第7話
アロエが繰り出したのは、ミルホッグとハーデリアの進化前のポケモンであるヨーテリー。サニワの時と対峙するポケモンが違うのは、恐らく彼女に何らかの考えがあるのだろう。
早速サトシはバトルするポケモンを決め、バトルフィールドへ向かった。
彼のパートナーであるピカチュウは今回お留守番らしく、大人しくサニワの肩にひょいっと乗ってきた。彼女の膝には既にこんのすけが乗っている。
ピカチュウを常に肩に乗せている彼といい、サニワの隣で髪の中にキバゴ(18kg)を潜ませている彼女といい、リザードンの火炎放射を直に受けても平然としている元チャンピオンといい、サーナイトにサイコキネシスで吹っ飛ばされてもピンピンしているトップジムリーダーといい、この世界の人間の耐久というか治癒力というか、身体的に何かがおかしい。
サニワとこんのすけはアイリスを一瞥しつつ、そう感じていた。
アロエはヨーテリーを、サトシは橙色の子豚のようなポケモンを繰り出した。アロエに勧められた図鑑に掲載されていたポカブだ。ロトムに頼んで、一枚パチリと写真を撮った。
サニワとサトシが持っているポケモン図鑑の違いを不思議に思ったらしいアイリスが、スマホの液晶画面をしげしげと覗き込む。
「あら? サニワのポケモン図鑑って、スマホに内蔵されてるのね! ハイテクじゃない!」
「本当だね。持ち運びしやすそうだ」
「中にはロトムが入ってますからね。音声操作も可能ですよ! 時々盗撮しますけど」
「……それ大丈夫?」
サニワが無言で指差した先には、ぽけーっと惚けているミジュマルの姿が。恐らく、ボールから出されていることに気づいていないのだろう。
サトシはミジュマルを交代させようとボールを手に取るが、交代したミルホッグの黒いまなざしで阻止された。
いきなり交代させられたうえ、今度は交代が不可能になる。戦略を崩されたサトシは動揺し、タイミングを狂わされたミジュマルは顔を顰めて、不機嫌を露わにさせた。
「ほら、ミジュマル! 愛しのサニワが応援してくれてるわよ!」
「……頑張れー」
サニワがミジュマルへ手を振ると、彼はキラキラと顔を輝かせて一気にやる気を見せる。対する少女は無表情だったが。
サトシは何だそれ、と少し項垂れたが気を取り直して攻撃の指示を飛ばし、ミジュマルもそれに応えた。
「ミジュマル! 水鉄砲だ!」
「躱してけたぐり!」
ミルホッグはミジュマルの口から放たれた水流を難なく避けると、相手の足元に強烈な蹴りを食らわせる。しかしミジュマルはトゲキッスよりも格段に軽い。有効打とはなっていないようだ。
体勢を立て直したミジュマルは、ミルホッグから繰り出された10万ボルトを自身の貝(ホタチというらしい)で防ぐ。この奇天烈な防御方法に、サニワもアロエも驚きを隠せない。
「……あんな風に、武器で防御するの、すごい」
「ヘイロトム、戦闘を録画してください! 私はここから録画しますので、反対側からの撮影をお願いします!」
「へぇ……。アンタ気に入ったよ!」
ミルホッグの電撃を防いだのを皮切りに、反撃に躍り出る。
サトシはミジュマルに近づくように指示を出したが、アロエのミルホッグは接近戦にも対応できるよう、けたぐりを搭載している。
ここからどんな奇策で攻略するのか、非常に楽しみで仕方がない。こんのすけはソワソワとし始めた。
早速サトシはバトルするポケモンを決め、バトルフィールドへ向かった。
彼のパートナーであるピカチュウは今回お留守番らしく、大人しくサニワの肩にひょいっと乗ってきた。彼女の膝には既にこんのすけが乗っている。
ピカチュウを常に肩に乗せている彼といい、サニワの隣で髪の中にキバゴ(18kg)を潜ませている彼女といい、リザードンの火炎放射を直に受けても平然としている元チャンピオンといい、サーナイトにサイコキネシスで吹っ飛ばされてもピンピンしているトップジムリーダーといい、この世界の人間の耐久というか治癒力というか、身体的に何かがおかしい。
サニワとこんのすけはアイリスを一瞥しつつ、そう感じていた。
アロエはヨーテリーを、サトシは橙色の子豚のようなポケモンを繰り出した。アロエに勧められた図鑑に掲載されていたポカブだ。ロトムに頼んで、一枚パチリと写真を撮った。
サニワとサトシが持っているポケモン図鑑の違いを不思議に思ったらしいアイリスが、スマホの液晶画面をしげしげと覗き込む。
「あら? サニワのポケモン図鑑って、スマホに内蔵されてるのね! ハイテクじゃない!」
「本当だね。持ち運びしやすそうだ」
「中にはロトムが入ってますからね。音声操作も可能ですよ! 時々盗撮しますけど」
「……それ大丈夫?」
サニワが無言で指差した先には、ぽけーっと惚けているミジュマルの姿が。恐らく、ボールから出されていることに気づいていないのだろう。
サトシはミジュマルを交代させようとボールを手に取るが、交代したミルホッグの黒いまなざしで阻止された。
いきなり交代させられたうえ、今度は交代が不可能になる。戦略を崩されたサトシは動揺し、タイミングを狂わされたミジュマルは顔を顰めて、不機嫌を露わにさせた。
「ほら、ミジュマル! 愛しのサニワが応援してくれてるわよ!」
「……頑張れー」
サニワがミジュマルへ手を振ると、彼はキラキラと顔を輝かせて一気にやる気を見せる。対する少女は無表情だったが。
サトシは何だそれ、と少し項垂れたが気を取り直して攻撃の指示を飛ばし、ミジュマルもそれに応えた。
「ミジュマル! 水鉄砲だ!」
「躱してけたぐり!」
ミルホッグはミジュマルの口から放たれた水流を難なく避けると、相手の足元に強烈な蹴りを食らわせる。しかしミジュマルはトゲキッスよりも格段に軽い。有効打とはなっていないようだ。
体勢を立て直したミジュマルは、ミルホッグから繰り出された10万ボルトを自身の貝(ホタチというらしい)で防ぐ。この奇天烈な防御方法に、サニワもアロエも驚きを隠せない。
「……あんな風に、武器で防御するの、すごい」
「ヘイロトム、戦闘を録画してください! 私はここから録画しますので、反対側からの撮影をお願いします!」
「へぇ……。アンタ気に入ったよ!」
ミルホッグの電撃を防いだのを皮切りに、反撃に躍り出る。
サトシはミジュマルに近づくように指示を出したが、アロエのミルホッグは接近戦にも対応できるよう、けたぐりを搭載している。
ここからどんな奇策で攻略するのか、非常に楽しみで仕方がない。こんのすけはソワソワとし始めた。