第39話
何とかプリズムタワーの出入り口まで到達したシトロンたち。ところが、フレア団幹部のバラとアケビに阻まれてしまった。
シトロンたちの目前では、50%フォルムとなったプニちゃんが必死に洗脳された片割れに語りかけており、それをユリーカが不安そうに見守っている。
それを好機と見たのか、クリムガンの悪の波動がユリーカとシトロンへ向けて放たれた。それは二人へ直撃することなく、駆けつけたプラターヌ博士のメガガブリアスによって防がれる。マノンもプラターヌと同行していたため無事だ。
「メガシンカ二体じゃ……」
「少し分が悪いわね」
プラターヌ博士という援軍により、勝敗の風向きがシトロンたちに追い風が吹き始める。
レパルダスのシャドウクローもメガバシャーモのブレイズキックで相殺され、シトロンのハリマロンによるミサイル針、そしてエレザードのドラゴンテールが追撃した。
ミサイル針もドラゴンテールも相手に当たることはなく、悪の波動で反撃されるも、ホルビーのマッドショットで相殺し、衝撃で黒煙が立ち昇る。その隙にメガバシャーモの火炎放射が襲いかかる。
フレア団との攻防の最中、マノンは不安げにセレナへ訊いた。サトシとアランは、プリズムタワーへ来ているのかと。その不安を和らげるように、安心させるように。セレナは二人の実力なら問題ないと諭す。
「二人なら心配いらないわ。二人とも強いもの!」
「……それと、サニワさんも。サニワさん、異世界から来たから……身体、弱いんだって……ダイゴさんが」
マノンの目に浮かぶ涙。それを視界に入れたセレナは、ハッと思い出した。カロスリーグ開催中のお祭り騒ぎに浮かれたシトロンのハリマロンが、迷った末マノンの元までやってきたのだ。
その時に初めてマノンとサトシたちは接見したのだが、その際にサニワとの思い出を語った。
サニワは以前、ダイゴとともに行動していた。メガシンカの謎を解き明かすであろう虹色に輝く巨石を発見した彼らは、その巨石の莫大なエネルギーを求めカナズミシティ近海に出現したゲンシカイキしたカイオーガとグラードンと戦闘。
サニワはその戦闘で、マノンの目前で重傷を負い、生死の境を彷徨った。あれからサニワは一週間はICUに閉じこめられた。沢山の管に繋がれた彼女は、生気を感じられない彼女は。陶器のような真っ白な肌も相まって、死体のようで。精巧に造られた人形 のようだった。
そしてサニワは、フラダリの目論見をどういうわけか事前に察知していた。今思えば、それを阻止するために自ら意識を殺した のだろう。
眠り姫となったサニワは、その呪いをかけられた場所———フラダリラボ———で眠り続けている。
堅い決意を心に宿したセレナはマノンの手を取る。そして、フラダリラボへの突入の意を顕にした。
「マノン、サニワさんは今、フラダリラボにいるのよね!」
「行ってください! ここは、僕たちだけで十分です! セレナ、マノンとサニワさんをお願いします!」
「ありがとう!」
「僕も行こう。研究所に戻れば車がある」
作戦を練っていると、悪の波動がセレナたちへ襲いかかる。幸い直撃することはなかったが、今度はシャドークローが放たれた。レパルダスの鋭利な爪はセレナたちを引き裂く前に、ミサイル針で阻止された。
「さあ、早く!」
「ありがとう、シトロン!」
「バシャーモ仮面、よろしくお願いします!」
「任せな!」
フラダリラボへ突入するため、研究所に駆け出していくセレナ、マノン、そしてプラターヌ博士。本拠地であるフラダリラボに突撃されると知りながら、バラとアケビはあっさりと彼らを見送った。
「……まあ、あっちはコレアたちに任せるか」
「そうね。私たちは私たちのお仕事をするだけよ」
「言ったでしょう! これでも、ミアレジムのジムリーダーですよ!」
そして、激しい攻撃のぶつかり合いが再開した。その攻防戦を生い茂った蔦の裏からこっそりと眺めつつ、報道していたロケット団は「フラダリラボ」に興味を抱く。
「フラダリラボって……」
「メガネ軍団の秘密基地ニャ」
「それって……行ってみる価値アリね!」
フレア団の秘密基地。更にそこにガラル地方チャンピオンも眠っているとなると、もう向かうしかない。
