第40話
全てのジガルデ・セルを分離させたプニちゃんは、洗脳の解除に相当な体力を消費したのか、力なく地面へ落下する。その前に、ユリーカのもみじの手がプニちゃんを受け止めた。
「プニちゃん、もう大丈夫だよ」
ユリーカの兄シトロンは、クセロシキと交戦。マッドショットとミサイル針がそれぞれ的中。クロバットとカラマネロの身体は地面に崩れ落ち、クセロシキが悔しそうに二匹をボールへ収める。
シトロイドは主人が囮になって交戦している隙に、見事メインシステムのハッキングに成功。喜々と報告する。
「シトロン様! メインシステムの侵入に成功しました!」
「何してるゾ⁉︎」
「シトロイド、あれを‼︎」
「了解!」
シトロンの合図とともに、クセロシキの目前の床が開く。ハッキングを止めようと走っていたクセロシキの足は、絶叫とともに穴に吸い込まれていった。
「うまくいきましたね、シトロン様!」
「まさか役に立つ時が来るとは……」
早速シトロイドとマインドシステムのメインシステムを同期させ、全てをシャットダウンさせようと、した。
ところが、強制シャットダウンには多大な負荷がかかる。その負荷は凄まじく、同期させたシトロイドのメインメモリも削除される。つまり、シトロイドの記憶も消えてしまうということで。
シトロイドは、シトロンの家族も同然なのだ。シトロンはそんなことは出来ないと、拒否の意を示す。
「……待て待て、そんなことできないよ!」
「しかしやらなければ、この戦いは終わりません。私の知っているシトロン様は、ミアレジムの誇り高きジムリーダー。貴方は優しく、人のために尽くすことのできるお方です。貴方ならできる。できます」
シトロイドの言う通り、装置をシャットダウンさせなければ、この戦いが終結しないこともわかっている。やらなければ、フレア団に世界が壊滅させられてしまうことも。やらなければ、何もかも救えないことも。
シトロンの目からは大粒の涙が溢れ出す。操作する指は震え、その声は嗚咽交じりの涙声だ。そんなシトロンを励ますように。シトロイドは、今までの感謝を主人へ伝える。
「貴方は私に言いました。ともに成長していきましょうと。嬉しかったです。ありがとう」
「シトロイド……。君と出会えて、良かった……」
「はい。私も、貴方に造ってもらえて、幸せでしたよ!」
主人を安心させるように、笑顔を浮かべて、極めて明るい声で喋るシトロイド。彼の覚悟を汲んだシトロンは、断腸の思いでディスプレイをタップした。
「うわああああああああああああああああああああ!」
クセロシキの装置の配電線から高電圧の電流が漏電し、装置や周囲の壁が爆発する。高圧の電流は装置に繋いでいたシトロイドへも逆流し、シトロイドの背中からは黒煙が上がる。その衝撃で、シトロイドは見るも無惨な姿になってしまった。
しかし強制シャットダウンのお陰で、Z2の洗脳が解かれ、蔦の進撃は制止する。Z2もまた、プニちゃんと同じようにセルを分離させた。
片割れの感覚がわかるのか、ユリーカの腕の中で身体を休ませていたプニちゃんは、彼女の手からぬるりと擦り抜けると、Z2の元へ走っていった。
シトロンの顔から滴り落ちるのは、滝のような量の涙。その目前には、故障したシトロイドが転がっていた。
「プニちゃん、もう大丈夫だよ」
ユリーカの兄シトロンは、クセロシキと交戦。マッドショットとミサイル針がそれぞれ的中。クロバットとカラマネロの身体は地面に崩れ落ち、クセロシキが悔しそうに二匹をボールへ収める。
シトロイドは主人が囮になって交戦している隙に、見事メインシステムのハッキングに成功。喜々と報告する。
「シトロン様! メインシステムの侵入に成功しました!」
「何してるゾ⁉︎」
「シトロイド、あれを‼︎」
「了解!」
シトロンの合図とともに、クセロシキの目前の床が開く。ハッキングを止めようと走っていたクセロシキの足は、絶叫とともに穴に吸い込まれていった。
「うまくいきましたね、シトロン様!」
「まさか役に立つ時が来るとは……」
早速シトロイドとマインドシステムのメインシステムを同期させ、全てをシャットダウンさせようと、した。
ところが、強制シャットダウンには多大な負荷がかかる。その負荷は凄まじく、同期させたシトロイドのメインメモリも削除される。つまり、シトロイドの記憶も消えてしまうということで。
シトロイドは、シトロンの家族も同然なのだ。シトロンはそんなことは出来ないと、拒否の意を示す。
「……待て待て、そんなことできないよ!」
「しかしやらなければ、この戦いは終わりません。私の知っているシトロン様は、ミアレジムの誇り高きジムリーダー。貴方は優しく、人のために尽くすことのできるお方です。貴方ならできる。できます」
シトロイドの言う通り、装置をシャットダウンさせなければ、この戦いが終結しないこともわかっている。やらなければ、フレア団に世界が壊滅させられてしまうことも。やらなければ、何もかも救えないことも。
シトロンの目からは大粒の涙が溢れ出す。操作する指は震え、その声は嗚咽交じりの涙声だ。そんなシトロンを励ますように。シトロイドは、今までの感謝を主人へ伝える。
「貴方は私に言いました。ともに成長していきましょうと。嬉しかったです。ありがとう」
「シトロイド……。君と出会えて、良かった……」
「はい。私も、貴方に造ってもらえて、幸せでしたよ!」
主人を安心させるように、笑顔を浮かべて、極めて明るい声で喋るシトロイド。彼の覚悟を汲んだシトロンは、断腸の思いでディスプレイをタップした。
「うわああああああああああああああああああああ!」
クセロシキの装置の配電線から高電圧の電流が漏電し、装置や周囲の壁が爆発する。高圧の電流は装置に繋いでいたシトロイドへも逆流し、シトロイドの背中からは黒煙が上がる。その衝撃で、シトロイドは見るも無惨な姿になってしまった。
しかし強制シャットダウンのお陰で、Z2の洗脳が解かれ、蔦の進撃は制止する。Z2もまた、プニちゃんと同じようにセルを分離させた。
片割れの感覚がわかるのか、ユリーカの腕の中で身体を休ませていたプニちゃんは、彼女の手からぬるりと擦り抜けると、Z2の元へ走っていった。
シトロンの顔から滴り落ちるのは、滝のような量の涙。その目前には、故障したシトロイドが転がっていた。