第4話

 二回戦目は、コーンと彼のパートナー、水タイプのヒヤップが相手だ。
 サニワは試したいこともあり、サーナイトを戦場へ送り出した。


「……やがみちゃん」
「おや、エスパータイプのサーナイト、その上色違いですか。コーンが目にしたのは初めてです。ですが、勝利するのはこちらですよ!」


 サニワが身に付けていたチョーカーの装飾に触れると、まるで共鳴するかのように、サーナイトのネックレスも輝き始めた……否、実際に共鳴しているのだ。
 互いの装飾の光がサーナイトを包み込み、膨大な力が発生。その衝撃でバトルフィールドの地面が抉れる。


『祓(はら)い給(たま)へ 清(きよ)め給へ 神(かむ)ながら 守り 幸(さきわ)え給へ』


 サニワの宣言が終わると同時に、サーナイトを包み込んでいた光が解き放たれる。サーナイトは、まるで漆黒のドレスに身を包んだような姿へと変わっていた。


「メガシンカポケモンと対峙できるとは……。夢にも思いませんでしたよ‼︎ ふふ、やはり審神者様は素晴らしいお方です! いきますよヒヤップ、水鉄砲!」
「瞑想」


 ヒヤップの放った流水を物ともせず、完全に受け流したメガサーナイトは咆哮を上げる。
 これではダメージを与えられないと判断したのだろう、反撃されないように影分身して引っ掻くを繰り出した。しかしこれにも全く動じない。


「噛みつく!」
「マジカルリーフ」
「ヒヤップ‼︎」


 腕に噛みつこうとしてサーナイトへ向かっていくヒヤップに木の葉の猛攻が襲いかかる。
 コーンが彼へ声をかけるものの、既に手遅れだった。土煙が晴れると、ヒヤップは遂に目を回して倒れている。


「ヒヤップ、戦闘不能! よって勝者、サニワの勝ち!」
「……やがみちゃん、ありがと」


 メガシンカを解除し、主人を抱きしめて喜びを露わにするサーナイトに、コーンは慈愛の微笑みを浮かべていた。
 周囲のざわめきを無視し、サーナイトの頭を撫でて褒めていると、審判を務めていたデントが近づいてくる。


「流石だね。まさか、コーンもポッドも、手も足も出ずに負けるとは思わなかったよ」
「……これがガラルチャンピオンの実力なんだな。俺たちもまだまだ頑張らねぇと!」
「サニワさんと戦えたこと、とても光栄に思います。こちら、勝利の証のトライバッジです」
「……ありがと」


 コーンにトライバッジをケースの中に収めてもらい、サーナイトをボールへ戻す。
 あまりジム戦ではダメージを受けていないようだが、ポケモンセンターで休息を取ることに決め、彼らに一礼して建物を後にした。
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