然がぶつかり合い醸し出されたハーモニーだね」
「勝負は時の運、といいますからねぇ。非常に面白い展開となりました」
そう自身の心境を述べたこんのすけは、ゆらゆらと自身の尻尾を左右に振る。妖狐とはいえ狐だ、感情が尻尾などに出る。
サニワもピカチュウの頭を撫でながら、彼の主人による次の試合の開始を今か今かと心待ちにしていた。
「ハーデリア! 出ておいで!」
「ポカブ、君に決めた!」
ポカブは先ほどのようにタイプ一致技の火の粉を繰り出すも、ハーデリアの守るで防がれてしまう。しかし想定済みだったのか、すぐに体当たりでダメージを与えた。
ところがポカブに追い風が吹いたのかと思ったのも束の間、至近距離でシャドーボールを食らってしまった。物理技で攻めたのが凶と出てしまったようだ。
ハーデリアはギガインパクトを繰り出し、猛烈な勢いでポカブに突進する。ノーマルタイプの物理技の最高威力の技だけあって、ポカブにかなりのダメージが入ったようだ。しかし、ポカブとサトシは諦めの色を見せていなかった。
「行けるぞポカブ! 炎のパワー全開でニトロチャージ!」
「ハーデリア! ギガインパクト!」
ハーデリアのシャドーボールの弾幕を恐れず突進し、ポカブは相手に向かって突撃していく。そして、ポカブは炎物理技のニトロチャージを、ハーデリアはギガインパクトを繰り出し、衝突した。
互いにぶつかり合い、衝撃がバトルフィールドを包み込む。二匹とも地に伏せていたが、トレーナーの激励で身体を起こす。
二匹とも気合で立ち上がっているが、限界を迎えたのはハーデリアの方だった。
「ハーデリア戦闘不能、ポカブの勝ち! よってこの勝負、チャレンジャー・サトシの勝ちです!」
「よっしゃあぁ! ポカブ、やったな! ポカブ‼︎」
審判の声が、バトルフィールドに響いた。
頑張りを見せたポカブを抱き上げ、勝利の喜びを分かち合うサトシ。嬉々としている彼らに、アイリスたちは駆け寄った。
その光景を眺めつつ、サニワとアロエたちも静かに歩み寄る。
「さ、これがベーシックバッジだよ。これからもポケモンたちを信じて、戦っていきな」
「ありがとうございます! ベーシックバッジ、ゲットだぜ!」
戦闘を終え、大活躍したポカブとミジュマルをポケモンセンターで回復してもらう。
なんとサトシはポケモンのタマゴ(何のタマゴかは不明)を持っており、ジョーイさんによるともうすぐ孵るとのことだ。一体どんな子が孵るのか、皆は楽しみで仕方ない。
「そういえば、サニワたちはこれからどうするんだ?」
「ヤグルマの森を通り、ヒウンシティへ向かいます。そして、ヒウンジムに挑戦する予定です」
「そうだったのか。俺たちもヒウンシティへ行くんだ!」
「サニワさえ良ければ、あたしたちと一緒に行きましょうよ!」
願ってもない申し出に、サニワは少しだけ、目をぱちくりとさせた。
彼女の腕に抱かれたこんのすけの声でハッと我に返ると、小さくこくん、と頷いた。
「やったー! サニワと一緒に行けるなんて嬉しい!」
「……わたしも、とっても、嬉しい。……これから、よろしく」
「優しく繊細なテイストが加わって、最高のマリアージュになりそうだね!」
嬉しさのボルテージが吹っ切れたアイリスはサニワの手を取り、ぶんぶんと上下に振る。こんのすけは慌てて主人の頭へ移動した。
そのままヒウンシティの方向へ走り出したアイリスとサニワ、そして追いかけるサトシとデント。
サトシたちは次のヒウンシティジムへ向け、旅を続けるのだった。
何とか放った水鉄砲も、アクアジェットのように明後日の方向へ向かい、相手に掠りもしない。
「混乱したうえに相性の悪い電気技でかなりのダメージを受けてしまった! 今のミジュマルには雑味たっぷりのバトルしかできないよ……!」
「それじゃあまた負けちゃうの⁉︎ あんなにトレーニングしたのに!」
「ですが、まだ勝鬨が上がったわけではありませんよ」
「……威力、特性で、上がる。……攻撃、当たれば、勝てるかも」
