第25話
今度は全員が目を覚ましている。頭上に浮かぶ月も満月が一つだけ。
完全に夢から醒めたサトシたちは、こそこそとトンズラしようとするレオンを発見。
慌ててレオンはオーベムのサイコパワーで眠らせようとするも、ピカチュウのエレキボールで一発ノックアウトされた。到底起き上がることもないだろう。
「ショエー! これはマズいざんす! オーベム、戻るざんす!」
オーベムをボールへ戻すと、一目散に駆け出すレオン。だがひらりとサニワは跳躍すると、彼の退路を妨害するかのように、彼の前へ躍り出た。
だが、相変わらずの無表情だが、サニワに敵意はあまり感じ取れな買った。それに安心したレオンは、調子に乗ったのか逃げることなく彼女と会話する。
「……夢、ありがと。……おうち、帰った、気分」
「おう! セシボン、ガラルチャンプ! ミーは素敵な夢をプレゼントしたお礼が欲しいざんす‼︎」
「……そう。それじゃ、おやすみなさい。……大丈夫、痛いの、ちょっとだけ」
サニワが取り出したのは、真っ黒な拳銃であった。まさか拳銃を突きつけられると思わなかったのか、レオンは慌てて土下座し始める。
「ひええぇぇ! ど、どうか! どうか、い、命だけはお助けええぇぇぇ‼︎」
「……ばいばい」
そして。一発の銃声が轟いた。
慌ててジュンサーたちが駆けつけると、そこには、銃を構えたサニワ、そして倒れているレオン。周囲には火薬の匂いが立ち込めている。
「サニワ、まさか……‼︎」
「……だいじょぶ。……これ、偽物。……弾、ない」
そう告げてジュンサーへ渡すサニワ。試しに撃ってみると、確かに発砲音や火薬の匂いはするものの、弾は発射されなかった。
「じゃあレオンは……」
「……音、聞いた、だけ。……怪我、ない」
レオンは泡を吹き、股間から黄色い液体がジョボジョボと溢れ出ている。
それをサニワは養豚場の豚を見るような、這い蹲った蛆を見るような、非常に冷酷な目で見つめていた。
無事にお縄となったレオンはすごすごとパトカーに乗せられ、留置場まで送還される。これからエスパー犯罪防止法にて裁かれるだろう。
ビシッと敬礼し、立ち去ろうとするジュンサーの服を引いて引き留めるサニワ。背が小さい分、警察に保護された迷子のようだ。
「ありがとうございます! お陰様で、夢泥棒レオンを逮捕することができました! それじゃ!」
「……待って」
「……ど、どうされました?」
「……一番、近い、ポケモンセンター……送って、欲しい。だめ?」
「全ッ然構いません! それじゃ追加でパトカーを呼ぶので、その間にサインください‼︎ あと握手もお願いします! ファンなんです‼︎」
「……ん。握手」
「ああああありがとうございます! ふぎゃあぁ……おてて、おてて小さい! こんな小さなおててで! ダイマックスした! ボールを投げるとか最高かよ……! てえてえなぁ……‼︎ あー本当可愛い! 可愛さの極み! 各地のチャンピオンが溺愛するのもわかるわぁ……‼︎」
「……怖い」
懐から差し出したサインペンと色紙。どうやらこのジュンサーは筋金入りのファンらしく、いくつもサニワのグッズを所持していると言う。まさかいつも携帯しているのではなかろうか、とサニワは彼女に怯えつつも色紙にサインペンを走らせた。
そして色紙を返却して握手を交わすと、ジュンサーは感涙に咽び泣き、この出来事は夢ではないかと頬を抓る。彼女のあまりの熱狂ぶりに怯えたサニワは、身の危険を感じ取ったのかデントの後ろに避難するのだった。
完全に夢から醒めたサトシたちは、こそこそとトンズラしようとするレオンを発見。
慌ててレオンはオーベムのサイコパワーで眠らせようとするも、ピカチュウのエレキボールで一発ノックアウトされた。到底起き上がることもないだろう。
「ショエー! これはマズいざんす! オーベム、戻るざんす!」
オーベムをボールへ戻すと、一目散に駆け出すレオン。だがひらりとサニワは跳躍すると、彼の退路を妨害するかのように、彼の前へ躍り出た。
だが、相変わらずの無表情だが、サニワに敵意はあまり感じ取れな買った。それに安心したレオンは、調子に乗ったのか逃げることなく彼女と会話する。
「……夢、ありがと。……おうち、帰った、気分」
「おう! セシボン、ガラルチャンプ! ミーは素敵な夢をプレゼントしたお礼が欲しいざんす‼︎」
「……そう。それじゃ、おやすみなさい。……大丈夫、痛いの、ちょっとだけ」
サニワが取り出したのは、真っ黒な拳銃であった。まさか拳銃を突きつけられると思わなかったのか、レオンは慌てて土下座し始める。
「ひええぇぇ! ど、どうか! どうか、い、命だけはお助けええぇぇぇ‼︎」
「……ばいばい」
そして。一発の銃声が轟いた。
慌ててジュンサーたちが駆けつけると、そこには、銃を構えたサニワ、そして倒れているレオン。周囲には火薬の匂いが立ち込めている。
「サニワ、まさか……‼︎」
「……だいじょぶ。……これ、偽物。……弾、ない」
そう告げてジュンサーへ渡すサニワ。試しに撃ってみると、確かに発砲音や火薬の匂いはするものの、弾は発射されなかった。
「じゃあレオンは……」
「……音、聞いた、だけ。……怪我、ない」
レオンは泡を吹き、股間から黄色い液体がジョボジョボと溢れ出ている。
それをサニワは養豚場の豚を見るような、這い蹲った蛆を見るような、非常に冷酷な目で見つめていた。
無事にお縄となったレオンはすごすごとパトカーに乗せられ、留置場まで送還される。これからエスパー犯罪防止法にて裁かれるだろう。
ビシッと敬礼し、立ち去ろうとするジュンサーの服を引いて引き留めるサニワ。背が小さい分、警察に保護された迷子のようだ。
「ありがとうございます! お陰様で、夢泥棒レオンを逮捕することができました! それじゃ!」
「……待って」
「……ど、どうされました?」
「……一番、近い、ポケモンセンター……送って、欲しい。だめ?」
「全ッ然構いません! それじゃ追加でパトカーを呼ぶので、その間にサインください‼︎ あと握手もお願いします! ファンなんです‼︎」
「……ん。握手」
「ああああありがとうございます! ふぎゃあぁ……おてて、おてて小さい! こんな小さなおててで! ダイマックスした! ボールを投げるとか最高かよ……! てえてえなぁ……‼︎ あー本当可愛い! 可愛さの極み! 各地のチャンピオンが溺愛するのもわかるわぁ……‼︎」
「……怖い」
懐から差し出したサインペンと色紙。どうやらこのジュンサーは筋金入りのファンらしく、いくつもサニワのグッズを所持していると言う。まさかいつも携帯しているのではなかろうか、とサニワは彼女に怯えつつも色紙にサインペンを走らせた。
そして色紙を返却して握手を交わすと、ジュンサーは感涙に咽び泣き、この出来事は夢ではないかと頬を抓る。彼女のあまりの熱狂ぶりに怯えたサニワは、身の危険を感じ取ったのかデントの後ろに避難するのだった。