願わくは
夢小説設定
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あ、一君。おかえり。また行ってきたの?例のお茶屋さん」
「ああ、まあな」
「ほたるさんだっけ。彼女、可愛いよね」
揶揄うような眼差しで、橘は此方を見る。
全く……此奴には、隠し事というのが通用せんな。
「……あ、そうそう。副長が話があるから広間に集まれってさ」
────そして。
「三日後って……随分急だね」
「仕方あるまい、決まった事だ」
「まあ、そうだけど……」
────俺達は、京を経つ事となった。
一瞬、彼女の笑顔が過る。
だが、俺は新選組三番組組長。
その務めを忘れるわけにはいかない。
俺は、剣に生き、剣に死ぬと決めた身。
思慕などというものに現を抜かしている暇など、ないのだ。
もっと、早く気付くべきだった。
己の未熟さに、嫌気が差す。
「……橘、頼みがある」
「うん?何?」
「…………」
「一君?」
…………………………。
……………………………………。
「……俺は別に構わないけど……、いいの?一君はそれで」
「ああ」
「……そう、分かった」