ロケット団は互いに顔を見合わせてにんまりと笑うと、こっそりとセレナたちの後を付いて行ったのだった。
シトロンたちの目前では、50%フォルムとなったプニちゃんが必死に洗脳された片割れに語りかけており、それをユリーカが不安そうに見守っている。
それを好機と見たのか、クリムガンの悪の波動がユリーカとシトロンへ向けて放たれた。それは二人へ直撃することなく、駆けつけたプラターヌ博士のメガガブリアスによって防がれる。マノンもプラターヌと同行していたため無事だ。
「メガシンカ二体じゃ……」
「少し分が悪いわね」
プラターヌ博士という援軍により、勝敗の風向きがシトロンたちに追い風が吹き始める。
レパルダスのシャドウクローもメガバシャーモのブレイズキックで相殺され、シトロンのハリマロンによるミサイル針、そしてエレザードのドラゴンテールが追撃した。
ミサイル針もドラゴンテールも相手に当たることはなく、悪の波動で反撃されるも、ホルビーのマッドショットで相殺し、衝撃で黒煙が立ち昇る。その隙にメガバシャーモの火炎放射が襲いかかる。
フレア団との攻防の最中、マノンは不安げにセレナへ訊いた。サトシとアランは、プリズムタワーへ来ているのかと。その不安を和らげるように、安心させるように。セレナは二人の実力なら問題ないと諭す。
「二人なら心配いらないわ。二人とも強いもの!」
「……それと、サニワさんも。サニワさん、異世界から来たから……身体、弱いんだって……ダイゴさんが」
マノンの目に浮かぶ涙。それを視界に入れたセレナは、ハッと思い出した。カロスリーグ開催中のお祭り騒ぎに浮かれたシトロンのハリマロンが、迷った末マノンの元までやってきたのだ。
その時に初めてマノンとサトシたちは接見したのだが、その際にサニワとの思い出を語った。
サニワは以前、ダイゴとともに行動していた。メガシンカの謎を解き明かすであろう虹色に輝く巨石を発見した彼らは、その巨石の莫大なエネルギーを求めカナズミシティ近海に出現したゲンシカイキしたカイオーガとグラードンと戦闘。
サニワはその戦闘で、マノンの目前で重傷を負い、生死の境を彷徨った。あれからサニワは一週間はICUに閉じこめられた。沢山の管に繋がれた彼女は、生気を感じられない彼女は。陶器のような真っ白な肌も相まって、死体のようで。精巧に造られた
そしてサニワは、フラダリの目論見をどういうわけか事前に察知していた。今思えば、それを阻止するために自ら
眠り姫となったサニワは、その呪いをかけられた場所———フラダリラボ———で眠り続けている。
堅い決意を心に宿したセレナはマノンの手を取る。そして、フラダリラボへの突入の意を顕にした。
「マノン、サニワさんは今、フラダリラボにいるのよね!」
「行ってください! ここは、僕たちだけで十分です! セレナ、マノンとサニワさんをお願いします!」
「ありがとう!」
「僕も行こう。研究所に戻れば車がある」
作戦を練っていると、悪の波動がセレナたちへ襲いかかる。幸い直撃することはなかったが、今度はシャドークローが放たれた。レパルダスの鋭利な爪はセレナたちを引き裂く前に、ミサイル針で阻止された。
「さあ、早く!」
「ありがとう、シトロン!」
「バシャーモ仮面、よろしくお願いします!」
「任せな!」
フラダリラボへ突入するため、研究所に駆け出していくセレナ、マノン、そしてプラターヌ博士。本拠地であるフラダリラボに突撃されると知りながら、バラとアケビはあっさりと彼らを見送った。
「……まあ、あっちはコレアたちに任せるか」
「そうね。私たちは私たちのお仕事をするだけよ」
「言ったでしょう! これでも、ミアレジムのジムリーダーですよ!」
そして、激しい攻撃のぶつかり合いが再開した。その攻防戦を生い茂った蔦の裏からこっそりと眺めつつ、報道していたロケット団は「フラダリラボ」に興味を抱く。
「フラダリラボって……」
「メガネ軍団の秘密基地ニャ」
「それって……行ってみる価値アリね!」
フレア団の秘密基地。更にそこにガラル地方チャンピオンも眠っているとなると、もう向かうしかない。
ロケット団は互いに顔を見合わせてにんまりと笑うと、こっそりとセレナたちの後を付いて行ったのだった。