第20話
これは、まだアイリスが竜の里にいる頃の話。
野生のポケモンたちと遊ぶのが大好きだった彼女は、ある日仲間のミネズミが巣を奪われたと聞き、ミネズミの巣へ向かって行った。その時、ミネズミの巣に我が物顔で居座っていたのが、モグリューだった。この時はドリュウズではなく、モグリューだったのだ。
アイリスは勇猛果敢に立ち向かっていくも、ポケモン相手に幼子が勝てるはずもなく、毎回こてんこてんにされていたそうだ。
だが十回目ほど挑むと、モグリューを蹴り飛ばすまでになった。だが蹴り飛ばした先は崖の上。幸い蔦に引っ掛かり、アイリスが助けたことで、モグリューは彼女に心を開いたのだ。
そして、竜の里で連勝を積み重ねていたアイリスは、毎年開かれるバトル大会でも優勝した。その決勝戦でドリュウズに進化したのだ。
そのバトルを観戦していたのが、ドラゴンマスターのシャガである。アイリスは無謀にも、シャガにバトルを申し込んだのだ。
シャガは快くバトルを引き受け、オノノクスをボールから出した。
早速ドリュウズがメタルクローで攻撃するも、全く効いていない。乱れ引っ掻きも弾き返された。そして、ドリルライナーで突撃したところを、先ほどのように岩砕きで迎撃され、惨敗したのだった。
アイリスは修行の旅に出てからも、何度もドリュウズを説得したらしい。だが、あれ以来ちゃんと指示を聞いていないのだ。
サニワとデントは顔を見合わせる。アイリスの話を聞いて、感じ取ったのだ。彼女とドリュウズとの、すれ違いを。
「それだけじゃ、ないんじゃないかな」
「……アイリス、信じる……できない。……負けより、原因かも」
「どういうこと⁉︎」
アイリスは身を乗り出して、サニワへ尋ねる。彼女の表情は険しいものだった。対するサニワは無表情で、全く感情が読めない。
「……負けた時、不満、かも?」
「あの、時の……」
「……ドリュウズ、気持ち……考える。……がんばって」
サニワの指摘に何か思い当たる点があったようで、アイリスはハッとしたように目を見開く。サニワは無表情の仮面を貼り付けたまま、言葉を続けた。その声色は、とても優しいものだった。
野生のポケモンたちと遊ぶのが大好きだった彼女は、ある日仲間のミネズミが巣を奪われたと聞き、ミネズミの巣へ向かって行った。その時、ミネズミの巣に我が物顔で居座っていたのが、モグリューだった。この時はドリュウズではなく、モグリューだったのだ。
アイリスは勇猛果敢に立ち向かっていくも、ポケモン相手に幼子が勝てるはずもなく、毎回こてんこてんにされていたそうだ。
だが十回目ほど挑むと、モグリューを蹴り飛ばすまでになった。だが蹴り飛ばした先は崖の上。幸い蔦に引っ掛かり、アイリスが助けたことで、モグリューは彼女に心を開いたのだ。
そして、竜の里で連勝を積み重ねていたアイリスは、毎年開かれるバトル大会でも優勝した。その決勝戦でドリュウズに進化したのだ。
そのバトルを観戦していたのが、ドラゴンマスターのシャガである。アイリスは無謀にも、シャガにバトルを申し込んだのだ。
シャガは快くバトルを引き受け、オノノクスをボールから出した。
早速ドリュウズがメタルクローで攻撃するも、全く効いていない。乱れ引っ掻きも弾き返された。そして、ドリルライナーで突撃したところを、先ほどのように岩砕きで迎撃され、惨敗したのだった。
アイリスは修行の旅に出てからも、何度もドリュウズを説得したらしい。だが、あれ以来ちゃんと指示を聞いていないのだ。
サニワとデントは顔を見合わせる。アイリスの話を聞いて、感じ取ったのだ。彼女とドリュウズとの、すれ違いを。
「それだけじゃ、ないんじゃないかな」
「……アイリス、信じる……できない。……負けより、原因かも」
「どういうこと⁉︎」
アイリスは身を乗り出して、サニワへ尋ねる。彼女の表情は険しいものだった。対するサニワは無表情で、全く感情が読めない。
「……負けた時、不満、かも?」
「あの、時の……」
「……ドリュウズ、気持ち……考える。……がんばって」
サニワの指摘に何か思い当たる点があったようで、アイリスはハッとしたように目を見開く。サニワは無表情の仮面を貼り付けたまま、言葉を続けた。その声色は、とても優しいものだった。