ミジュマルのアクアジェットが再び繰り出されるも、混乱状態もあってかミルホッグには当たりそうもなく、更に電撃を受けてしまった。しかし、電気技で軌道が修正され、相手にまっすぐ向かっていく。
特性で威力の上がったアクアジェットを受けたミルホッグ、効果抜群の電気技を諸に受けたミジュマル。二匹とも互いに目を回していた。
一回戦は両者相討ち。あとはポカブがハーデリアに勝利するだけだ。
「不安定なアクアジェットが10万ボルトを受けたことで命中するなんて、偶然と偶然がぶつかり合い醸し出されたハーモニーだね」
「勝負は時の運、といいますからねぇ。非常に面白い展開となりました」
そう自身の心境を述べたこんのすけは、ゆらゆらと自身の尻尾を左右に振る。妖狐とはいえ狐だ、感情が尻尾などに出る。
サニワもピカチュウの頭を撫でながら、彼の主人による次の試合の開始を今か今かと心待ちにしていた。
「ハーデリア! 出ておいで!」
「ポカブ、君に決めた!」
ポカブは先ほどのようにタイプ一致技の火の粉を繰り出すも、ハーデリアの守るで防がれてしまう。しかし想定済みだったのか、すぐに体当たりでダメージを与えた。
ところがポカブに追い風が吹いたのかと思ったのも束の間、至近距離でシャドーボールを食らってしまった。物理技で攻めたのが凶と出てしまったようだ。
ハーデリアはギガインパクトを繰り出し、猛烈な勢いでポカブに突進する。ノーマルタイプの物理技の最高威力の技だけあって、ポカブにかなりのダメージが入ったようだ。しかし、ポカブとサトシは諦めの色を見せていなかった。
「行けるぞポカブ! 炎のパワー全開でニトロチャージ!」
「ハーデリア! ギガインパクト!」
ハーデリアのシャドーボールの弾幕を恐れず突進し、ポカブは相手に向かって突撃していく。そして、ポカブは炎物理技のニトロチャージを、ハーデリアはギガインパクトを繰り出し、衝突した。
互いにぶつかり合い、衝撃がバトルフィールドを包み込む。二匹とも地に伏せていたが、トレーナーの激励で身体を起こす。
二匹とも気合で立ち上がっているが、限界を迎えたのはハーデリアの方だった。
「ハーデリア戦闘不能、ポカブの勝ち! よってこの勝負、チャレンジャー・サトシの勝ちです!」
「よっしゃあぁ! ポカブ、やったな! ポカブ‼︎」
審判の声が、バトルフィールドに響いた。
頑張りを見せたポカブを抱き上げ、勝利の喜びを分かち合うサトシ。嬉々としている彼らに、アイリスたちは駆け寄った。
その光景を眺めつつ、サニワとアロエたちも静かに歩み寄る。
「さ、これがベーシックバッジだよ。これからもポケモンたちを信じて、戦っていきな」
「ありがとうございます! ベーシックバッジ、ゲットだぜ!」
戦闘を終え、大活躍したポカブとミジュマルをポケモンセンターで回復してもらう。
なんとサトシはポケモンのタマゴ(何のタマゴかは不明)を持っており、ジョーイさんによるともうすぐ孵るとのことだ。一体どんな子が孵るのか、皆は楽しみで仕方ない。
「そういえば、サニワたちはこれからどうするんだ?」
「ヤグルマの森を通り、ヒウンシティへ向かいます。そして、ヒウンジムに挑戦する予定です」
「そうだったのか。俺たちもヒウンシティへ行くんだ!」
「サニワさえ良ければ、あたしたちと一緒に行きましょうよ!」
願ってもない申し出に、サニワは少しだけ、目をぱちくりとさせた。
彼女の腕に抱かれたこんのすけの声でハッと我に返ると、小さくこくん、と頷いた。
「やったー! サニワと一緒に行けるなんて嬉しい!」
「……わたしも、とっても、嬉しい。……これから、よろしく」
「優しく繊細なテイストが加わって、最高のマリアージュになりそうだね!」
嬉しさのボルテージが吹っ切れたアイリスはサニワの手を取り、ぶんぶんと上下に振る。こんのすけは慌てて主人の頭へ移動した。
そのままヒウンシティの方向へ走り出したアイリスとサニワ、そして追いかけるサトシとデント。
サトシたちは次のヒウンシティジムへ向け、旅を続けるのだった。