第7話
近距離まで近づいたミジュマルにミルホッグはけたぐりを繰り出すが、宙へ跳んで避けられる。そしてタイプ一致の水鉄砲をヒットさせるが、技自体の威力もそこまで強くないこともあってか、確定打には至らない。
……それに何より、アロエの恐ろしさはこんなものでは終わらない。
「決まった!」
「このサプライズがサトシの持ち味だよ!」
「ですが、アロエさまの強さはこの程度では終わりませんよ」
アロエの勝利を確信したサニワは小さく息を吐き、勝敗を最後まで見守ることにした。
水鉄砲を的中させたミジュマルは、その勢いのままシェルブレードを放つものの、アロエの機転を利かせた指示によって、ミルホッグの細長い尻尾に弾き飛ばされる。
防御する盾から手を離した隙を突かれ、強烈な電撃が放たれる。効果抜群の電気技をまともに浴びたミジュマルは、目を回して地面に伏せた。
「ミジュマル戦闘不能! ミルホッグの勝ちです!」
「ありがとうミジュマル。ゆっくり休んでくれ」
「……サトシ、ポカブだけ。……戦う、やり方、たのしみ」
サトシはただジムリーダーの才能に感心し、ポカブをフィールドへ送り出す。先ほど強制的に交代させられたせいか、ポカブはやる気満々だ。
対するアロエもミルホッグを交代させ、ヨーテリーをボールから出した。
ポカブは体当たりしようとヨーテリーに突っ込むが、まんまと攻撃を受けるはずがない。素早い動きで躱し、シャドーボールで攻撃する。
接近戦では意味がないと考えたのか、タイプ一致技の火の粉を指示するものの、突進で勢いづいたヨーテリーは炎をものともせず突き進んだ。これが王手となり、ポカブも目を回して倒れてしまい、サトシの惨敗が決まってしまった。
「アロエさん、ありがとうございました!」
「アンタの真っ向勝負、気に入ったよ。また挑戦しにおいで!」
ぺこりとアロエ夫婦に頭を下げ、サトシたちはジムを後にする。
彼女の心理戦に惑わされ、ポケモンの力を発揮できなかったサトシはとても悔しそうだった。
その夜の二十時、ミジュマルたちの治療が終わり、皆が明日の予定について話していた。
アイリス曰く、イッシュ地方には「バトルクラブ」という施設があるようで、そこはバトルの特訓やトレーナー同士でバトルが出来る場所らしい。
ガラルでは街中(さすがにバトルカフェ内だが)でほいほいポケモン勝負をしていたため、サニワは非常に興味をそそられた。だがキダチの厚意で、こちらの世界の文字が読めない彼女のために、つきっきりで図書館の本を読み聞かせてくれるそうだ。
悩みに悩んだ末、サニワだけは博物館の方へ行くことに決めた。
彼のことだ、きっとレベルアップして再戦するのだろう。頑張って、と激励の言葉を受け取ったサトシは、闘志の炎を瞳に宿していた。
……それに何より、アロエの恐ろしさはこんなものでは終わらない。
「決まった!」
「このサプライズがサトシの持ち味だよ!」
「ですが、アロエさまの強さはこの程度では終わりませんよ」
アロエの勝利を確信したサニワは小さく息を吐き、勝敗を最後まで見守ることにした。
水鉄砲を的中させたミジュマルは、その勢いのままシェルブレードを放つものの、アロエの機転を利かせた指示によって、ミルホッグの細長い尻尾に弾き飛ばされる。
防御する盾から手を離した隙を突かれ、強烈な電撃が放たれる。効果抜群の電気技をまともに浴びたミジュマルは、目を回して地面に伏せた。
「ミジュマル戦闘不能! ミルホッグの勝ちです!」
「ありがとうミジュマル。ゆっくり休んでくれ」
「……サトシ、ポカブだけ。……戦う、やり方、たのしみ」
サトシはただジムリーダーの才能に感心し、ポカブをフィールドへ送り出す。先ほど強制的に交代させられたせいか、ポカブはやる気満々だ。
対するアロエもミルホッグを交代させ、ヨーテリーをボールから出した。
ポカブは体当たりしようとヨーテリーに突っ込むが、まんまと攻撃を受けるはずがない。素早い動きで躱し、シャドーボールで攻撃する。
接近戦では意味がないと考えたのか、タイプ一致技の火の粉を指示するものの、突進で勢いづいたヨーテリーは炎をものともせず突き進んだ。これが王手となり、ポカブも目を回して倒れてしまい、サトシの惨敗が決まってしまった。
「アロエさん、ありがとうございました!」
「アンタの真っ向勝負、気に入ったよ。また挑戦しにおいで!」
ぺこりとアロエ夫婦に頭を下げ、サトシたちはジムを後にする。
彼女の心理戦に惑わされ、ポケモンの力を発揮できなかったサトシはとても悔しそうだった。
その夜の二十時、ミジュマルたちの治療が終わり、皆が明日の予定について話していた。
アイリス曰く、イッシュ地方には「バトルクラブ」という施設があるようで、そこはバトルの特訓やトレーナー同士でバトルが出来る場所らしい。
ガラルでは街中(さすがにバトルカフェ内だが)でほいほいポケモン勝負をしていたため、サニワは非常に興味をそそられた。だがキダチの厚意で、こちらの世界の文字が読めない彼女のために、つきっきりで図書館の本を読み聞かせてくれるそうだ。
悩みに悩んだ末、サニワだけは博物館の方へ行くことに決めた。
彼のことだ、きっとレベルアップして再戦するのだろう。頑張って、と激励の言葉を受け取ったサトシは、闘志の炎を瞳に宿していた。