幸せ
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『あれー?平助じゃん。千鶴ちゃんも、どうしたの?二人してこんなところで』
廊下の向こうから、ほたるが手を振りながらやってくる。
『お待たせ。どう?進んだ?』
「あ……まだ、これだけで……」
『うん、良い感じ。上手に出来てるよ』
千鶴の手元を覗き込みながら、ほたるが笑う。
『それで平助、俺に何か用だった?副長のところに行ってたんだ、待たせちゃってごめんね』
「いや、別に大した用事があったわけじゃねーんだけどさ。お前、非番だって聞いてたから……。けど、たまにはここで日向ぼっこするのも悪くねーな。なあ、編み物って、オレでも出来るのか?」
『え!?どうしたの、平助がそんな事言い出すなんて!……本当に平助?』
目を瞬かせながら、ほたるがオレを見る。
「なんだよその反応!?千鶴の見てたらどんな感じなのか気になっただけだし!?」
『あはは、ごめんごめん。冗談だって。一緒にやろう』
けらけらと明るく笑って、ほたるは部屋から毛糸と編み棒を持ってくると、オレに差し出した。