新たな始まり
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ピンポーン……
『…………はぁ』
押しても押しても虚しく響くだけのチャイム音を聞きながら、私は溜め息をつく。
『全く、もう……新学期早々遅刻するつもりなのかな』
カバンの中から携帯を取り出し、電話帳を開く。
コール音が続き、そろそろもう諦めるべきかと思い始めたその時。
「…………………………もしもし」
漸く電話に出た声の主は、明らかに寝起きのようだ。
『ちょっと平助!いつまで寝てるの!?昨日、あれだけ言ったのに!!』
「おわっ、ほたる……!って、え?……やべーー!!寝過ごした!!今行くから少し待っててくれ!!」
プツリと切れた電話。
玄関の扉の向こうからドタドタと音がして、勢いよく平助が飛び出してくる。